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AIとハルシネーション

ChatGPTをある程度使った方なら、「ハルシネーション(hallucination)」という言葉を聞いたことがあると思います。

念のため、ChatGPTの公式サイトから引用しておきます。

Limitations:
GPT-4 still has many known limitations that we are working to address, such as social biases, hallucinations, and adversarial prompts. We encourage and facilitate transparency, user education, and wider AI literacy as society adopts these models. We also aim to expand the avenues of input people have in shaping our models.

出所:https://openai.com/gpt-4

ようは、生成系AIがもっともらしく間違った回答をすることを、あたかもAIが幻覚(hallucination)をみているようだ、という比喩で使われだし、意外に広まっています。
筆者の場合、自分の自己紹介を書かせると、堂々と間違えます☺

我々人類も、実体のない知覚による幻覚を見ることがあります。例えば、夢も幻覚ともいえそうです。(このあたりは言葉の解釈)

個人的には、大人になって夢を全く見なくなった(または覚えていない)のですが、子供のころはとてもリアルだった思い出があります。
えてして悪い夢のほうがよく覚えていて、落下する夢とか人に追い変えられる夢(でもうまく走れない・・・)、などは周囲に聞くと、結構あるあるのようです。

さて、夢は生理的な作用ですが、それを人工的(?)に起こす「幻覚剤」と呼ばれるものもあります。

精神活性剤ともいわれますが、その中で良くも悪くも知られるようになったのが「LSD」です。

この物質を発見したのは、化学者のアルバート・ホフマンという方です。

物質の発見は1938年でしたが、その幻覚作用を見つけたのは1943年で、ちょうど2023年で80周年です。

元々の経緯は、あるパンを食べた人たちから中毒者が出たので、その調査の過程でこのLSD(名付け親もホフマン)を見つけました。

その後しばらく放置していたのですが、本人曰く「何か予感のようなもの」を感じて研究を再開したそうです。

そしてこのLSDの実験を行っている過程で、自身の指先に吸収して幻覚作用を「自身が体験」することになります。これがLSDの幻覚効果を実証した瞬間でした。

本人の体験談ということもあり、その後は世界中に広まりましたが、日本でいう虫の知らせがあったのでしょうか?少々このストーリー気になります。

いずれにしても、該当の薬物もAIもハルシネーションにはくれぐれも気を付けましょう。

<参考リソース>


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