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30代後半のサラリーマンが発信活動を始めたおかげで幸せになった話

1年半前の私は、IT系の会社に努めている30代後半の平凡なサラリーマンでした。
ITエンジニアでありながら、技術記事を書いたこともなく、社外イベントで発表したこともなく、社外の勉強会に参加したことすら1度もありませんでした。

そんな私が「発信活動」を始めたことで、とても楽しいエンジニアライフが過ごせるようになりました

なぜ「発信活動」を始めたことで、そうなったのか振り返ってみたいと思います。
(長いので要点を知りたい人は太字のみお読みください)

◆   ◆   ◆

技術記事の投稿

発信活動として最初に行ったのは、技術記事の投稿でした。
これをやってみて痛感したことは、今まで自分は技術記事を読んで「分かった気になっていた」ということでした。
人に説明しようと思って書いてみると、実は全然理解できていなかったということに気付きました。
だから記事を書きながら理解し直すことで、やっとそれが「使える知識」になりました。

その頃から、自分にとっての記事を書く最大の動機が「その技術を理解するため」になりました。
だから、いいねが1件も付かなくても気にしません。自分のために続けています
(もちろん、いいねが付いた方が嬉しいですけど、無くても気にしないという意味です)

技術記事投稿の副次的効果

これは、あるあるだと思うのですが、記事を投稿するようになってくると、情報をインプットするモチベーションが上がります
それまで「なんとなく情報を収集していた」のが「記事を書くために」という視点で「人に説明するために自分なりの解釈」をしようと試みながら、情報をインプットするようになります。

だから、記事を投稿するようになってくると、それ以前よりも「多くの情報を深く理解」するようになります。

その結果、面白そうなコミュニティやイベントの情報を見つけたりなど、自分をさらに成長させてくれるキッカケに出会ったりしました。

コミュニティへの参加

発信活動を続けていると、ほとんどの人がなんらかのIT系コミュニティを見つけると思います。
コミュニティに参加することで、エンジニアライフは圧倒的に楽しくなるし、成長も加速します

1人で頑張るよりも、仲間がいた方が楽しいです。
例えば、会社の同僚や先輩に突然「発信活動やりましょう!」と言っても、そこに同調して一緒にやってくれる人は、なかなかいないと思います(そういう話はよく聞きます)。

だから、一緒に頑張ったり、刺激し合ったり、自分の背中を押してくれる仲間を、自分に近いコンテキストの人が集まるコミュニティの中で作るのは理にかなっていると思います。

刺激し合える仲間が出来ることでモチベーションはぐんぐん上がります。
私はこの1年半で以下の価値観に変わりましたが、これはすべてコミュニティの影響です。
・社外の勉強会に参加することは楽しい
・LT(ライトニングトーク)で発表することは楽しい
・自分が個人で企画したアプリやサービスを作ることは楽しい
エンジニア同士は、ナチュラルに知見を提供し合うことで協力し合う
ポジティブフィードバックし合うことでモチベーションが高まる
発信活動をしているエンジニアは皆、とても親切で優しい

ちなみに、私がお世話になっているコミュニティは、入った順に紹介すると 運営者ギルドEngineering Manager Meetupエンジニアと人生コミュニティ です。

社外イベントでの発表

これは心底やって良かったと思います。
1回目が1番敷居が高いので、勇気を出して1回目をやって本当に良かったと思います。

社外イベントでの発表は、技術記事でいいねをもらうのとは、また違って、顔の見える人からフィードバックをもらえたりなど、新たな刺激になります。
そして、社内に閉じ籠もっていた自分にとって、どれだけ自分が「井の中の蛙」だったのか思い知りました(良い意味で)
それがさらなる成長のキッカケになりました。

そして、やって分かったのは、社外イベントは参加するだけより発表した方が100倍楽しいということでした。
(私は1回目の発表後、1年間で7回くらい発表しました)

ちなみに、こういうイベントに参加するエンジニアは、優しい人ばかりなので、意地悪な事を言ってくる人はいなくて、ポジティブなフィードバックがたくさん得られます。

だから発表するデメリットは無いですし、ITエンジニアで社外イベントの発表経験がない人は、1度やってみることをお勧めします。
私は月に1回、発表初心者向けの少人数のLT大会を開催しているので、よろしければ、ご参加ください → こちら

発信活動の継続

私は仕事でエンジニアリングマネージャーをやっているので、記事として書く内容は「プログラミングの技術」だけでなく、分報やペアプログラミング(ペアプロ)などの「プラクティス」も対象にしています。
プラクティスも含めて広い範囲で発信活動をすることで「楽しい無限ループ」に入りやすかったと思います(これはたまたま運が良かったです)。

「楽しい無限ループ」とは以下のように「わくわく」「楽しい」「嬉しい」がループし続ける状態です。
①記事に書くための情報を探す
②面白そうな技術やプラクティスを見つける(わくわく)
③その技術やプラクティスを試してみる(楽しい)
④良い効果がある(嬉しい)
⑤記事として書く(達成感)
⑥ポジティブフィードバックを得る(嬉しい)
⑦記事を書くための情報を探す ← 最初の①に戻ってループ

簡略化して図にすると以下のような感じです。

無限ループ

特に、プラクティスに関しては、もともとペアプロ/モブプロすらやっていないほど遅れているやり方だったので、試してみたプラクティスがどれもこれも良い効果があって、チームの開発生産性や若手の成長度がぐんぐん上がっていき、凄く楽しい状態が続きました。

発信活動をすることが、今の仕事の成果に繋がると、発信がより楽しくなってきます
そうなると一層「楽しい無限ループ」が加速します。

まとめ

30代後半から発信活動を始めた結果、「楽しい無限ループ」に入って、自分とチームが成長したことで、仕事も凄く楽しくできるようになりました。

また、発信活動を始める前の十年間よりも、発信活動を始めてからの1年半の方がエンジニアとして成長できたと思います

そんな感じで、私は発信活動を始めて凄く幸せになれました。
これから発信活動をやってみようとする人の参考になれば幸いです。

最後に発信活動を始めたおかげで起きた素敵な出来事を紹介します。
デブサミ2020関西(Developpers Summit)というカンファレンスで発表してベストスピーカー賞1位を受賞
Qiitaに投稿した記事は合計30万PV以上、6000いいね以上で多くの方々からポジティブフィードバックをいただく
・社内のプロジェクトの中で1番という評価の賞をもらって表彰され、金一封をもらう ← 本日(12/23)表彰されました

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この記事は エンジニアと人生 Advent Calendar 2020 の23日目の記事です。前日は kato さんの「感動させられる人生は悔しい」、明日は 大庭俊介 さんの記事です。お楽しみに!

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小島優介
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