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わたしとあなたの心をより良くするために知っておきたいこと~カウンセラーだけでなく誰もが必要なこと

先日、2級心理カウンセラー養成講座を受講しました。
別の講座目的で申し込みをしたら、こちらの2級心理カウンセラー講座をベースにしているため、先に受講して欲しいとのこと。
費用も無料だったので、お得感満載でした。

せっかく学びを得たので、noteでもアウトプットを交えながら発信です。

講義はじめに先生が「人は人に指摘されても変わらない」という話、これは心理学の世界ではよく言われています。カナダの精神科医エリック・バーン(1910~1970)は
「他人と過去は変えられない。 自分と未来は変えられる。 」という有名な言葉を残しています。
このことを知る前は「こちらの熱い想いを訴えかければ相手はわかってくれる」と思っている時もありました。
「説得」はいけないことと分かっていても、必ず「納得」してもらえると思っていたのです。
「分かった」と了承して「納得」してくれたと言えども、行動ができていたなかったり、相手に合わせるための口先だけだったってことありませんか?
結局、本人はぜんぜん「納得」していなかったということ。「納得」ではなく「説得」になってしまっていたんです。「他人は変えられない」に氣づきました。

では、どうしたら、人が変われるのか。それは自分で「氣づく」こと。
自分で氣づき、その時にはじめて変われる。行動変容(人の行動が変わること)です。相手は「納得」「腑に落ちる」のです。

その氣づきを与える職業のひとつがカウンセラーの仕事であると言われています。カウンセラーは「指示」はせず「支持」する。
氣づきを得るまで寄り添います。相手のぺースです。素敵な考えです。
そして、「氣づき」を与えるカウンセラーは相手を知る以上にカウンセラー自体が自分自身を知る、自分自身の氣づきがもっとも必要で重要な前提作業になります。
自分を知らないと、自分ができることの範囲が分からず、できないことも期待させてしまったりします。相手に過度に期待させないように、自分を知ってもらうための、自己開示も必要です。そうすることにより心理学用語で「転移」「逆転移」を防ぐことができます。

「転移」
・相談者が自分が持っている感情を、目の前のカウンセラーに向けること
・陽転移と陰転移がある
 例:相談者の母親への甘えたい感情をカウンセラーに向ける

「逆転移」
・カウンセラーが相談者に対して転移を起こすこと
例:若い男性の相談者に自分の息子に対する感情をカウンセラーが向ける

また、対人援助技術に「リファー」という考えがあります。
わたしは「リファー」という概念を知って、前職のケアマネジャーをしていた時に心が救われたことがあります。カウンセリングでは「リファー」の重要性も言われています。

「リファー」
自分では対応できないと感じられる相談者を、よりふさわしい人に紹介すること

この考えはとても大切です。
そして会社の社長さんはじめ、仕事をする人だけではなく、日常を送る上でもすべての人に知ってもらいたい考えです。

ついつい頼まれごとなどは自分で何とかしてあげたいと思ってしまうこともあるでしょう。自分の力量を知り、できないことは「リファー」する。

一人で頑張らすぎなくていいんです。
自分のできることは「わずか」ほんの一部かもしれません。でも、それでいい。できないことはできることを実現するための原動力になるかもしれないし、できないことを表明したら、「できるよ」って言ってくれる人につながるかもしれない。「そんな問題があるんだ」と興味をもってくれて、仕組みを作ってくれるかもしれない。想いはきっと自分がしなくても繋がるんですよね。

だから、「できる」「できない」ばかりが問題ではない。考えた過程や答え(どんな答えだとしても)に辿り着いた見えない想いが大切であると考えたいです。

講座では「行動変容(人の行動が変わること)」を目標に見えないことを見える化(可視化)して氣づきを与えていくことを学びました。相談者にも自己を知り、理解を深めてもらいます。
より可視化することにより、相談者の氣づきのスピードが通常の対話式のカウンセリングよりも効果がみられているとのことです。

カウンセラーって相手にも自己理解してもらったり、リファーしたり、表面的には全然やさしくないと見えるのが本当です。自分にも相手にも厳しい。ただ、その厳しさは見えない「やさしさ」からきています。そのやさしさを得るためには自分と向き合うことが必要となるわけです。

見たくない自分がいると向き合うことにも時間がかかります。
ただ、人間関係で悩んでいる人がいて、そんな自分を嫌いになる前に自分を知ること、他人を知ることができ、過剰に悩まなくて済むかもしれないのです。

講座の中での見える化のひとつで簡単に、今すぐ日常生活にも使える自分や他人を知るツールを紹介していただきました。イリノイ大学のドナルド・シェパード博士によるシャルスタイル理論に基づく「ビヘイビア」の活用でした。

興味がある方はぜひ、診断してみてください。
アプリもあります。
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長々と記してきましたが、
「わたしとあなたの心をより良くするために知っておきたいこと」は
「他人と過去は変えられない。 自分と未来は変えられる。」の名言を知る
②自分と他人を知る→見える可によって意識できていることを知り、見えない無意識や内面(過程や想い)も知る

最後にエリック・バーンの「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる」の名言は他人と過去は自分の解釈を変えれば、変わります。ただ、解釈は見えない内面なため、過去という見えている部分からまず氣づいて!と言っているのだと思います。そう考えると深い名言です。

そして、わたしとあなたの心を知ったら、童謡詩人金子みすゞ(1903~1930)の「みんなちがって、みんないい」に行き着きます。多様性です。
得意なこと不得意なこと、できること、できないことを知ったらみんながより良く生きられます。
下記の記事は、「金子みすゞ記念館」館長の矢崎節夫さんが記しています。「見えぬけれどもあるんだよ」「大切なものは見えない」の想いが意識・無意識(見える・見えない)のどちらも大切であることも一緒に感じとれます。

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