【就活あるある⑤】”スキルがない”と勘違いして悩む

なつみ「平塚さん、今度受ける企業は全然経験がないので不安なんですよね。面接で聞いてみようかな？」

平塚「経験がないことへの質問って？」

なつみ「『私、御社の業界の経験がないので不安ですが大丈夫でしょうか？』みたいな感じで」

平塚「なるほど。経験への不安ね！気持ちはわかるけどその質問はマイナス要素が多いかな。」

なつみ「え？そうなんですか！？」

平塚「企業はなんで新卒採用をすると思う？」

なつみ「え－っと、会社を成長させるため？」

平塚「まぁ間違いではないけどもうちょっと深く考えてみよう。新卒採用は長期的に人材を育てて活躍してもらうモデルだよね。もし、短期的に成果を出す必要があれば、新卒よりも中途採用で同業界経験者を募集するよね？」

なつみ「確かに自分が採用する側ならそうしますね。」

平塚「でしょ。特に新型コロナウィルスの影響を大きく受けている会社は『長期的に育てて…』という余裕がなくなっていて、新卒から中途へシフトしつつある。新卒採用が厳しくなる理由はほかにもあるぞ。」

なつみ「なんかテンション下がってきました」

平塚「これまでの新卒採用は、一括採用によって毎年一定数の労働力を確保する目的があったんだ。でも、これも過去の発想になりつつある。ＡＩなどが発展していく中で、単純労働はどんどん簡略化・自動化されていく今の時代に「労働力」としての新卒採用はどんどん減っていく。」

なつみ「え、それじゃもう就職できないってことじゃないですか！？」

平塚「落ち着け！（笑）新卒採用のメリットが０になったわけじゃない。
ここまでの話をまとめると、こういう図式になる。」
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業界経験が必要（今のビジネスモデルに必要）⇒中途採用
新しい事業を造りたい⇒新卒採用
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なつみ「おお、新しい事業ですか。。。」

平塚「本当は、この区別もなくなっていくのですが今回は割愛するね。
新しいことを創り出す時に、過去の成功体験は必ず邪魔をするものなんだ。
だから既存社員から新しいことを創り出すことが難しい時、
会社は新卒社員にその打破する”新しい風”を期待することが多い。」

なつみ「新卒社員ならでは、ってことですね。」

平塚「さて、話を戻そう。今回のテーマ、「業界経験がなくて不安だ」ということを質問するとどういうことが起きるか？

企業は新卒採用において学生の業界経験は全く必要としていない。
むしろ、経験がない学生を採用することに価値があると感じていて、新しいことにどれだけチャレンジしてもらえるか、を重視している。

そんな中で、業界経験への不安を口にすることは
「今のビジネスモデルにはまろうとしている」
＝「新しいことにチャレンジする意欲が低い」
という印象につながってしまうんだ。」

なつみ「確かに、”自分が新しいことにチャレンジする”という発想は考えたことがなかったです。」

平塚「自分の感情から考えるのではなく、
企業側の立場に立って物事を考える習慣をつけていこう！

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