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あるがままに日々を過ごしていたら、なんとなくいい感じです


無理せず、気負わず、気にし過ぎず。流れに抗わず、あるがままに。

最近そんな感じで過ごしていたら、気持ちにゆとりが出来て、周りの態度も何となく変わってきたような気がする。

転職してもうすぐで2か月が経つ。未経験の職種ということもあり、最初は覚えることがたくさんで頭から湯気が出そうなほどに詰め込みまくっていたけど、先輩たちが「気負わなくていいよ」「残業して欲しいときは言うから、今日は早く帰ろう」「一回で覚えなくていいからね。また一緒にしよう」「休憩はちゃんと1時間取ってね」と声をかけてくれるので、ついつい気負いがちで頑張りすぎる自分のペースを少しずつ緩められるようになってきた。

体調やメンタル面の不安は拭えないけれど、「毎日を積み重ねる。ただそれだけでいい」と思ったら、気持ちが随分と軽く、楽になった。目の前のことをひとつずつこなしていったら出来る業務も増えてきて、誰かの役に立っていることを実感できるようになってきた。そのことは私に自信をくれ、この調子で頑張ろうという前向きな気持ちになれた。

私は自分で言うのもなんだが、真面目な方だ。忙しい先輩方の手を煩わせたくないので教わったことはなるべく一回で覚えたいし、メモを取りまくるし、アドバイスは即取り入れて自分の中に落とし込む。そして、それを自分がやりやすいようアレンジする。

転職したのが未経験の業界&職種なので、先輩から教わるか自分から情報を取りに行くことをしないと何もわからない。だから、「クライアントにこの日訪問するけど、一緒に来る? それとも、会社で◯◯の仕事もあるからそっちする?」と言われたら、先輩について行く。クライアント訪問なんてナマモノなので、実際に足を運んで先輩がどんな会話や仕事をしているのか、クライアント先がどんな会社でどんな雰囲気なのか、相手はどんな人なのか、その場に居ないと知ることができない。そのうち、私も一人でクライアントに訪問するようになる。それなら、新人である今のうちにひとつでも多く場数を踏んで、少しでも慣れておきたい。そんな気持ちもあった。

会議や会話の中で飛び交う業界用語で、わからないものはすぐに調べて、わからないまま、曖昧なままにしておかないようにした。こういう本を読んでおくといいよと言われたら、即購入し読んだりもした。ちなみに私は生まれて初めて「業界地図」を買ったのだが、これがまた読み物としても面白かった。最初は自分のいる業界とクライアントの業界周りを学ぶはずだったのだが、あらゆる業界とその繋がりに興味津々となり、気がつけば没頭。おかげで、日頃行くお店や手に取る物たち、家の中にある物、そして利用しているサービスの見方がガラリと変わった。せっかく本を購入したのだから、仕事だけでなく生活の面でもいろいろと役立てて使い倒していきたいと思っている。

話は仕事に戻るが、日々の業務は新人なので教わらないとわからないことだらけだった。これまでの経験や知識で活かせるものはあれど、周りからやり方を教われる今のうちにしっかり教わって、とにかくやってみて、先輩方の仕事ぶりから学んで吸収していくしかない。

社内外で関わる人や会社のことも、先輩が時折ぽろっとこぼす言葉や、実際に話した時に得た情報で頭の片隅に残しておきたいと思ったものは後からノートにメモした。パーソナルな情報が書かれていたりするので、このノートは絶対誰にも見せられない。私は心の中でこのノートのことを「安住アナノート」と呼んでいる。

安住アナのノート術を以前インタビュー記事で読んだことがあるのだが、仕事のためにつけている極秘ノートがあり(通称「毒出しノート」。面白すぎる)、記録、検証、観察から悪口、絶対許さない人の名前、そしてネタ的なものまで書いているらしい。私の頭の中のメモリはそう容量が大きくないので元々メモはよく取る方なのだが、安住アナにならって早速仕事用の極秘ノートを作ってみた。転職してからというもの、社内外で関わる人がどっと増えた。どうしたらちゃんと名前と顔と特徴を覚えられるだろうと考えた時に、昔の私が安住アナのインタビューをメモしてくれていたのがここにきて役に立ったというわけだ。

その人のパーソナルな情報だとか、仕事へのスタンス、周りとの繋がりと評価、自分が接して感じたこと、それらを何でも記録しておくことによってコミュニケーションの取り方も変わってきたし、何よりその人のことをしっかりと覚えられるようになった。些細な雑談も、その人とだから成立する内容になるというか。安住アナのノート術は生きていく上でも役に立つ。このノートは絶対誰にも見せられないけど、いろいろとやりやすくなった。

と、こんな感じで日々を送ってきたこともあり、気がつけば積み重ねてきたものがちょっとずつ役に立ち始め、仕事も少しずつ効率化できるようになってきた。

それでもまだ気負いがちだったりするのだけど、そこは周りが歯止めをかけてくれるので、私は恵まれているなぁと思う。先輩方は時に厳しいこともあるけれど、大切に育てようとしてくれているのが伝わるので、私もそれに応えたいと思うのだ。なんだか、とても健全な思考だ。環境で人って本当に変わるんだなぁ……。

