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上半期映画ランキングと『長ぐつをはいたネコと9つの命』感想

はい、どーも、りゅうパパです。
このブログは、子供が寝静まったあとにパパが本音を話すブログとなっております。


2023年上半期映画ランキング、ベスト10

突然ですが…日経エンタテインメントの「23年上半期映画ランキング スラダンが興収1位、満足度1位は…(2023/7/19)」の記事によると、洋画を含む上半期の日本での映画興収ランキングのベスト10位は以下のようです。

・1位:『THE FIRST SLAM DUNK』
・2位:『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』
・3位:『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
・4位:『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』

・6位:『鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』

ソース元→ 日経エンタの記事

てな感じで、日本の映画興収ランキングのベスト10位のうち、5作品もがアニメ映画でした。

それもアニメ5作品のうち、4作品が純日本産のアニメです。下半期を含む日本の2023年の興収ランキングには、7/13に公開された宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』もランクインするはずです。

そんな日本のアニメは、品質とオリジナリティで世界に誇れるコンテンツであることは、誰もが知っていることでしょう。

自分なんかは『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年)』を劇場で観たとき、「これは絶対にハリウッドでも作れない!日本独自の文化だ!」と興奮して感動したものです。

・ガラパゴス化する日本の映画界

しかし、今年6/16に公開されたマーベルのアニメ映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は勿論、先日僕も紹介した9/22公開の『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック』も日本での2023年の年間興収ランキング10位はおろか30位にランクインすることさえ難しい状況です。

スパイダーバースもタートルズも、今のCGアニメーションの技術では、おそらく世界最高峰のクオリティだと思われます(予算も違いますしね)。何かを評価するために何かを貶すのは良くないですが、比較対象として鳥山明原作のアニメ映画『SAND LAND』のCGクオリティとスパイダーバース&タートルズを比べてしまうと、失礼ながら、天と地との差があると個人的には思うわけです(予算も違いますしね←しつこい)。

ドリームワークス・アニメーションのアニメ映画『ヒックとドラゴン2』なんて、ゴールデングローブ賞アニメ映画賞、アカデミー長編アニメ映画賞を受賞し、世界で大ヒット&高い評価までされていたのに、日本では純粋な劇場公開がスルーされ(無料公開はされたらしい)、日本の一般の方々はそんな作品があることさえ知らない可能性があります。

話を少し戻すと、日本の興収ランキング3位のマリオだけは、ミニオンズのイルミネーションが制作した海外アニメでありながら、日本が生んだ親しみがあるコンテンツなので、別格として…日本では海外のアニメ映画が軽んじられているようで、歯がゆい気がしますし、日本の映画界のこのガラパゴス化に不安を感じる今日この頃です。

(※少しフォローすると、日本人が日本が作った映画を観て、日本の映画界が少しでも元気になることは良いことだと思います。しかし、懸念があるという話です。)

昨日より配信された『長ぐつをはいたネコと9つの命』を鑑賞

ここまで話が長くなりましたが、僕は、この3連休の初日10/7よりAmazonプライムにて配信が開始された『長ぐつをはいたネコと9つの命』を、配信初日に観ました。

感想を一言で言いますと…素晴らしい映画だぞ!です。

上映時間が、1時間42分とベストな上映時間ですし、退屈する時間もなく、子供も集中して観られる映画だと思います。子供も大人も楽しめる娯楽作品でありながら、テーマもしっかりしており、最後は少しだけうるっとしました。

長ぐつをはいたネコと9つの命とは

今さらながら、今作について、少し説明させてもらいますと…今作は、ドリームワークスが制作し、ユニバーサル・ピクチャーズ配給の『シュレックシリーズ』のスピンオフ作品で、今作は『長ぐつをはいたネコ』の続編になります。賞金首でありお尋ね者の長ぐつをはいたネコ(プス)の冒険を描いたコメディ色の強い作品になります。

今回、長ぐつをはいたネコは、9つの命のうち8つの命を失い、黒い頭巾を被ったウルフから命を狙われるが、その恐怖から、引退し平和に暮らそうとします。しかし、どんな願いも叶える「願い星」の存在を知り、再び冒険に旅立ちます…ざっくり言いますとそんなお話です。

詳しくは→ Wikiをご覧ください

AI時代だからこそのアナログ感

CGアニメの歴史を少し振り返ると、ピクサーの『トイストーリー(1995年)』より、黎明期のCGアニメはよりリアルに描くことが一つの課題とされてきたと思います。その後、CGアニメは順調に進化を遂げ、自分はピクサーの『アーロと少年(2015年)』を観に行ったときに、上映開始直後、その背景の美しさとリアルさに…「あれ、別の映画が始まっちゃったのかな」とさえ思ったぐらいです。

今は、ハリウッドの予算であれば、どの作品でもリアルに描くことが可能になり、CGアニメの成熟期から、その次のフェーズに突入しているように思います。その筆頭が、上でも話題に出しているスパイダーバースでありタートルズだと思いますし、今作の長ぐつをはいたネコも、それに含まれると思います。

最近は、AIも進化し、本物と見分けが出来ないような写真や動画、またはイラストなどが、誰でも簡単に作れるようになり、一昔前はリアルを追求していたはずなのに、今はCGを使いながらも、いかにリアルから離れた表現を行うかがCGアニメの最近のトレンドと言えるでしょう。

今作も動物たちの毛並みなどは、リアルに表現しながら、手書きのようなアナログ感を大事にし、そのリアルとアナログ感の融合が、この絵本のようなファンタジーで不思議な世界観を実現しております。

今年3/17に日本でも劇場公開されたものの…

この映画、3/17に日本でも劇場公開されました。今作に関しては、自分も劇場まで足を運んでいないので、偉そうには言えませんが、どれだけの人が、今作の上映に注目していたのでしょう。日本の配給会社(東宝東和/ギャガ)の責任なのか、まったく話題にならず、ひっそく劇場公開していた印象です。

この映画は、ダメな個所がなく減点方式であれば、最高得点5点中5点と言いたくなるような素晴らしい映画だと思いますし、実際に、映画レビューサービス・Filmarksでも平均レビュー評価=4.0と高評価を得いています(2023/10/8現在)。

そんな映画がまったく話題にならずに、おそらくほとんどの人が「長ぐつをはいたネコ」の新作の存在さえ知らないかもしれません。それは悲しいので、自分は微力ながら、このnoteにて、「素晴らしい映画だぞ!」と叫ばせてもらいます。

長ぐつをはいたネコと9つの命、素晴らしい映画だぞー!

←ステマではありません。(笑)

まとめると…

この映画は、上映時間も程よく、誰もが楽しめる娯楽映画でございます。また、CGアニメーションでありがら、手書きのようなアナログ感もあり、次世代のCGアニメ表現が楽しめます。

人には好みがありますので絶対とは言いませんが…この3連休の最終日など、お時間ある方、前作が好きな方、今回『長ぐつをはいたネコと9つの命』にご興味もっていただいた方、是非ご覧いただけると嬉しく思います。

それでは、また。


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