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脳のヘリに集まった埃に息を吹きかけたら、手元の画面内で行儀よく並んでいるのでなんか微笑ましい。
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#小説

緩やかに心が上がっていき、地球から離脱し、無重力に浸る。普段見慣れない言葉を眺めて、少し微笑む。心の中から直接文字を吐き出して指を動かしている。脳から直接語りかけ、手元の灯りに投影する。もう一つの脳が生まれ、こちらを今にも乗っ取ろうかと威圧してくる。

って今僕の脳が言ってる。

ブレンディのカフェラテHOTを入れる。棚へ移動して金木犀のお香を立てる。Wurtsの「メルト」を流し、書籍を手に取る。読み始めてふと思いついたもの、学んだもののイメージを余白に描く。「効率化と奴隷」、描いたイメージが形になる。一服に合わせて曲調を上げる。