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【自転車日本一周をする僕の原点について】

新年明けましておめでとうございます。

2021年。僕個人としてはいよいよ自転車での日本一周をスタートし、今年の1年間は旅をし続けることになると思います。

最近の発信を拝見して下さった方からすると、「自転車で日本一周をする人」という印象が強いと思います。

ただ、僕自身がこの活動を始めた大前提として「うつ病を患った過去がある」という部分は常に今後の活動の根底に置いておかなければならないことです。

ということで、2021年初めての投稿は僕自身の過去について打ち明けることとなった、クラウドファンディングの内容を掲載したいと思います。

今年1年間の活動の原点となるものです。

【クラウドファンディング:僕の挑戦を応援してください

▼自己紹介
名前:原匠
年齢:24歳
出身:大阪府東大阪市
経歴:近畿大学附属高等学校→慶應義塾大学SFC環境情報学部→某金融会社(2020年9月末退職)→フリーランス
特技:バスケットボール

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
このプロジェクトを立ち上げたきっかけは、自身の過去の体験と、現在の社会状況に危機感を感じたことの2点が挙げられます。

●自身の過去の体験
私は現在24歳ですが過去に2度のうつ病を患った経験があります。1度目は大学に在学中、2度目は会社に入社後2年目の時です。大学在学中は自殺も試みました。それが、大学3年生の3月11日(2018年)の出来事であり、そこから約2ヶ月間ほど在籍していた部からも離れて生活をしていました。
チームから姿を消したことを知っていた方、噂を聞かれていた方もいると思いますが、その当時はこういった出来事が起きていました。これまで中学や高校と同じチームで戦ってくれた仲間や、様々な面で力になって下さっていた方々にもどうしても話し出すことができずここまで来てしまいました。本当に申し訳ございません。

チームを離れてからの生活を一言で表すと本当に地獄のような時間でした。これまで自身が積み上げてきたものがたった1つの出来事を境にものの数日で全て失われて行く感覚。「お前のこれまでの人生は間違ってたんだよ。」そう言われているような感覚が常にありました。
自身がやってしまったことによって、どれだけの人に迷惑をかけているのだろう、チームにどれだけ負担をかけているのだろう、もう私が戻れる場所はなくなってしまったな。そんなことを毎日考え続けていました。

しかし、そんな私を救ってくれたのは他でもない、チームの同期をはじめとする後輩達や、スタッフの方々、家族でした。私が最も戻ってきやすい環境を残しておいてあげようと、全勢力を注いでその環境を残しておいてくれました。間違いなく私はあのチームに、家族に人生を救ってもらえたと思っています。

その後は徐々に生活にも慣れてもとの生活に戻っていき、最高の形でチームとしての活動や大学生活を終えることができました。

卒業式集合写真

↑卒業式時の一枚

しかし、当時は根本的な問題が解決できておらず入社後2年目の時期にうつ病が再発、休職を余儀なくされる事態になりました。これが2020年6月末の出来事です。

再発の原因は完全にトラウマが蘇ったことです。務めていた会社でもどこか前向きに生活が出来ていない自分がいて、新型コロナウイルス等の影響も重なり業務量も増えていきました。その時、自身が沈んでいってしまっている感覚が、当時沈んでいった感覚と似ていると感じ、またそこに向かおうとしているのが怖くてたまらなかったのだと思います。

「あの状況には絶対戻りたくない。」そういった気持ちが強くありましたが、そう思えば思うほど、その方向へ向かっていってしまいました。これはこの病気の特徴なのかなと思います。
思考力も、判断力も、行動力も全てがみるみる失われて行く中で、ただただあの状況には戻りたくないという一心で数ヶ月粘っていました。しかし、さすがに限界がきてしまい、今回は当時お世話になった病院の先生に連絡をし、休職をいただくという選択ができました。

会社写真

会社員時代の一枚

●現在の社会状況について
休職後はどのようにすれば、自身が今後の人生を前向きに生きて行くことができるのかを考えていました。その中で、芸能人などの度重なる自殺報道、新型コロナウイルスによる不況によって増えている、また増えていくであろう自殺者数のデータを目の当たりにしました。

ここで私が問題に感じたことは、報道番組などで「このままでは自殺者数は増えていくだろう」という分析はされるものの、そこに対する解決へのアクションが少なすぎるのではないかという部分です。

経済を回復させればこの問題は解決できるだろうというのが1つの考えであるとは思いますが、現状を見るとそれがすぐにできるということは考え難いのではないかと私は感じています。

今のままではこれといった対応策も見出せないまま、日々自殺者数が増えていくという未来が待っています。表現が不適切かもしれませんが、新型コロナウイルスに感染し人が亡くなるよりも残酷で、辛い世界が目の前に来ているのではないかとも感じています。
自身の父や母が自殺を選択した後、残された子供はどうなってしまうでしょうか。生きて行く上で夢も希望も持てない、そんな未来を想像してしまうのではないでしょうか。そのような状況には絶対したくない。そう思う気持ちが日々強まっていきました。

その上で私自身が今後の人生を前向きに生きて行くために、また、社会が最悪の状況に向かうことを何とか阻止するきっかけを作るためにできることは何だろうと考え続けました。

その結果として辿り着いたのが「一人でも多くの人が前向きに生きていける社会を作るために情報発信活動を始める」ということでした。

●私が学生時代の全てを注ぎ込んで取り組んでいたバスケットボール部での活動
小学校3年生から始めたバスケットボール。ここに懸けてきた熱量には相当なものがあったと自負しています。(バスケをしてなかったらただの隠キャだよなと言われていた時代を知っている方はギャップを感じるかも知れませんが。。)