そんなこんなで、最近の私は仕事に対するいろんな意味でのペース配分が出来てきた。目の前のことを着実にこなして、積み上げる。自分に負荷をかけ過ぎない。これさえ守っていれば、なんだかいい感じに過ごせるようになってきた。ちょっと肩の力が抜けてきたというか、そういう感覚だ。スタートダッシュで自分なりに頑張ってきたからというのも、もちろんある。くそ真面目な自分が周りに好意的に受け入れられているというのもある。だから、ちゃんと感謝して、慢心せずにこれからもひたむきに毎日を積み上げていきたいと思っている。

これは実際にこれまで勤めてきた会社で経験してきたことなのだが、「そんなに真面目に働かなくていいですよ。どうせ私ら会社の駒なんですから」とか、「そんなに働いて何になる気? ここじゃ無理だよ、もしかして部署異動狙ってる?」とか、「自分、今日彼女とデートなんで、こっちお任せしていいですか」とか言って、真面目に働く人のモチベを下げたり、変な勘繰りをしてよくわからんことを言ってきたり、自分の仕事を他に投げて帰る人もいる。人のやる気を削ぐな! 前向きに仕事をして何が悪い? こっちだって定時で帰りたいのだが!? と何度思ったことか。

ちなみに彼女とデートだからと仕事を私に振って帰った同僚だが、私が困っていた時に助けを求めたら、引き受けてくれたと見せかけて翌週「手が回らなかったんで」とお願いした仕事をそのまま戻してきた。先週中に対応が必要で、それを伝えておいたはずなのに。彼は一見デキる男子を装っていたが、同期や後輩にすぐ自分の仕事を投げる(要領よくサボる)が人に協力はしない、陰で同僚や後輩の悪評を流す、上司の前ではいい顔をするという感じで、だんだんと周りにそれがバレてちょっとした問題となり、信頼を失った。見ている人は見ているのだ。

私は肩の力の抜き方がよくわからなかったり、頑張り過ぎたりしてしまうタイプだけど、仕事へのスタンスは不器用でもちゃんとした人でいたいと思っている。器用な人や何事もスマートな人、要領のいい人が羨ましくなることもあるけれど、自分はそうじゃないことをアラフォーともなればもう悟っているので、できることを着実に、できないことは相談したり協力を仰いでできるようにしていくしかない。人は人、自分は自分!(とはいえ、スマートな人に憧れはあるので、仕事術的な本は読むし、デキる人の仕事ぶりから勝手に学ばせてもらっていたりはするのだが)

もうひとつ、最近感じたことがある。なりたい自分像に自分を近づけていく努力をすることは大切だけど、それに縛られてしまうのはよくない。気負いすぎると疲れてしまうし、なりたい要素のいくつかを身につけられたなら、それでよしとするのもアリだ。いつだって気持ちは変化していいし、やりたかったことから離れて違うことを始めてみるのもいいし、いつかのタイミングで一度やめたことをまた再開してもいい。こうあるべきだと自分に背負わせて窮屈になっている人がいたら、周りによっぽど迷惑をかけない限り「こうあるべき」をお休みするのも違う発見があって案外いいものかもしれないよ、と言いたい。

私は美容の仕事や書く仕事じゃないと自分らしくいられないと思っていた。自分を自分たらしめる土台がブレるというか、何かそういう感じがしたのだ。でも今、美容が仕事でなくなった分、頭がほぐれたのか自由度が高くなって美容をのびのびと楽しめているし、コミュニケーションのひとつにもなっている(コスメの使い方とか、お肌のお手入れ方法とか聞かれたりする)。書くこともそうだ。本業じゃなくてもこうしてnoteで記事を書いたり、趣味で創作をしたり、仕事でも書くスキルや言語化するスキルが役に立っていたりする。取材で培ったスキルはそのままヒアリングスキルにも繋がっている。経験はそこかしらに活かせる。土台は土台のままちゃんと残っている。だから、安心していい。

(と、不安でいっぱいだった少し前の自分に言ってあげたい)

人生、案外、なるようになるものなのかもしれない。

流れに身を任せてみたら、そこが思ったより居心地が良かったなんてこともある。

今の私は心穏やかに平和に暮らしたいので、自分に多くのことを許すようになった。すると、少しずつ楽になってきた。楽になると気持ちに余裕ができて、思考も前向きになった。いい循環だと思う。

なんとなくいい感じに過ごせているので、この感じをこれからもキープしていきたい。

今日は待ちに待った休日。

家のことをささっとこなして、きれいになった部屋でお久しぶりのヨガをしたり、昨日仕事帰りに寄った本屋で買った小川糸さんの「ライオンのおやつ」を読んだり、コーヒーを淹れて無印で買った新商品のチョコを味わったり、ネットで注文したものが届く予定なので部屋の模様替えをしたりして過ごす予定だ。

冷蔵庫にはロゼのスパークリングワインもあるので、夜は簡単なおつまみを作ってそれをいただく。外には出ない、ご自愛休日。最高な予感しかしない。

みなさんも、あったかくして良い一日をお過ごしください!

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