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研究日記2024年1月の報告書。

12月からコンペに取り組んでいるものの、うまくまとまらずにパニック気味。考えた内容やアイディアは沢山あってもプレゼンとしてうまくまとめられない。難しい。パニック気味な月末。

ツイートで自分を奮い立たせてみたが悪手だったかもしれん。

新建築の巻頭論考の執筆

新建築の原稿を急に書くことになって、10日ほどで書き上げて一週間ほど細かくやり取りして校了した。内容は、博士論文で考えたことをまとめた。期間こそ短かったものの大変貴重な機会でありがたい限りだと思った。

そういえば、このnoteの3月までの目標は、夢についての原稿を書くことだった。それは東京都現代美術館で展示されたし、『新建築』の巻頭論考ともなった。ひとまず目標達成と言ってよいか、と思う。2つの大きな舞台で発表できて、どうにも次に向かわなければという気持ちにもなってくる。

ドミニク研の輪読会ファイナル

ドミニク研の輪読会が1月末で終了した。最後ちょっと当日には行けなかったのだが、早稲田でみんなで共同制作した作品の展示もやった。

輪読会をきちんとしたのは初めてだったが、一冊の本を読むというのはなかなか難しくもあり楽しくもあるのだなとよくわかった。自分ひとりだと読み飛ばすところに誰かが引っかかり、その解釈を聞いてるうちに自分の考えも広がってくる。それは楽しさ。反対に、一冊の本だけではコンテクストのようなものを編み込むような理解を醸成していくことは難しい。集団の割には読書量が少なかったのかもしれない。それは難しさ。参加者のレベルや専門性も色々とあるから、読書量を増やそうと一口に言ってもなかなか難しいところもある。あと、自分話し過ぎだったりしたのかな、と悩んだりもする。

みんながいる場で他の人の話を引きだすのがうまい人ってすごいなといつも思う。

能面の展覧会

東京国立博物館でやってた能面展示と、三井記念美術館でやってた能面の展示を見に行った。東京国立博物館のも興味深く見られて面白かったが、赤鶴という作家の引くほどレベルの高い(明らかに造形力が違う)作品がまとまって見られたので三井記念美術館の展示は僕的には最高だった。

これは東京国立博物館でみた、源氏物語の本を入れるためだけの箪笥。怪盗キッドになれたらこれが欲しいと思った。

昔の能面にもいろいろあって、キュビズムみたいなノリの造形の作家もいれば、女性の面がめちゃくちゃ色気のある人もいる。赤鶴はべしみなどの大胆な造形は本当に驚くほど美しい。三井記念美術館のは写真が取れなかったが、東京国立博物館は写真撮れたものの実物を見るのとは全く違うので、やはりモノの世界だなあと感動したりした。

東京国立博物館でみた、能面をCTスキャンしてみたら、違う木材が継ぎ合わされてることがわかって、どうもこの名品は昔違う面だったのを作り替えたかもみたいなことが書いてて面白すぎてひいた。

木を寝かせるのには時間がかかるから、何かで急いでて手元にあった面を作り変えたのだろうか?理由がちょっとよくわからないが、「能面をCTスキャンする」という時点ですでにめちゃくちゃ面白い。

余談だが三井記念美術館の近くにあるコレド日本橋に入ってる芋けんぴの店の芋けんぴはやたらうまい。次行ったらまた食べたい。

生研デザインラボお手伝い。

今月はわりかしガッツリと前半お手伝いに入った。コンペと論考が入ってあたふたしながらだった。

月の前半分くらいは落ち着きながらやってきたつもりだったが、ひょっとしてはじめからあたふたしていたのか?

今月も体調の調整に銭湯は効いたのだった。

クマ財団最終面接

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旧「2023年3月に博士論文を書き上げるまで」。博士論文を書き上げるまでの日々を綴っていました。今は延長戦中です。月に1回フランクな研究報…

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