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オーディションやコンクール、いつまで挑み続ける?

しばらく挑むのをお休みしていた歌のコンクールやオーディションに最近挑戦しています。

クラッシックのコンクールは年齢制限が設けられていることが多く、多くのコンクールで35歳が年齢の上限になっていることもあり、この一年は積極的に活動しようと決めました。

すでに一つのオーディションと一つのコンクールを終え、コンクールでは賞をいただけました。


今日は別のとあるコンクールの第一ラウンドでしたが、私はこの手の予選形式が苦手です。
このコンクールはあらかじめビデオ審査で選ばれた人が第一次予選に参加しますが、その参加者数は170名ほど。

一曲だけオペラアリアを歌って次に進むかどうかを判断されるわけですが、行く先々の状況や時間帯などの条件も違うし体調を整えるのも、それも全部実力のうちなのは当たり前。

でも実際に舞台に出るまで、本当の自分のコンディションはわからないとも言えます。
体自体のコンディションと、歌うコンディションはまた別だからです。

自分の持っているものを出し切れる時とそうでない時があって、コンクールなどのアウェイな状況だと演奏会の時などとは違ってだいたいうまくいかない。

それでも実力を発揮できる人が本当に実力のある人。

今日は、私が第一日目の全参加者の一番最後の出番でした。
自宅を午前中に出て電車を乗り継いで夕方会場に着き、短い確認リハーサルをして、出番はほぼ夜9時前。

しかも不必要なほど暖房で温められていた劇場内で、リハーサル時は調子が良かったものの意外と舞台は響かないし音の感覚が掴めなくて、しかも動きのないロングトーンの曲を選んでしまったので相性が悪く…

15年ぐらい歌っている曲なのに、今日はうまく歌えませんでした。

なんか集中できなかったし。
テンションを上げられなかった。

何回も何回も舞台で歌ってるのに、自分の実力のなさを感じて自信をなくします。

歌い終わって舞台を去りながら、もう歌うのやめようかなとふと思ってしまいました。


これまでどれだけお金と時間を使ってコンクールやオーディションに参加してきて、賞や仕事に繋がったのは指で数えるほどで勝率は低いです。

うまく演奏出来なかった時はその理由を探して反省しますが、全ては私の実力不足ということに繋がり、どっちにしても自分を責めることになります。

同じように努力して、あらゆる良いとされることを学んだり試したりしても、どこまで上手くなれるか伸び代は決まっているんだなと思います。

評価する人の主観も入ってくるし、芸術系の採点は好みや運でけっこう違ってきます。

みんなが同じ課題曲を演奏するわけでもないし、本当の意味での公平さはありません。


いつまで挑戦し続けるかは自分にしか決められないけど、挑戦しない限り何も得られるチャンスがないのは事実。

なるべく自分にチャンスがありそうなものを考えて戦略を練りますが、会場に行って扉を開くまでは参加人数も顔触れもわかりません。

ひとまず、今年一年はどれだけ悔しいことばかりだろうが挑戦してみることにします。

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