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ディア・エヴァンハンセン/小さな嘘が大きな爆弾に変わる。

▷『ディア・エヴァンハンセン』 DVDレンタル

▷93点/歌×感動=自分の心にガンギマり!!

▷あらすじ

『母と二人暮らしのエヴァンハンセン。学校に友達もおらず、孤独な生活を送っており、お母さんは医療従事者で毎日忙しく働いていた。ある日、セラピーの一環で自分宛ての手紙を、同級生の一匹狼のコナーに奪われてしまう。その手紙の内容には、コナーの妹が好きなハンセンの思いが綴られており、コナーは激怒した。その後、コナーは学校に何日間も来なかった。それは何故なのか?彼は自殺をしたのであった。そこから、ハンセンとの関係が深いと勘違いしたコナーの親たちに話をするにつれて、正直に話そうとしたが、自分とコナーとは親交があると嘘をつき、利他的に動いてしまう。その時に、ハンセンは気づかなかった。これが大きな爆弾になるとは。』

▷徹底感想

素晴らしいミュージカル映画でしたね。流石手掛けているのが、The Greatest Show ManやLALALANDの音楽チームです。

そして、ミュージカル映画だけではなく、きちんと現実味も帯びており、深く自分の心に突き刺さる内容でした。

では、自分が特に関心を持った所をPick upしていきます。

まず、コナーの自殺という何とも重いスタートからなのですが、その後までのコナーという人間としての価値観が変わる所です。

まず、コナーは薬物摂取や施設に入れられたり一匹狼で暴力的で孤独な世界に生きている人間でした。家族からも、母親以外からは、毛嫌いされていました。そして、彼が自殺をすると、世間の目も一気に変わるかと思えば、そんなことはありませんでした。

あんな奴は死んで当然だ、迷惑だったし。友達もいなかったし、俺達には何にも関係ないという声が大きかった。これは、今のSNSにも繋がるのではないのでしょうか?声明や無茶なことをする人に対して、鬼の首を取ったかのように、叩きまくったり、誹謗中傷に巻き込ませたり、なんとも言えない地獄を形成しています。

しかし、これで物語が終わりません。前述した通り、ハンセンはコナーと自殺する前に少し関係を持っていると、コナーの両親にバレ、ハンセンは嘘をつきコナーとは親友と言ってしまいます。そこから、偽の証拠を作り上げ、思いのほか上手い方向に進んでしまいます。

そして、ある事でその小さな嘘が爆弾に変わり、全てを不幸にしてしまいます。しかし、最後のシーンで、コナーのあることが証明され、最初のコナーとは全然違うと認識してしまった自分がいました。途中経過がグチャグチャになったのには、そこを書いちゃうと本格的なネタバレになるので押さえました。ここは、泣いちゃいましたね。

そして、何と言っても歌が良い。まず、最初の歌では、ハンセンがどんな人物なのかを紹介しており、またコナーとハンセンの偽のメールを音楽にのせて、歌い上げるのは本当に圧巻です。(今でも自分のSpotifyに入っております)

そして、物語の中盤でのコナーが自殺の被害を防ぐこととコナーが生きていた証拠を残すために、基金を立ち上げました。その時に、ハンセンがコナーについてどのように思っていたのかを、全生徒に歌い上げたシーンは、鳥肌級でした。

だから、ミュージカル映画が大好きな人にはお勧めの作品になると、自分は自負しております。

以上のことが、『ディア・エヴァンハンセン』のPick upでした。最近のミュージカル映画はきちんと心に刺さる内容で、感動を与える。素晴らしいです。

皆さんも是非鑑賞頂ければ、幸いです。それでは、次の映画で!


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