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2022年の主な活動と反応の大きかったツイートまとめ

あけましておめでとうございます!
2022年の年明けからTwitterでの情報発信をはじめて早1年がたちました。
試行錯誤の1年で色々な反応を頂いたので、特に印象に残ったツイートをまとめます。

1月

大晦日にアカウントを作って、1月1日に初めてツイート。当然ながらはじめは全く反応ありませんでした。その後、国会クラスタの皆さん(ボスからも!)に色々な反応を頂けて本当に嬉しく感謝しています。新人育成的な機能がある貴重なクラスタだと思います。

首相動静の面会者をネットワーク図で可視化できないか。アイデアらしきものを形にして、はじめて大きな反応を得られて嬉しかったです。その後、属性毎に分けたりネットワーク分析を勉強したり試行錯誤しつつ更新中です。
動静は時系列的な変化もおもしろいかもと思うので、今年はもう少し定期的に、変化が分かるような形でお示ししたいなと思っています。

2月

国会議事堂の完成記念で大蔵省が作成した本にあった、国会議事堂と色々な建物と比べた図。
軍艦陸奥や三越本店と比較してて時代性があったり、ピラミッドと比べても凄い!という大蔵省のテンションが好き。既に失われてしまった建築物もあり、国会議事堂を通して失われた過去の建築物に思いを馳せることもできるロマンあふれる図です。
〇本書は著作権切れのため、こちらから全文が読めます。
 大蔵省営繕管財局『帝国議会議事堂建築の概要』1936, pp.115-116.

3月

ロシアによるウクライナ侵攻をうけて、ゼレンスキー大統領が日本の国会で演説することに。
国会で演説を聞いて終わりでは決してないわけで、国会で演説を聞いた末、日本は一体ウクライナに何ができるんだろうという問題意識からまとめたものです。
そのため、当時話題になっていた各国に合わせたレトリックではなく、各国政府・議会の受け止めを中心にまとめることを意識しました。カナダで起きた防衛費のGDP2%基準論争など、少し日本の状況にも関係がありそうな項目があったのもとても印象的でした。

4月

時限法を利用した利益誘導についてまとめたものです。かねてから、内容を変えるわけでもないのに淡々と期限延長をし続ける時限法について、なぜ恒久法化しないのだろうと疑問に思っていたのですが、三谷宗一郎先生、斎藤淳先生の論文を拝見して、これだ…!と感化され、自分なりに検証を試みたものです。この検証のためにQGISにも手を出し、地理的な図解にも世界が広がったのは、うれしい副産物です。

4月(続き)

菅前総理の首相動静についても分析を試みました。岸田総理と比較すると、総理によって結構違いが出るのが分かります。
マクロを導入するなどだいぶスピードアップが図れたので、例えば小泉総理や安倍総理、菅直人総理(東日本大震災発生前後など)など他の総理大臣にも手を出してみたいと思いました(昔になるほどデータの取得が大変なのですが)。

5月

法律をデータで定量的に分析するというのもヒツジのあこがれの1つです。上のツイートはアメリカ・ドイツの法律についてその階層構造や法律間の引用関係から、法律の複雑性を検証したもの。下のツイートは、アメリカだとシンクタンクが立法データを整理・公開しており、これを使って成立する法案数と1法案当たりの分量の関係を見ようという試みです。
日本でも同じようなことをしてみたいとかねがね思っているのですが、データの取得・整理が大変でなかなか手が出せていません。今年こそは何か形にしたいところです。

参院選は、衆院選と違って実施時期が読めます。そのため、参院選前の常会では、改選議員の露出を増やすために予算質疑に改選議員が多く立つという俗説を耳にし、本当かを検証しました。
アイデア自体は1月時点で思いついていたので、1月からこつこつデータをためており、中期プロジェクトだったのですが、予想に反し、改選議員の質疑が取り立てて多いわけではないという結果になりました。ちょっと意外です。TV中継の有無や質疑時間など、質疑回数以外の要素も関係がありそうなので、それは今後の課題です。

6月

2022年通常国会の会期末での一幕。
細田議長に対し不信任決議案が提出されたため、海江田副議長が代わりに議長席につきました。議長席の隣は事務総長という事務方のトップの職員なのですが、海江田副議長が事務総長としていた雑談にほっこりしたので書き起こしました。会期末の議長不信任という政治的には大波が立っている状況で、ほっこり会話ができるところに大物感を感じますね。
こういうマイク外の雑談は会議録に残らないです。

参院選も近づき各社ボートマッチが乱立していたので特徴を比較しました。何らか役にたつ情報をもっと沢山お届けできる便利なアカウントになりたい、というのも目指す姿です。

7月

2022年7月は参院選がありました。
公明は票読みが完璧なくせに、公明新聞で公明候補をとりあげて「〇〇あやうし」と煽り立てる独特の手法を採用しています。
この公明独自の「〇〇あやうし」が好きすぎて、顔写真の大きさから定量的に真のあやうし度を推測しようと思いました。公明新聞電子版は初月契約料が無料で大変ありがたかったです(ただし、翌月以降でないと解約できない)。

