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生命活動の交通規制

つい先日高速道路で事故渋滞に巻き込まれて、数時間も身動きが取れませんでした。渋滞でもある程度気を張ってないといけないので、こんなときは自動運転時代の到来を切に願います。せめて渋滞解消予測とかもう少し気の利いた案内はほしいですね。

そんな中、興味深いニュースが目に入りました。

要は、生命活動に必要な物質を運ぶ通路の曲がり具合で速度調整を行っている、との説です。

微小管と呼ばれる道路の上をキネシン(やダイニン)など運搬役が積み荷を運ぶという、まさに人間生活そのもので愛着がわきます。ちなみに、これらタンパク質が動く動画を文科省が制作しており、面白いのでおすすめです。

何となく直感的には輸送車(キネシン)の速度調整と思い込んでましたが、その輸送経路(微小管)を歪曲させてコントロールするのはとても興味深い設計です。もし輸送路がより詳細にわかれば、病気解明などにも応用できそうでわくわくします。

もう少し大胆に言えば、ミクロの生命現象とそれが積み重なった生体現象は、人間社会との類推がありそうでお互いの知恵を生かせあう時代がいつか来るのかなと妄想します。今のところは交通渋滞による問題は起こってなさそうですが・・・。

あと、今回は新しい観測技術の貢献がとても大きいですね。
生体分子をナノメートル(nm=10Å)の分解能で直接観察できる原子間力顕微鏡に惹かれました。従来の蛍光イメージングでは蛍光標識エリアだけしかスキャンできないものが、生体分子をまるっと観察できるとのことです。

気になったので調べてみると、すでに世間で話題のトピックでも活躍している技術のようです。

技術の向上が新しい科学の発展に貢献する、わかりやすいケースですね。

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