そんなバスケットボールを通して学生という時間だからこそ得られたと感じるもの。常に考え、前を向いて走り続けたからこそ見えた景色。様々な葛藤を抱える学生に対しても、僕の歩んできた人生はある種の希望になるのではないかとも思います。そんな内容についてもお話しできる場があればしていきたいなと考えています。

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大学時代、早慶戦の風景

▼プロジェクトの内容
このプロジェクトの目的は、うつ病に対する社会的なイメージに変化をもたらし、1人でも多くの方が前を向いて生きて行くことのできる社会を創ることです。
また、その方法としてSNS等での発信活動に加え、日本一周をしようと考えています。加えて、本クラウドファウンディングの目標とは異なる、先の将来的な目標としては各都道府県内の教育機関や、同じ課題意識を持たれている団体に向けての講演活動を実施したいとも考えています。

私がどん底まで落ち込んだ後、如何にして立ち直ることができたのか。そして、その中で経験することができた家族やチームメイトのサポート、温かさといった部分は現代社会でのSNS等で起きている誹謗中傷問題を考え直すきっかけになる部分があると考えています。こういった内容についても教育機関等でお話しさせていただく機会を何とかいただき、学生のSNSとの関わり方についても何かしらの変化のきっかけを与えられればと考えています。

また、プロジェクトを進めて行く上で一般社団法人等の設立も考えています。参画メンバーとしては当時のどん底の状況にいた私を救い出してくれたチームの主将が名を挙げてくれています。

以下、挨拶文。
名前:鳥羽陽介
年齢:24歳
出身:静岡県
経歴:福岡大学附属大濠高等学校→慶應義塾大学SFC環境情報学部→都市銀行→フリーランス

この度、友人の原の思いに共感し、このプロジェクトに参画します。この活動を通じて一人でも多くの人が活き活きと暮らすことができる社会が実現できればと思っています。

原の原体験を通じて感じることは、間違いなく周囲の理解が必要だということです。原がうつ病だと診断されたときは「まさか」という思いでした。自分事でとらえていただくことで、周囲の大切な人を救うことができるかもしれません。皆さんの積極的な参加をお待ちしてます。

▼プロジェクトの展望・ビジョン
プロジェクトの目的にも記載しましたが、私がこの活動を通して最も変えたいと考えているのはうつ病や精神病に対する社会の考え方、空気感です。

下記の内容は私自身も2度のうつ病経験の中で感じた部分であり、こちらを読んでいただいている皆さんにも心当たりがあるかもしれないものです。

私自身が最もこの病気に向き合う上で壁になっていたのが「病院の存在」です。

例えば、「あなたは足を骨折しました。どうしますか?」

という問に対してほとんどの人は「病院に行って治します。」と答えると思います。

では、「あなたはメンタル面で明らかにいつもと違う違和感を感じています。どうしますか?」

という問に対してはどう考えるでしょうか?

「病院(精神科・心療内科)に行かないといけないんだろうけどちょっとな...。」

このように考えてしまう方も中にはいたのではないでしょうか。私はまさにこういった感覚でした。

その背景としては、うつ病に対する社会的な視線であったり、精神科に通うことによって周囲の人からあることないことを言われ始めてしまうのではないかという恐怖感があったのだと思います。また、私がそんな状態になっているはずがないと、自身で自身の状況を認められないという要素もあったと思います。

つまり、同じ病院であっても、「精神科や心療内科においてはその存在自体が患者にとってのプレッシャーになってしまっている」部分があるのではないか。そのようなことを考えるようになりました。

これは社会が生み出す空気感によって、それぞれが勝手にそういった存在にしてしまっている部分でもあると思います。

私が変えたいのはまさにこの空気感であり、こういった精神病についての病院も100%安心できる場所にすることです。

現に私は発信活動をする覚悟ができた時、初めて自身の病気を真正面から受け止められ、その後は行くことに対して後ろめたさを感じていた病院が、以前では考えられないくらいに心強い存在になりました。今回の活動の際にも、何か不安事項ができたらその都度信頼できる先生に相談をしようとも考えています。また、この状況は改めて考えてみると、病院が本来あるべき姿に戻っただけなのだなとも感じます。

私が日本一周を終える際に上記に書いたような状況を生み出すことができていれば、今回のプロジェクトは成功だったと言えるのではないかと思います。(並行してシステム的な部分の構築案も出したいと考えています)

その結果、現状の自殺者が多いという社会問題の解決にも繋がればこれ以上に嬉しいことはないです。

また、こういった空気感を変えるという曖昧なものは、私1人の力では絶対に為し得ないと考えています。

これまでの私の人生に関わってくださった方々、同じ病気に苦しむ方々、同じ課題意識を持った方々の力を総動員させて初めてその可能性が見えてくると思います。

諸々の全てを手放してしまった私が皆さんに対して提供できるリターンは殆どありませんが、この活動に全勢力をかける姿をお見せすることが私ができる最大のリターンになるのではないかと考えています。

どうか、皆さんの力を貸してください。よろしくお願いいたします。

【今後の活動の発信について】

今後の活動の発信についてはSNS等の様々なツールを使用していこうと考えています。

その上で、活動ブログ記事やお問い合わせ等に関しては「ICS(今後の活動の団体名)のHP」音声配信についてはstand.fmの「ICSラジオチャンネル」動画配信についてはYoutubeの「ICSチャンネル」を見ていただけると嬉しいです。

今後も随時、変化はあると思いますが、何事も試行錯誤で頑張っていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いします!

・HP(ブログ,お問い合わせ等):https://make-ics.com/
・ラジオ配信:https://stand.fm/channels/5fd03625dd3aea937b304a8e
・Youtube配信:近日公開予定

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