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つらつらと、もにゃもにゃ。

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日常に感じたこと、素直に。徒然なるままに。
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#詩

もがれた羽根

ゆっくり ピヨピヨと。

生えてきた羽根を動かしてみては、小さく羽ばたく練習。

やんや、やんや。 「かわゆいね」と。

お褒めのこそばゆい感覚がうれしくて、うれしくて。

今日も小さく羽ばたく練習。

ずっと羽ばたく練習。

『タイムアップ』

突然、空に暗雲立ち込め、二本の稲光の腕が
羽根を引きちぎる。

ニヤツイタ正義が私を打ちのめす。

金切り声で鳴いて 泣いて、

血みどろの小さな羽根が

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ポツリ

なにかあるたび。

そうそ、
私は少し不幸なくらいが似合ってる

って、すねる。

だから、私の靴底はいつも

『少し不幸』で

泥だらけ。

そりゃ、そうだ。

だって、
私が望んでいて、
私が舵を切っている。

至極当たり前に、
目標に向かって、まっしぐらw

もし。
「こんな私がおこがましい」とか、
めんどくさい枕詞を放り投げて、

世界で一番、ハッピーに愛される女です

って、拡声

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らふ いん あ せる。

らふ いん あ せる。

くったくたの帰り道。
ふと我にかえると、そこは空以外、
全て人がつくったものだった。

誰かのおウチ。
アスファルト。
街路樹。

クルマの音。

お風呂の匂い。

熱気。

ノラ犬はいない。
鳥は飛ばない。
アリは姿をくらます。
ライオンも、象も、パンダも歩いていない。

「お姉さん、大丈夫?」
ハンサムなお兄さんの優しい声。

「酔っ払ったの?」

この不自然が充満した世界

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