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新しい男は10代、私は大学4年生春


彼19才
私23才

私から見たら
10代は若すぎ

「話があります!大好きです!付き合ってください!」

春のあたたかい風のなか

夜に忍び込んだ
雑居ビルの階段に座ったら

彼が大きな声で
まるで
小学1年生が参観日に張り切って発言するように...

大好きな元彼と別れてから
出会った新しい歳下は

元彼と真逆で

明るくて
私の言葉に隙なく
笑いポイントをみつけては
上手につっこめる天才

それがウザい時なんて
一度もなかった

いつも笑わせてくれて
私の存在を感じさせてくれる子 

こんなに楽しくて
いつも笑顔でいれる異性には
初めて出会えた

心が痛かった私には癒しだった

いわゆる「告白」は
私には全くロマンチックさ無し

でも嬉しかった

と同時に

元彼が浮かんで胸が痛い

「別れたばかりだからさ...」

「そーだよね!待つ!」

「ありがとう」


彼の自転車🚲の後ろに乗り
歩きの学生達を追い抜かしながら

おはよー!と言いながら
後みたら

目を丸くしてる後輩達...

(エッチしてませんよ!)

後から聞いたら
大ショックだったと言う皆

元彼と私が
結婚するもの、してほしい、
と強く思っていたらしい

空気感が
2人の深さを物語っていたと

それを聞いて
わたし間違えたのかな...
とよぎるけど

今彼の明るさと楽しさに逃げた

彼の部屋に泊まる日が増え

エッチはしないからいいだろう、と

そんな日に限って
元彼から電話がくる

「出ていいよ、電話、元彼だょ」

出ないとヤマシイ感じがして
電話を持って玄関を出た私。

「おまえ泊まるの!?嘘だろ...」

「じ、自由じゃん...」

「正直ショック...帰れよ」

...別れたでしょ...

胸が痛い

電話を切ってテンション元に戻してドアを開けたら

静かな新彼

部屋で話すべきだったか?

「怒ってる?」

「いや...寂しいだけ」

「ごめん」

...何日かして

ハイブランド高級なお揃いの
バングル(皮ブレスレット)
をもらった

「まだ彼女じゃないけど、
買っちゃった!お揃いしよ!」

「こんな高いのもらえないよ」

「おれがしたいことだから!大好きな人と大好きなのを身につけたい」

「うん...」

楽しいけど
彼にこたえられてない感覚で
心が曇る日が増えてきた

でも
何かすると
楽しい

そんなある日...


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