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「にほんてき」なデザイン。




このことばは、僕が尊敬する
インテリアデザイナーである、

倉俣史朗さんの残したことばです。

倉俣さんの作品からは、

儚さ、浮遊感、重力からの解放など
何かから自由になろうとする、
モノの意思が感じられます。


その情景はまるで「にほんてきだ」とも
言われています。


にほんてき、、、


そこで今回は「にほんてき」であること
について考えた文章を共有させて
いただきたいと思います。


それではさっそく、、、。



この作品は倉俣さんの代表作の1つ
でもある「ガラスの椅子」です。


この写真を見てもらうとわかるように、
畳や襖、木材といった、
いわゆる「和風」の表現は
一切されていません。

「にほんてき」であることと、
「和風」という表現は異なるということ。


それではどこが「にほんてき」であると
言えるのでしょう、、、。


僕がこの椅子の魅力的に感じるところは、

椅子と椅子を見る人との間に、
空白、時間を生む力。


この椅子と人が対面した時に生まれる
「間」こそがこの椅子の魅力だと考えます。


「座りやすさ」や「作りやすさ」、
そして「使いやすさ」などは、
決して感じない。


椅子が椅子として生きている。


椅子と人との関係が対等なものに、
さらに言うと椅子が人に対して、
問いかけているような、、、。


そしてこの「間」こそが、
「にほんてき」であると言えるのでは
ないかとも考えます。



「I love you.」

直訳すると、

「僕はあなたを愛している。」




ここで偉大な方々の「I love you.」の
とらえ方をいくつか見てみましょう。







このように日本語でI love you.
を訳すと独特な「間」が生まれます。


直接的に、「あなたを愛している。」
と伝えるのではなく、

胸の内をことばにすることで、
間接的に「愛している」ということを伝える。

自分自身と対象の相手との間に流れる
時間や空気感、それらのものを
含めて「愛している」ことを伝える。


このような「にほんてきな間」が、
倉俣さんの作品からは感じられます。


インテリアデザインにおいては、
この「間」が重要視されます。


一枚の壁を建てたときに生まれる、
空白の空間。


そこには何もなくとも、
空気が存在しています。


その空気をいかにして
デザインができるのか?


僕が通う桑沢でもそのようなことを
教えられています。


そして、その空気をデザインしようとする
行為こそが「にほんてき」であると
言えるのではないかとも感じています、、、。



ということで今回は、

「にほんてき」というワードをもとに
デザインに関して考えていることを、
共有させていただきました。


インテリアデザインを学びなおすために
桑沢へ入学し、3か月が経ちました、、、。


インテリアデザインのいろんな表情を
見ることができてとても楽しいです、、、。

これからもいろんなデザインの考え方を
共有できればと思っております。


それでは本日も最後までおつきあい、
ありがとうございました。






#日記 #デザイン #インテリア #インテリアデザイン #商業 #建築 #ことば



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