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考えず感じる映画『君たちはどう生きるか』、宮崎駿の後継者は…?

はい、どーも、りゅうパパです。
このブログは、子供が寝静まったあとにパパが本音を話すブログとなっております。

宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』を観てきました。

もう2週間前になりますが、『君たちはどう生きるか』を観てきました。

ジブリ作品は、これを見逃してしまうと、Netflixのような月額動画配信サイトなどでも見れない認識ですし、TV放送を待つにしても、どれだけ先になるかも分からないので、なかば義務感で観てきました。

僕は宮崎駿信者でもジブリ信者・熱烈なファンでもありませんが、おそらく宮崎駿監督作品で言うと『紅の豚(1992年)』と『風立ちぬ(2013年)』以外は、全て観ているかと思います。

自分の兄はオタク第一世代と言いますか、兄は小学校6年生のときに『機動戦士ガンダム』ブームが直撃し、兄が中学生のときに『風の谷のナウシカ(1884年)』が上映され、兄は劇場でナウシカを鑑賞していましたが、自分はまだ小学生で宮崎駿監督に興味がなく、僕がナウシカをはじめて観たのは、ゲーム業界に就職した1年目のときでした。

それ以降は、繰り返しになりますが、「話題作だしクオリティ的にも見とかなきゃ」と言う義務感から鑑賞しております。宮崎駿監督との距離感はそんな感じです。

(※ここから先は、映画のネタバレも含まれますので、ご注意ください。)

『君たちはどう生きるか』を観た感想は…

『君たちはどう生きるか』の感想を一言でお伝えすると…

よく分からない映画だな…

です(笑い)

過去に宮崎駿監督のNHKのドキュメンタリーを観たことがあり、その中で、宮崎駿監督は脚本・台本もないまま、絵コンテを描き始めていたと記憶しています。これは僕の想像ですが、宮崎駿監督は、アニメーションらしい動きなどの絵作りを優先しており、脚本などの内容は二の次で作成されているものと思われます。

昨日、NHKで再放送していたアナザーストーリーの漫画『北斗の拳』の回で、ジャンプ漫画も2、3話先までは考えてあるが、その先はなりゆきで面白さを優先すると編集者が言っていました。きっと宮崎駿監督も同じような感覚で、面白さを優先しているのかもしれません。

自分は音楽の知識はないですが、アドリブ性のあるジャズのような、絵画で言えば、完成形を作者でも想像できない抽象画のような、そのような感覚でしょうか。

なので、自分は、この『君たちはどう生きるか』は、良く分からない映画でありますが、アート作品のように考えず感じる作品、そんな映画だと思います。

今さら、作品説明を軽くしますと…

この『君たちはどう生きるか』は、ご存じ巨匠・宮崎駿監督作品です。宮崎駿監督と言えば、『もののけ姫(1997年)』あたりから、引退宣言→復帰を繰り返し、82歳になる現在、今作こそ最後の作品になり、引退作品になるのでは、と言われています。

実際に、今作では、宮崎駿監督の幼少期の記憶、異世界では宮崎駿監督を思わせるような老人が登場し、引退と継承を思わせます。また、自身の過去作品のセルフパロディ的な要素もあり、宮崎駿監督作品の集大成と言えかもしれません。

ネットには沢山の考察が出ております。

この映画、よく分からない映画なので、考察が沢山されています。

例えば、上に書いたとおり、物語には、自身を思わせる老人が登場し、継承を伝え、その中に、13個の積み木が出てきますが、「13個の積み木は、宮崎駿監督の作品数だ!」とか…

人を食べる巨大インコは、作品やコンテンツを食い荒らす消費者を表しているとか…「インコの王様は、プロデューサーの鈴木敏夫だ!」などと言う方もいます。

それらの真実は分かりません。宮崎駿監督もぼんやりとそんなことを考えながらも、絵コンテから書き始めるぐらいなので、そこまで深い意味がない可能性もあります。

宮崎駿監督の後継者は誰なのか?

この映画の終盤、老人が「この13個の積み木を、次は君が積み上げるのだ」的なセリフがあり、老人から少年に異世界の秩序を継承されるような場面があります。

先ほどの考察どおり、13個の積み木が宮崎駿監督の作品数を表しているなら、これは、宮崎駿の意思を次の世代に引き継いでもらいたい、そんな強い思いとも受け取れます。

しかし、事実は小説より奇なりと言いますか、この作品のメインとなる作画監督は本田雄さんという方がされており、本田さんは過去に『ふしぎの海のナディア』や『新世紀エヴァンゲリオン』などの作画監督を担当し、スタジオジブリの生え抜きではないというのが、事実であり現実のようです。

スタジオジブリは何十年の歴史がありながら、宮崎駿監督の後継者を輩出できなかったわけです。細田守監督も一時ジブリで監督作の準備をしていたようですが、潰され、息子の吾郎の作品も評判が悪く、結局最後は優秀な人材を外部からひっぱってきた、それが現実であり、後継者問題は映画のようにはいかないのが面白いです。

ちなみに、この作品、大量の虫や鳥、紙吹雪などが2Dアニメで表現されており、制作過程は分かりませんが、そのアニメーションのクオリティに驚きます。おそらく、このクオリティをサポートし支えているのが、本田さんだとしたら、世界トップクラスの優秀なアニメーターだと、素人の僕でも分かります。

言われなくてもそうなると思いますし、偉そうな言いぶりで恐縮ですが、本田さんのようなアニメーターがいる限り、今後も日本のアニメは世界に誇れるコンテンツであり続けるだろうし、宮崎駿監督が今作で引退するのであれば、宮崎駿監督不在のアニメ界を牽引していただきたいと思います。

そんなわけで、まとめますと…

宮崎駿監督最後の引退作と言われる『君たちはどう生きるか』は、よく分からない映画ですが、考えるず感じる映画であり、宮崎駿監督の後継者は外部からひっぱってきた本田さんという現実とのギャップでまた面白い、ハイクオリティのアニメ映画です。

本日も最後までありがとうございました。それでは、また。




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