参院選ネタをもう一つ。参院選後、鬼木誠(参)議員が誕生したのですが、実は国会には既に鬼木誠(衆)が存在します。
何かに突き動かされるように身体が動き、謎の比較表を作成してしまった事例。もしも両先生にご迷惑がかかったらと不安でしたが、特に叱られることはなく見逃してもらえたようです。
友人にヒツジTwitterのコンテンツについて相談したら、議員の人間味が感じられる内容も面白いのでは、とのアドバイスをいただき作ってみたのが背景にあります。

9月

議員立法の共同提出者をつないだネットワーク図です。2022年常会までは立憲と維新が明確に分かれています。
ネットワーク図は首相動静でも使った手法ですが、党ごとではなく個人のまとまりで見られます。維新が2グループに分かれているのも、ネットワーク図を描くと見えてきます(維新代表戦の後、足立議員を中心としたグループは図に現れなくなりました。)
その後、同人誌掲載用に2022年臨時会でのネットワーク図も整理しました。2022年の臨時会では立維共闘により、野党がほとんど融合した図になりました。

10月

アントニオ猪木先生がお亡くなりになりました。
猪木先生が委員会で質問に立たれる際は、皆さんおなじみの「元気ですかー!」の挨拶から始まりますが、実はこの「元気ですか」色々なバリエーションがあるのですよね。
猪木先生追悼の趣旨で、これまで国会を元気づけてくださった猪木先生の「元気ですかー!」をご紹介。

12月

同人誌の執筆が一段落し、会議録で遊びはじめました。
昔は国会会議録に掲載する段階で方言を標準語に変えていたようなのですが、80年代以降はそれもやめたらしいと聞いて関西弁の出現率を調べたもの。
国立国会図書館が提供している国会会議録の電子データはAPIを使って色々な形で会議録データの取得ができるのですが、今年も会議録APIを利用して色々と遊びたいです。

年末に出した上記クイズ、皆さんに回答していただけてうれしかったです。国会に関連したクイズ系もやっていきたいなと思いました。
なお、①のイスラエル議会について、男性の某所からwifiが飛んでいるように見えると複数コメントを頂いております。 これは、議場全体として燭台を象ったものです。燭台はしばしば光の源として表現される神御自身を表すもので、旧約聖書に記載のある聖なるものなので、お前らは深く悔い改めた方がいいと思います。

その他定期コンテンツ

日程

国会開会中は毎週月曜朝(最初は日曜夜だったのですが、その後月曜朝で定着)に1週間の国会日程を出すようにしていました。
特に会期末になると重要法案の審議日程の確保や延長の有無といったご興味からかよく見ていただいているなという印象です。便利に使ってもらえるコンテンツなのでこれからもコツコツ続けたいなと思っています。
ただ、日程自体は、報道&各委員会ラストの次回は~というアナウンス&立憲Twitterでの国対ぶらさがり書き起こしなどを見てまとめているので、会期末で事態が流動的になると予測部分が増えてよく外していた気がします…。

法案紹介

条文を1から読むのは大変でも、こういうくすっとくるようなイラストでまとめられたら、とっつきやすいかなと思い、重要広範議案を中心に、法案紹介もちょこちょこ出していました。
ヒツジTwitterのフォロワーが一桁だったときに、提出見送り法案の紹介をしたら、フォロワーが二桁に増え、そこから色々な人に見だしてもらえた記憶があります。国会は立法機関ですから、なるべく国会で議論されている法律についての情報もお届けしたいなと思っています。
ヒツジ的には、ひつじちゃんに色んな表情をさせられて面白かったです。

論文紹介

論文紹介もちょこちょこ、気が向いたときにやっていました。
興味を持ってくれた方が原典にも当たってくれたらうれしいなと思い、なるべくWebで公開されていて、みんなが読める論文を選ぶようにしていました。

同人活動

2022年1月にTwitterを始めたとき、1つの達成目標として、1冊の同人誌にまとめたいと思って活動を続けていました。
同人活動自体ほとんどやったことがなかったので(買い専です)、申込みや表紙どうする?、印刷所は?とコンテンツ以外のところでも結構苦労がありましたが、なんとか形になってよかったです。
とても楽しかったので、夏コミも申し込んで、次は、もう少し個別の話題に特化した本を作りたいなと思っています。
思った以上に早く完売してしまって、せっかく来ていただいた方にお届けできなかったのが気がかりなので、次は部数も工夫したいです(財力の問題はあるのですが…)。

まとめ

RTやいいね数が多くてもフォロワー増加数が少なかったり、その逆のケースも多くあり、なかなか興味深かったです。あまり見たことのない情報、新規の分析を加えた情報、便利な情報、普段は遠く感じる政治家や官僚の人間性がわかる情報など、興味を持たれる情報にも色々類型がありそうです(この辺りも分析したらおもしろいかも?)。
また、2022年は起きてはならない事件が起こり、社会の断絶のようなものを身に迫って感じて辛い時もありました。Twitter上でも少し発言に慎重にならないといけないという雰囲気を感じていました。
同じ頃から個人的にも大変忙しくなり、下半期はあまりツイートも出来なかったです。今年も大変そうですが、細々と持続可能な形で続けることが出来ればと思います。

1年間、ヒツジTwitter&同人誌に興味を持ってくださった皆様、ありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願いします。

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