見出し画像

【正社員に転職活動中】魅力的なモノやヒトやコトをきちんと伝え繋げて行きたい社会人10年目脚本演出家Tさん

映画、テレビドラマ、ラジオドラマ、商業演劇などで10年間働いてきた脚本演出家Tさんは現在転職活動をしています。自分でこれから何をしていきたいのかを考えていく中で、考えが整理できたそうです。

日本は誠実にモノづくりをしている人がとても多い国だと感じ考えます。けれど能力を持っていても報われない人や環境が存在します。魅力的なモノやヒトやコトをきちんと伝え繋げて行くインフラ作りが出来ればもっと笑顔が溢れる国になると信じています。誠実な人がより報われる世界になるように私は産み出す人を支え応援する仕事がしたいと考えています。

私は、10年前に東京に出てきた時に、彼と知り合ってからずっと応援してきました。彼の作品を見たり、一緒にご飯に行ったりしてきました。ものすごく活躍していたので キャリア的には何の問題もないと思っていたのですが、話を聞けば聞くほど、芸能界やテレビ業界は本当に大変な状況になっているのかなということがとてもよくわかりました。 

10年間頑張って、相当いいところまで来たにも関わらず、自分がイメージしていた夢の中にいるにも関わらず、厳しい状況が続いていました。 仕事をやってもやっても収入が厳しい状況に陥ってしまう構造的な問題があることがわかりました。

真剣に転職活動を進めているTさんとお会いいただける方がおられましたらエントリーフォームからご連絡をいただければ幸いです。転職活動をしていく中で、自分が世間知らずだと痛感しているそうです。世界を明るくとらえ、前向きに挑んでいる方々の話を聞けたらありがたいと思っているそうです。ベンチャー企業の社長さんのお話を聞く機会があればと願っています。

Tさんは次のようなキャリアストーリーを歩んできました。

映画、テレビドラマ、ラジオドラマ、商業演劇などで10年間働いてきた脚本演出家Tさんのキャリアストーリー

○子供の頃
私が子供の頃、父と祖母が病気だった。母は父と祖母を自宅介護をしながら一人で働き、私と妹二人を大学まで出してくれた。「うちは貧乏ではなく無駄遣いをしないだけ」と言う母のユーモアある言葉に騙されたフリをしながら、子供たちは貧しくも明るく育つ。

○大学進学
塾も節約出来る出費と言う教えのもと一切塾に通う事なく大学入試を迎えた私は、大学選びも我が家の窮状から、私立NG、浪人NG、大学までの旅費や受験料も鑑みて前期日程だけで決めると言う制約を果たすべく、本来の志望校を諦め、合格安全圏内の大学を受験する。結果的に小中高大学まですべて公立で学費を押さえ聞き分けのいい子として大学生活を迎えたが、大学受験で勝負出来なかった分の反動がやがて来る事となる。

○大学生活
これからは自分の人生を勝負すると決め、脚本家&演出家になるべく、大学の演劇部の同期と劇団を旗揚げる。同級生が就活をする中、私はすでに就活を終えた気になっていた。表現者であり、経営者でありたいと考えた結果、劇団主催は理に叶っていると当時は信じたためである。関西演劇界では話題にもなり、演劇雑誌で特集を組んでもらえる程であったが、一向にお金になる気配はなく、同級生にそのニュースは届く事なく大学卒業を迎える。

○一人で上京することを決意
マーケットの小さな関西でやっていても意味がないと考え、卒業を機に上京する事を劇団の仲間に提案する。けれど当時の劇団員たちは、関西での知名度を捨てるのはもったいないと言う事で皆残って活動する事を決め、私一人が上京をする事になる。

旅立つ前に、大学時代ずっと好きだった女の子の家に挨拶をしに行く。その女の子には彼氏がおり、正面突破しても付き合えそうになかったので、女の子のお母さんから攻め落そうとし続けた結果、卒業時私はとてもお母さんに気に入られていた。そのお母さんに「東京でも頑張るんやで」と餞別に一万円をもらう。

女の子にも旅立つことを伝えると「彼氏と別れてん」とまさかのタイミングで告げられる。恐ろしいほど後ろ髪をひかれたが、お母さんに一万円もらった手前、これで東京に行かない方が不義理になってしまうと思い、改めて旅立ちを決意する。

○ママチャリで関西から東京へ2週間かけて上京
無駄遣いをしないようにと言う母の教えのもと、最も安く引っ越す方法は人力だと言う結論に至り、大学時代に愛用していたギアなしママチャリに荷物を載せ関西を発つ。その際、好きだった女の子のお母さんにもらった一万円だけを握りしめ、「この一万円で東京に辿り着かなければ脚本家&演出家としては大成しない」と言う無駄に首を絞める願掛けをしてしまう。

二週間の旅の中で、出会った人に泊めてもらったり、ひさしを借り野宿しながら、何とか東京に辿り着いた時の所持金は87円だった。一万円で辿り着くと言う目標は達成したが、旅の途中出会った三組の方に千円ずつ計三千円もらっており、人の助けがなければ辿り着かない場所だったのだと感じる。以来、誰かの助けがあるからこそ今いる場所に立っていられると心に刻むようになる。

