見出し画像

幻聴をやさしく肯定してあげると、病気がよくなっていく。 【ことのはをつむぐ第二話】



この世の中にはたたかいがあふれている

この世の中には、たたかいがあふれています。

戦争、対立、けんか、争い・・。

世界だけではなく、個人の中でもたたかいが繰り広げられています。

自分のいやな人のことをずっと考えていたり、自分のおかれている境遇について悩んでいたり、時には不平不満を言っていたり。

様々ですよね。

そして、その今起こっている現象の原因をたどっていく人もいます。

今やきもきしている自分がいやになって、自分探しの旅に出たり。

出家して、お釈迦様の生き方を勉強したり。

自分の生き方を探すことのできる人って、かっこいいですよね。


私の場合 病気と闘っていた

私は持病を抱えています。統合失調症という病気です。

今は大分落ち着いていますが、ここまで来るのに様々な道をたどってきました。

入院、幻聴妄想。B型就労、自立訓練、デイケア・・。

様々な道のりでした。

また私は自律神経系の発作も抱えていました。

とあるとき、突然息苦しくなって、過呼吸、幻聴妄想の大波が来るのです。

発作中はとても苦しいです。


私は病気とずっと戦ってきました。でもうまくいきませんでした。

ずっと幻聴、妄想があり、苦しんでいました。


でもあるとき、それをやめました。


自分が幻聴の主であることを知る


これってすごく意外でした。

幻聴の主は、自分自身だったのです。

私はずっと、幻聴は自分自身ではない誰かが(悪霊)ずっと頭の中で言っているのだと思いました。


でも本当は違っていました。

幻聴の主は、自分自身だったのです。

正確に言うと、自分の中の一側面。


分離され、分かたれている存在ではなく、自分と近い、自分と同じ存在だということに氣が付きました。


幻聴に、やさしくしていこうと思った。


その時から、幻聴に対する態度が変わりました。

ずっと、あっちいけ、言うな、死ね!

という言葉をかけていましたが、

ありがとう。つらいね。大丈夫だよ。

というポジティブな言葉をかけ続けてきました。


すると、変化がありました。

病氣がだんだんとよくなってきました。

自分に対する肯定感も育ってきました。


回復期、安定期に入ってみて


いまだに細かな波はありますが、病院から処方してもらっている頓服が効いて、おだやかに過ごせるときが増えてきました。

とてもおだやか。

自分が少し好きになれたかな。

少しだけ、前を向いていこうと思った。

自分のためだけではなく、ほかの人のことも考えていこうと思った。

自分のため、ほかの人のため。地球のため。

やさしくいきていこう。


大切なのは、「大丈夫だよ」「大好きだよ」「愛しています」

幻聴の主は、ずっとあなたの中のネガティブな感情を吸収して
大きくなった存在です。

だからいつもネガティブなことを口にしています。

だけど、その存在は、ただ傷ついているだけ。

だから、積極的に、
「大丈夫だよ」「大好きだよ」「愛しています」

と自分に声をかえてみてください。

千と千尋の神隠しという映画を知っていますか?

幻聴は、カオナシみたいな存在。

とあるときに人を喰って、肥大化しているときがあります。

ですが、千が苦いお団子を喰わせることで、もとのカオナシに近くなりました。


「大丈夫だよ」「大好きだよ」「愛しています」


この言葉、最初はとても苦いです。

でもあきらめずに声をかけてみてください。


例えば毎日朝、鏡をみて声をかけてみたり。

夜眠る前に声をかけてみたり。

自分なりにやってみてください。


大丈夫、あなたは決して、あなたのことを傷つけたりはしない。

ただ側に寄り添ってあげてください。


読んでくださって、ありがとう。


✡🌙星月こうだい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?