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ねこのてのこと

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こころの相談室ねこのてのこと、あれこれです。
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記事一覧

5年目のこころにねこのて

5年目のこころにねこのて

こころの相談室ねこのての最初のセッションは2020年4月18日でした。
もうすぐ、このオンライン相談室も5年目に突入するわけです。
正直なところ、よく続いたなぁという気持ちでいっぱいです。
それも、日頃、御利用くださっている皆さまや、公私に渡り応援してくださる皆さまのおかげです。
昨年は私の入院が長引いたことで続けることの難しさも感じました。
しかし、そこから大川さんに助っ人を頼むということを私が

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2023年を振り返る

2023年を振り返る

こんにちは。
こころの相談室ねこのての福地です。

2023年11月25日にAssembleさんの御依頼で、「支援者が支援を受けたっていいじゃない 実践者に聞く支援者支援のすゝめ」という研修を行いました。
こころの相談室ねこのての自己紹介のようになりましたが、なにもないところからスライドを作ることが楽しい時間となりました。
ねこのてのように頼りないかもしれないけれど、がんばる同業者の背中をぽんぽん

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心理検査のSVについて

心理検査のSVについて

こんにちは。こころの相談室ねこのての福地です。
心理検査の所見についてのSVのお問い合わせをいただくことがあります。
福地はSCT、大川はバウムテスト、もう一人の助っ人その2がWISCを得意としているほか、所見そのものの文章の見直しや書き方について、総合所見のまとめ方などにも、御相談に応じることが可能です。
御相談の費用は1回6000円となります。

1.バウムテストについての御相談

バウムテス

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バイザーかメンターか

バイザーかメンターか

こんにちは。こころの相談室ねこのての福地です。
このところ、ずっと考えていることを言葉にできないかと思い、思いつくまま書いてみようと思います。

先月、入院している時に、西見奈子(編著)『精神分析にとって女とは何か』を読みました。
その本を読んでの感想は別の記事に書いたとおりです。
その後、北山修さん(私にとっては、北山先生であるより先にきたやまさんとして知った方であるので、どうしてもさん付けした

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オンライン個人開業のステップ

オンライン個人開業のステップ

これは、今からオンラインでお仕事を始めることを考えている同業者の方に向けての、私のお勧めしたい開業に向けてのステップです。
私は公認心理師・臨床心理士として、心理相談業務を主たる業務としています。そういった心理相談業務のためのオンライン開業をする手順になりますから、他の業種の方とは異同があるかもしれません。

自分なりに考えてやってきたものの、やったからわかる部分も、やっててかわる部分もあります。

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9月の御予約と福地の復帰時期について

9月の御予約と福地の復帰時期について

こんにちは。こころの相談室ねこのての福地です。
いつもメールを書くときと同じように、このように書き始める方が、noteもなんだか書きやすい気がします。

先だってもお知らせいたしましたが、9月から御相談の費用を6000円といたします。
皆さまの負担が増えてしまいますが、どうぞ、御了承のほど、よろしくお願い致します。

大川さんに助っ人に入っていただくようになり、2ヶ月が経ちました。
当初は、まさか

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御相談費用を見直します

御相談費用を見直します

こんにちは。こころの相談室ねこのてです。
今回、とても心苦しいことではありますが、9月から御相談の費用を値上げすることにいたしました。
これまで、一回の御相談費用は5000円としておりましたが、9月からは6000円といたします。
理由としましては、もろもろの運営にかかわる諸費用の値上げもありますが、二人体制を維持していくために必要であると判断いたしました。
御利用の皆さまの負担が増えてしまうことは

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サービス内容と料金を見直しました

サービス内容と料金を見直しました

こんにちは。こころの相談室ねこのてです。
7月から大川さんにこころの相談室ねこのてを手伝っていただくにあたり、サービス内容と料金を見直しました。
また、相談時間につきましても、これまでよりも選択肢が増えることとなります。

まず、サービス内容についてです。
この春から、カウンセリングは別料金とさせていただいておりましたが、一旦、どのような内容であっても、御相談は御相談としてひとまとめの形に戻し

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3年たった こころにねこのて

3年たった こころにねこのて

こんにちは。こころの相談室ねこのての福地です。
相談室といっても、実際にどこかの部屋があるわけではありません。
この相談室がオンラインのなかに生まれてから、早くも3年が経ちました。

今回、改めて、このこころの相談室ねこのてのコンセプトを、もう一度、言葉にしておきたいと思います。

こころの相談室ねこのては、公認心理師や臨床心理士など、心理援助職の方に向けてのスーパービジョンやコンサルテーショ

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ゆるやかに連なりましょう

ゆるやかに連なりましょう

鈴木健一さんが、こころの相談室ねこのてが主宰しているグループスーパービジョン(以下、GSV)を、記事の中で取り上げてくださいました。

「優しくつながれる場所」こんな風に大事にしていただいていることは、とてもありがたいことです。
うへへ…とにやにや笑いがとまらず、朝からあやしい人になっています。

「優しくつながれる場所」とはどういうことなのか。だれとだれをつなごうとしているのか。一番のキーワード

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テストバッテリーのことを少し

テストバッテリーのことを少し

同業の方からの御相談のなかで、テストバッテリーが話題になることがあります。
複数の検査結果をどのように総合するかという御相談のこともあれば、どのような組み合わせで検査をするのがよいかという御相談のこともあります。
その方にどんな心理査定を施行するかは、職場によってケースによって、医師から指示される場合もあれば固定の組み合わせが決まっていることもあるかもしれませんし、クライアントさんからの要望にお応

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書くことのスーパービジョン

書くことのスーパービジョン

この絵を言葉で表すとしたら、なんと言えばいいだろう。
この音楽を言葉で伝えるとしたら、どのように言えばいいだろう。
それはワインの風味でもいいし、コーヒーや紅茶、チョコレート、なんでもいい。
五感で感じるものや、言葉になりにくいものを、言葉に置き換えていく。
どうやったら伝えられるのか。伝わるようにあらわすことができるのか。
その繰り返しが、こころを表すことの練習ではないかと思うのです。

心理職

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よろず相談としてのスーパービジョン

よろず相談としてのスーパービジョン

こころの相談室ねこのてでは、スーパーヴィジョンやコンサルテーションのお問い合わせがちょくちょくとあります。
スーパーヴィジョンという言葉を用いると、ちょっと堅苦しいイメージがつきまとう気がします。
ちょっとかっこつけてスーパービジョンとHPでは書いておりますが、コンサルテーションもカウンセリングもひっくるめて、「同業者の方からのよろず御相談」ぐらいのつもりでいることを、今回は書いておこうと思いまし

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間をつなぐ

間をつなぐ

私はよく「まつなぎ」という言葉を遣ってきました。
「間をつなぐ」という慣用表現はありますが、これを名詞化するのは辞書にはないみたいで、書き出しから困ったことになりました。

オンラインカウンセリングは、2020年になってから急速に広まりました。
Covid-19流行に伴う外出自粛という異常事態のなかで、少しでも支援をお届けしようとしてサービスを開始した心理職が多かったように思うのです。
こころの相

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