○脚本家生活
上京し、ただただ東京の芝居を見て準備するだけの期間を経て、三年後の2008年、やっと東京で一回目の公演を打つ事が出来る。そこからはお金を貯め、公演をし、認知してもらい、知り合った人から新たな脚本&演出の仕事を請けると言う事を繰り返す。
そして2010年、恐る恐るバイトを辞めて脚本演出家としてのギャラだけで生活を始める。順調に仕事も増える。映画、テレビドラマ、ラジオドラマ、商業演劇など多岐に渡り仕事をこなす。

ただ2014年の収入をピークに収入は減って行く。仕事は増えているのにも関わらず芸能界全体にお金がなく、ギャラの単価が下がって行ったためである。また、契約書を交わすのは一番最後だと言うのがこの業界の暗黙のルールであり、ギャラの話を先にするのは若手には許されなかったりするため、当初の約束の10分の1の金額で終わっていたり、ギャラの未払いなども頻発する。

2018年はドラマ脚本も書き、劇場公開映画の脚本を書き、流行りの2.5次元舞台の脚本も書き、ここ10年で最も忙しく、ほぼ休みなく仕事に追われていたが、何故か年収はここ10年で最低の金額となってしまった。

私自身は幼い頃からお金のない生活に慣れているため、表現者である事にこだわり、この業界にしがみつこうと思ったら出来るのかも知れない。
けれど私には家族が出来ていた。2015年に結婚し、2018年には娘も生まれていた。

私だけならいいけれど、何よりも家族を幸せにしたい、不幸にはしたくないと言う考えに至る。幼い頃の私は不幸ではなかったけれど、経済的な理由で選択肢はどうしても少なかった。家族の可能性は減らしたくない。

私は筆を置く事を決めた。

○はじめての就職活動
個人の事情や経済的理由からだけで転職を考えているのではない。

日本の芸能界は今、転換期を迎えており、今後は企業が独自にコンテンツを発信して行く時代になる。企業が持っているモノを物語に変える時代である。

就活の経験はなく、職歴もないが物語を作ると言う事に夢中になり、20年近く費やして来た事が何か企業の役に立ちはしないだろうか。

業界に揉まれながらもプロの脚本演出家としてやっていた事が社会に還元出来るのではないだろうか。そうあって欲しいと言う願望でもある。

これからますますセカンドキャリアを求める夢にチャレンジした若者が出て来るはずである。夢中になった時間は次の何かに役に立つのだと私は証明したい。

○私に出来る事
演出家として下は五歳の子役から上は八十歳近いベテラン俳優がいる七十人超の座組をまとめる事もあり、プロジェクトを円滑に進めるためのチーム作りで貢献できるのではないか。

フリーランスで戦っていたカメラマンや、編集、音響、照明などの撮影スタッフ、俳優などの人脈を生かし、広告代理店などを通さなくても自社コンテンツを作るためのチームを集め、組織する事が出来る。

物語は身近なところに埋まっていると考えている。企業自体に、あるいは製品そのものや、働く人たちなどの物語をきちんと掘り起こし、それを伝えればとても広告として強いものになるのではないかと考える。そう言ったモノをコトにするための作業で私は役に立てるのではないかと考える。

日本の芸能界では代理店や放送局などの、中抜きが多く、現場で使える予算は限られている。何をすれば無駄な出費を抑え、モチベーションを保ちつつ、最大限の効能を生むかと言う意識と知識と経験は企業で生かせると考える。色々な人の助けを得て無駄遣いをなくし、目標とすべき場所に辿り着ける。その際に今まで業界で培ってきた人脈を役に立てる事が出来ると考えている。

以上、Tさんのキャリアストーリーでした。

Tさんはどんな仕事でもいいので働いて家族を守るという覚悟を持っています。私は広報のお仕事などで活躍する姿をイメージしています。

Tさんは これまでの自分の経験にこだわらず家族を守るためにどんな仕事でもいいので働きたいという覚悟で就職活動を始めています。とても素晴らしい優しい方です。

Tさんの強みを活かして、広報などのお仕事をすると、テレビ局も電通も不要でテレビ的な展開とかラジオ的な展開ができると思います。 コンテンツを作る力があればインターネットを通じて配信できる時代になっています。 Tさんが活躍するべきステージを探しています。

Tさんの転職活動を応援いただける方がおられましたら、ぜひ、より良いキャリアを歩んでいただくためにサポートをいただければ幸いです。お会いいただくことができる場合には「個人面談希望エントリーフォーム」からエントリーいただければ幸いです。

お知らせ
ジョブウェブの佐藤孝治です。本質的なキャリア支援サービスを実現するために、現在は毎月20人の枠でキャリア面談を行なっています。詳しくはジョブウェブ代表佐藤孝治のキャリア面談を受けてみませんかをご覧ください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?