覚悟と行動
evylock × SLANGのドネーション付きSPLITアイテムの受注販売が8月1日よりはじまっています。
既に注文してくれたみんな、本当にありがとう。
大先輩のSLANGとSPLITアイテムをリリースすること。
サッポロ・シティ・ハードコアの面々にとって、このSLANGの通称”ドラゴン”ロゴの意味する大きさ。
KLUB COUNTER ACTIONへのドネーション。
そして、今回初めて”S.C.H.C”を背負うことへの覚悟。
正直、ここに至るまで随分悩みました。
コロナ禍の中で、SLANGとコラボしているのは、PIZZA OF DEATH RECORDSとHawaiian6。
その次が、自分たちで本当に良いのだろうか。
そもそも、私たちevylockがSLANGとコラボアイテムをリリースすること自体、多方面、特にSLANGのファンの皆さんに怒られるのではないか・・・とか。
現在公開中のドキュメンタリーフィルム「深青」でもある通り、evylockのスタートは間違いなくKLUB COUNTER ACTIONというライブハウスからであり、サッポロ・シティ・ハードコア=S.C.H.C、SLANGに憧れて活動していたことは言うまでもありません。
でも、じゃあそこまで”S.C.H.C”に傾倒していたかと言われれば、距離があったことは事実で、私たちの同期と言えばダントツでYUKIGUNIがその看板を背負って活動しているのは、自他ともに認めるところだと思います。
もちろん、私たちも常に「サッポロ」という場所に誇りを持って活動してきました。
個人的にはKOさんの運営するStraight Up Recordsにものすごく影響を受け、S.U.Rのようなレーベルを自分でやってみたかったので、Falling Leaves Recordsを立ち上げました。
おかげさまで、Falling Leaves Recordsも、国内外のアーティスト全29タイトルをリリースするまで続けることができています。
Falling Leavesを運営していく中で、やはり”S.C.H.C”との一定の距離は存在し続けました。
じゃあ、なぜevylockとSLANGなのか。
無理やり答えを見つけるのであれば、「覚悟」と「行動」なのでしょう。
SLANGは自分たちにとってスーパースターです。
つい先日、SLANGにevylockの活動10周年記念の節目のイベントに出演してもらった時を思い出していました。
田口くん(ZESTONE RECORDS)がU.KからPIANOを招聘し、ベッシ―ホールで開催したあのイベントです。
あの時も、大先輩の胸を借りるつもりで、何かを「覚悟」し「行動」しました。
今回は、22年目にして初めてフルアルバムをリリースしたタイミングです。
evylockにとって、「覚悟」と「行動」のタイミングが再び訪れたのです。
後にも先にも、「今しかない!」と思い立ち、KOさんに連絡をしました。
実は、このドネーションに際して、決断させてくれたもうひとりの先輩の「覚悟」と「行動」があります。
それは、IT'S A FACT RECORDSを運営しているNO HITTER / YOUR BOYSのヨシトくんです。
ヨシトくんも、先日までKLUB COUNTER ACTION、PIGSTY、岩見沢のDIGという3つのライブハウスを支援すべくドネーションを行っていました。
ヨシトくんも、自身のレーベル、スタジオを持ち、D.I.Yで地を行くスタイル。
そんな先輩が迷わずドネーション活動をしている姿(しかもヨシトくん自身が楽しそう!)を見て、私も決心がつきました。
SLANGとのSPLITロゴ完成へ。
SLANGとSPLITアイテムを制作するなら、どんなデザインか。
私には、一択しかありませんでした。
それが、超名盤「SUPER CHAOS」など複数のCDジャケットにも用いられている通称”ドラゴン”ロゴ。
どうせなら、絶対に誰も手を出さないところにあえて飛び込んでみよう。
そして、このデザインを扱える人物はKOさん以外にこの男しかいない!と、FARMDesignment / ROGUERYのタクローにお願いしました。
ちなみに、現在ドネーション配信中のSHAI HULUDの札幌公演のポスターを、当時手掛けてくれたのも彼です。
お願いしたタクローからも再三「畏れ多い」という言葉が返ってくるほど、ある意味タブーへの挑戦のようでもありましたが、そこは”S.C.H.C”への愛が圧倒的に深いタクローです。
超多忙な中、完璧に仕上げてくれました。
この「SAPPORO」の青い円。
今回この円は、evylockの最新作「Profunda bluo(深青)」をイメージしています。
さらに、普段はあまり用いない大文字のEVYLOCKロゴも、敬意を込めて、SLANGの現行ロゴのリップオフデザインとなっており、そこにもProfunda bluoの文字が隠されています。
ここに、はっきりと”S.C.H.C”が刻まれています。
私たちの「覚悟」と「行動」は、ここに集約されています。
無言のエール。
1日からはじまった、受注の受付。
いざ、告知してみたものの、本当に購入してくれる人はいるのか、ドキドキでした。
なかなか最初の注文が来ず、早くも「覚悟」がぐらつきそうになったその時です。
最初の購入者を知らせる通知が届きました。
購入してくれたのは、田口くん(ZESTONE RECORDS)。
あのときevylock10周年記念で一緒に企画をした、私の親友です。
特に個人的にメッセージを送ったわけでもないのに、受注の告知を見てくれて、すぐに注文してくれたようでした。
親友からの無言のエールをしっかりと受け取りました。
その後も、親しい人たちを中心に購入者が少しずつ増えてきました。
たとえ、SLANG大先輩の胸を借りたところで、自分たちの身の丈は知っています。
ただシンプルに、1円でも多く、KLUB COUNTER ACTIONに届けたいと考えています。
中には、こうしたチャリティー活動に対して懐疑的な意見もあると思います。
私たちだって、SLANGの名前を借りた売名行為だと言われるかもしれません。
でも、私たちはやらないよりやったほうが絶対に良いと考えています。
そうやって、今までも活動してきたので。
その当たり前じゃない何かの「覚悟」と「行動」の先にこそ、”S.C.H.C”の名のもとに先輩たちが培ってきた札幌バンドの独創性があるんだと、私は思います。
だって、evylock と SLANGのSPLITアイテムなんて、誰も想像してなかったでしょ??
ライブが出来なくても、ワクワクしてたいじゃないですか!
このワクワクした気持ちを、少しでもみんなと共有できたらいいな。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
投稿を読んで、「よし、支援しよう!」と思っていただけたら、幸いです。
受注購入サイト
Tシャツと、ロングスリーヴ、経費を除く全てを、KLUB COUNTER ACTIONへ寄付します。
合わせて、15日まで配信公開中のevylock初のドキュメンタリーフィルム「深青」も是非ご覧になってください。
配信チケット購入サイト
こちらも、KLUB COUNTER ACTIONへ寄付します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?