素直であること

経営の神様・松下幸之助の成功を支えたものは、「素直な心」だったという。

素直な心とは、寛容にして私心なき心、広く人の教えを受ける心、分を楽しむ心であります。また、静にして動、動にして静の働きのある心、真理に通ずる心であります。

その内容が、コーチングを勉強中に、出逢った内容と重なった。

意識と無意識

コーチングでは、意識レベルと無意識レベルの2種類の判断があると考える。

人間は、物事をありのまま捉えるのではなく、誰しも持っている価値観のフィルター(思い込み、バイアス)を通して、自分なりの解釈を加えて認識する。

それによって、様々な感情が湧き起こり、その後の行動に影響する。という考え方だ。

無意識に行う情報の取捨選択

無意識の思い込みによって、頭では理解できるが、心では(自分の価値観では)受け入れられない。という事態が起こる。

これは、無意識によって、情報を取捨選択しているということだ。

例えば、部下から正論を突き付けられて、「若いくせに生意気言いあがって」と思い、モヤモヤ感情が湧き上がったりとか。

素直で謙虚な姿勢

誰に対して、素直で謙虚でいればいいのか。
自分が尊敬している人だけに、そんな態度でいればいいのか。

松下幸之助さんは、誰に対しても、素直で謙虚だったという。

どんな肩書きがあろうがなかろうが、私という1人の人間、ただそれだけ。

向き合う相手が、重役だろうが、子供だろうが、動物だろうが、自然だろうが、変わらないのだろう。

そして、何と向き合っても、そこから学ぼうとする姿勢がある、ということ。

んー、深い。

コーチングとの共通点

コーチングを通じて、クライアントの目標達成に向けて、伴走し、対話し、ときに問い掛けによって大きな気付きを与える。

そして、この作業は、コーチとクライアントの共同作業だ。そのため、コーチにもクライアントにも、素直な心が求められる。

もちろん、クライアントにとって安心安全の場を提供するために、コーチは様々な工夫を施す。心を開いて、対話を重ねる中で、徐々にほぐれていく。

お互いの歩み寄り

ただ、コーチングを受けるマインドセットでない方も場合によってはいらっしゃる。

対話とは、お互いの配慮の主体性を持ち寄って作られる。

だからこそ、私自身、素直な心であり続けたいし、支配・依存・対立のエネルギーには屈しないし、近付かない。

クライアントとは良好な関係を築き、コーチングを受けて、幸せな未来を描けるようになってほしいからこそ、

私ではお力になれそうにない場合は、その旨を正直に伝えるようにしている。

そこで縁を結んでも、お互いハッピーになれる未来が描けないから。

素直であるということ

素直で謙虚であることと、誰かの言いなりになることは違う。

私を大切にできてこそ、誰かを大切にできる。

サービスや商品を提供するということは、提供する人のモノを生み出すエネルギーがあって、それを受け取る人の感謝の気持ちがあって、成り立つものだ。

素直な心を持ち続け、これからもコーチングを提供していけたらと思う。

ではまた!

しゅんたろう

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