未来のスマートホーム:新技術で涼しさをデザインする
日々猛暑が続きます。エアコンがないと厳しいですね・・・。
ただ、エアコン頼みだけでなく、近年は遮熱効果のある窓を目にすることが増えています。色んな意見があるみたいなのでまだ導入には踏み切っていませんが、いずれは室内に到達する前に熱を冷ましてくれるスマートホームが出来てたらなぁと夢想しています。
そんな中で未来を感じさせるニュースを見かけました。
ようは、
建物を涼しく保つことができる壁のパターンを発明した、
というはなしです。
上記記事のタイトル画像(イメージ)のように、ジグザグ模様が突き出た壁のパターンが、エネルギーを一切使わずに、通常の壁よりも最大 3°C 涼しく保つことができるそうです。3°C は結構大きいですね。
元論文からのイラスト図を引用しておきます。
真ん中のチャートを見ると、地面からの熱を主に防いでいるのが分かります。もう少しこの壁のパターンがわかる拡大イラストも載せておきます。これを見ると、ジグザグにした意図がわかりますね。
まさに「コロンブスの卵」で、なぜ今まで思いつかなかったのだろうと唸ってしまいます。
しかも嬉しいことに、この材料自体は特殊な素材でなくてもよい、つまり調達・製造も容易だということです。
ただ、難点もあり、寒い時期には熱を逃がしてしまいます。ということで、現在は常に温暖なアメリカ南部地域での展開を模索しているようです。
その地域でのシミュレーションによれば、この非対称壁の設置で約14%のエネルギー節約にもつながるとのこと。これは結構大きいですね。
しかも、このアイデアを提唱した研究者は、温暖地域以外でも使えるために、フィンを備えた動的な壁のアイデアも提唱しています。論文からイメージ図だけ引用しておきます。
動くスマートホームを街中で見かける日がいつか来るかもしれませんね。
最後にもう1つ。
上記は壁を再構築するためやや新築・改築費用は発生するでしょう。
もう少しその負荷を下げるアイデアとして「屋根を白くする」ことで熱を反射する(宇宙空間に逃がす)ことができることも知られています。興味ある方はこちらの記事を。
ということで、エアコンだけでなく、デザインを変えるだけでまだまだ調整できる余地はありそうです。
そんな未来を期待することで、少しでも猛暑への冷涼剤になれば幸いです☺
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