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主体的に仕事をする、とはどういうことか

はじめに

部下に「主体的に仕事をして欲しい」と思う上司はたくさんいる。
成果を出すため、上司や取引先から信頼されるために、「主体的に仕事をする」ことが必要だとも、みんな分かっている。

でも「主体的である、とはどういうことか」分かっていない人がほとんどだ。

主体的=先手をとること

主体的でない、受け身の状態と比べてみると、シンプルでわかりやすい。

①受け身な状態は「上司から指示を受ける→タスクをやる」であり、
②主体的な状態は「やるタスクを自分から考える→(やることを確認する)→やる」である。

勘違いしやすいが「やるタスクを自分が考える」と「やる」の間に、確認を入れないのは単なる自己中心、わがままである。
人と仕事をするにあたり、ルールなく自分の権限が認められているのでであれば、勝手にやればいい。ただ、権限がない場合は、しかるべき人に確認する事が必須である。
会社であれば、個人の権限が決められている。国には法律がある。社会時には暗黙の了解・同意事項(常識とも言う)がある。

ただし、ルールがあるから、分からないからといって「これ、やっていいですよ」「やってください」と言われてからやるのでは、主体的にはならない。

先手は自分。「これ、やります」「やったほうがいいです」を考える。で、確認が必要なら、自ら取りに行く。それが、主体性の正体である。
先手を上司や取引先にとられ、「これ、やってください」と依頼されたり、「やりましたか?」とチェックされてるうちは、主体的ではない。
上司や取引先よりも、早く、考え動かないといけないのだ。だからスピードが大事ということになる。

組織や上司の立場で、部下に主体性を発揮してもらう最低条件は、逆説的だが、「ここまでは、自分でやっていいですよ。ここからは、確認をとってくださいね」というルールだ。
ルールがなければ、個人が主体性を発揮する範囲は分からなくなる。
もちろん、ルールを細かくいちいち作るとキリがないし、ルールのない新しい状況に対応でいない。
そこで、いわゆるミッション・ビジョン・バリューといった指針を浸透させておき、どんな状態でもやるべきことを決める軸に活用する必要が出てくるのだ。

まとめ

主体性の招待は、「相手より早く、考えて動き、先手をとること」


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