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一人の看護師と、デザイン。


以前、「デザイン的な生き方」という記事で
「ぼくに課題を与えてくださる知人」のお話を
したことがあります。


今回は、その方とのつながりで出会った、
一人の友人と過ごした時間をもとに、


デザインについて考えてみたいと思います。


それではさっそく、、、


今回出会ったその友人は、


看護師としてのスキルアップを目指して、
ぼくと同じ時期に福岡から東京へ
出てきたといいます。


同い年で、同じ時期に、
何かを目指して東京に出てきた、、、。

それだけでもすごく親近感のわく、
彼の存在ですが、


初めて出会って、初めて話をしたのにも関わらず、
古くからの友人と話しているような、
なんだかとても温かく、力強い活力をもらえるような、


そんな時間を過ごすことができました。


何と言っても、
彼の仕事に対する熱意や、
向上心はもちろん、


何だかよくはわからないけれど、
必死に何かを掴もうとする姿勢が、


彼の発する一つ一つの言葉や視線からは、
ガンガンに伝わってきて、
すごく刺激的な時間だった、、、。


ぼくも負けてらんないな、、、と。



そんな彼との会話の中で、

「看護師」という仕事に関しては、
ほとんど無知だったぼくにとって、
大きな気づきとなる内容がありました。


それは、「患者さんに対する治療」に関する
話をしてくれた時です。



看護師として患者さんと接する際、
「病気を治す」という根本の目的は変わらずとも、


患者さん一人一人によって、
看護師としての接しかたが
大きく変わるといいます。


決められた治療法はあるにしても、


その患者さんがどのような病気を患っているのか、
どのようなことにストレスを感じ、
どのような治療法が精神的にも身体的にも
負担にならず、「病気を治すこと」
ができるのか。

そのような会議が病院では毎日のように
行われているといいます、、、。


僕はこの話を聞いた時、


あ、デザイン的だ、、、!と感じました。
(お決まりのやつですね、、、笑)


デザイン的という表現が医療職に就く方からすると、
ふさわしくはないのかもしれませんが、

何でもかんでもデザインと結びつけることしか
能のないぼくを許してください、、、。



、、、例えば。

例えば、「レストランをデザインしてほしい!」


という依頼があるとします。


その時に、


「レストランやカフェをデザインする」
ことを根本に置くのか、

「なぜその人は飲食店をデザインしてほしいのか?」
ということを根本としてデザインを行うのか。


というようなことなのですが、、、。


ぼくは後者でありたいと考えます。



その人は何で飲食店を開こうとしているのだろう、、、。

料理することを生業として生きていきたいから?

レストランやカフェという空間が好きだから?

人が好きだから?


何でなんだろう、、、。


もしかしたら、

その人がレストランやカフェを
開くことで目指している生き方
は、

レストランやカフェを経営することでは
達成されないかもしれない。

されるかもしれない。


その人が目指す生き方を達成すること
根本としておいた時に、

もしかしたらカフェやレストランではなく、

今までにない、名前のないお店や空間
生まれるのかもしれない。


そこには商業の可能性が秘められているようにも
感じます。


もし、レストランやカフェを経営する理由が
「お金を稼ぐこと」のみだとしたら、

商行為の目的も経済的な利益を生み出すことさえ
達成できればいいのかもしれません。


だけど、自分がお店を開きたいとか、
独立して何かをしたいという志を持つ人が、

「お金を稼ぎたいだけ!」という
モチベーションのみで、そんなリスクのある
選択をしているとは到底思えません。


クライアントの目的や患者さんの目的を
達成するためには、


どのようなカタチが適しているのか、
どのような治療が適しているのか。


その方法を考えることこそが、
ぼくは「デザイン的だ」と感じています。


そしてそういった考えは、

「デザイン思考」という名を持って
現代の社会においても「ビジネスに必要な考え方」
として捉えれています。


ぼく自身この考え方は、
「ビジネスに必要な」というよりも、
「その人にとっての幸せを叶えるために必要な」
考え方であると思っています、、、。


ということで今回は、看護師という
職につく友人と過ごした時間から、
デザインについて考えてみました。


あーだこーだ長々と文章を書いてしまいましたが、
今回の文章で言いたかったことは、


この友人と出会えてぼくは本当に良かった、、、。


そして、そんな出会いを生み出してくれた、
「ぼくに課題を与えてくださる知人」に
改めて感謝しています、、、、。






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