8歳の娘と作った人形劇「幸せを運ぶ お菓子職人」
この記事はエンジニアと人生コミュニティのアドベントカレンダーの24日目です。
#2はこちら。
1年前、8歳の娘と一緒にオリジナルの人形劇を作りました。
娘と一緒に、キャラ設定を考えて、脚本を書いて、人形を作って、演技の練習をして、親戚の子の前で人形劇を披露した結果、娘にとってとても良い成功体験になりました。
その製作過程は、私が月刊誌 Softwae Design でハピネスチームビルディングという連載で紹介しているプラクティスを活用しています。もし興味があれば記事の末尾に詳細を書いたので、参考にしていただければと思います。
まずは、どんな人形劇を作ったのかを紹介します。
タイトルは「幸せを運ぶ お菓子職人」です。
幸せを運ぶ お菓子職人
おかし王国という国にパティという心優しいおかし職人がいました。
ある日、パティはちいさな女の子に出会いました。
女の子「ねえ、聞いて。わたしのゆめは、かわいくておいしいケーキを食べることなのよ。」
パティ「それなら、あなたのゆめのケーキをぼくがつくりましょう。」
そして、パティはすごくかわいくておいしいケーキを作って、女の子に見せました。
そのケーキはなんと、ハートのチョコレートやうさぎの絵のついたマカロンやリボンのクッキーがのっていて、アイスと生クリームがそえてあって、ケーキのなかにはふわふわのスポンジきじとイチゴとバナナが入っていました。
それを見た女の子はおおよろこびで「わーい パティありがとう!」といって、おいしそうにケーキを食べました。
おかし王国のとなりに、おさかな王国という国がありました。
おさかな王国は、おさかながたくさんとれて、そのおさかながとてもおいしいというのが評判の国でした。
しかし、おさかな王国の王様はとても怖い人でした。
そして、ある日、おさかな王国の王様は
「昔たべたパンケーキがすごくおいしかったな。でもこの国には、そのパンケーキの味にかなうパンケーキはなかった。そうだ、いいことを考えた。となりのおかし王国なら、きっと昔たべたパンケーキと同じくらいおいしいパンケーキがありそうだから、おかし王国を自分のものにしよう。」
と言って、おかし王国にせんそうをしかけることにしました。
そのうわさは、すぐにおかし王国に広がりました。
パティはそのうわさをしって、せんそうをとめるために、おさかな王国の王様に会いに行くことにしました。
そして、パティは、おさかな王国のお城について、その怖い王様に会いました。
王様「なんだ、おまえは?」
パティ「ぼくはおかし職人のパティです。王様に昔たべたパンケーキと同じくらいおいしいパンケーキを作るためにここへきました。昔たべたパンケーキは、どうやってつくったのですか?」
王様「昔、ともだちといっしょにつくって、いっしょに食べたパンケーキだった」
パティ「じゃあ、いっしょにパンケーキをつくりましょう」
王様「なにぃ!? 王様なのにいっしょになんて作れるかぁ!!!!!!」
パティ「王様が昔に食べたパンケーキと同じ味を作るためには、いっしょに作ることが必要なんです。だから、ぼくといっしょにつくりましょう。」
王様「うぅ、そこまで言われたら、いっしょにつくるか」
パティ「さあ、王様、この玉子をわって、かきまぜてください」
王様「わしがやるのか?」
パティ「はい、ぼくが教えますので、王様がつくってください」
王様「むむぅ、ボールがゆれてこぼれてしまいそうだぞ」
パティ「ぼくがボールをおさえます」
王様「よし、かきまぜたぞ」
パティ「つぎにフライパンでやきます、ちゃんと油をひいてくださいね」
王様「わかった」
パティ「やけどにも気をつけてくださいね」
王様「わかった。おい、ぶつぶつしてきたぞ、ひっくりかえすんじゃないのか?」
パティ「まだまだですよ」
王様「まだか」
パティ「もうそろそろ、ひっくりかえしましょう」
王様「えいっ!」
パティ「おお、すごいです!上手にひっくりかえせましたね」
王様「そ、そうか」
パティ「あともう少しやきましょう」
王様「できたぞ」
パティ「それでは、いっしょにたべましょう」
王様「いただきます。もぐもぐ。これだ!!!! これこそ、昔に食べたパンケーキと同じ味だ!!!」
パティ「よかったですね。いっしょにつくって、いっしょに食べたから、いつもよりおいしいのですよ。」
王様「そうだったのか。それなら、せんそうをしかけるのをやめよう!」
こうしてパティのおかげでせんそうをやることがなくなりました。
そして、おかし王国にも、そのうわさがひろがって、パティのおみせには、たくさんおきゃくさんが来るようになりました。
めでたしめでたし
カーテンコール
その後に、カーテンコールとして、それぞれの人形がお辞儀をするという演出をしました。
人形劇を終えて
人形劇を見せた親戚の子供(幼稚園児)は、めちゃめちゃ嬉しそうに盛り上がっていました。なぜか反復横跳びをし始める謎の行動をするほど、楽しんでくれたようです。
製作期間は2~3ヶ月です。平日は時間が取れないので、土曜と日曜に1~2時間くらいずつ一緒に作りました。
その長い製作期間を経て得た結果は、娘にとって、凄く良い成功体験になりました。子供にとって、成功体験を得る事はとても大切と言われています。特に、何かに一生懸命に取り組んで、そこで良い結果が得られるというのは大切です。
実際、この成功体験を得て以降、娘は創作活動をより楽しんでやるようになりました。漫画を書いたり、ゲームを作る妄想をしたり、スクラッチでゲームやアニメを作ろうとしたりなど、楽しんでやっています。
ちなみに私の娘は、学校の成績は良くないですし、プログラミングや英語のスキルも全然ありません。
でも私は子育てにおいて、そういうスキルを伸ばす事よりも、思い出に残る成功体験を得る事が大切だと思っています。
思い出に残る成功体験さえあれば、それを拠り所にして大人になってから自分でスキルを伸ばそうと努力できると思うからです。
だからこれからも、娘には思い出に残る成功体験がたくさんできるように支援できたら良いなと思います。
今回、娘が楽しみながら2ヶ月以上の期間も創作活動を続けられた詳細な実施方法を紹介しようと思いましたが、長くなったので別記事にします。
私が月刊誌 Softwae Design でハピネスチームビルディングという連載で紹介しているプラクティスを活用していて、チームのメンバー育成にも活用できる方法なので、興味がある人はぜひご覧ください。
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