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中田弘司【なかたこうじ】イラストレーター
2023年7月8日 15:26
「葦原中国(あしはらのなかつくに)」は水辺に自生する葦が生い茂った中心の世界。日本神話が描いた高天原と黄泉の国の間にあるとされた、人間の住む所の表現だ。 城北公園の北、堤防を上がると眼下の淀川には葦や夏草が生い茂るワンド群。河川敷に降り、ワンドに渡ると視点は川の中に移り、天は高く大空が広がり、目の前には生い茂った葦が足元まで続く。大阪市内とは思えない景色がここには広がる。 古代、淀川の水路は
2023年7月1日 15:49
「辻」という文字は、2つの世界が交差する境界を意味する言葉として、作られたという。そこは、地域の人が集まるのに都合の良い場所であるとともに、人や事、いろんな物が交流する場所である。 路面電車「神の木」駅から歩くと、住宅地の中、アチコチから道が集まり、すこし広がった所に「六道の辻、閻魔地蔵堂」がある。「閻魔地蔵縁起」によると、こちらの御本尊は難波(なにわ)の浜におられたが、住吉(すみのえ)の大