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【連載|第2/4話】REAL WORKOUT 創業4周年記念 挑戦するすべての人に 「前年比300%! 急成長する裏側で育んだ組織カルチャー」

前回より連載を開始した【連載|第1/4話】REAL WORKOUT 創業4周年記念 挑戦するすべての人に 「RW爆誕の章」、の続編ということで今回で2回目の配信となります。
本企画は2022年4月でREAL WORKOUTも創業から丸4年と言う節目にあって、1年ごと4回に分けて事業を振り返っています。本回では創業から2年目にあたる年に僕達が何を考えて、どう事業の拡大と向き合っていたのかというお話になります。創業年はまさに事業を生み出す苦労のお話でしたが、2年目は事業の検証フェーズ、ブランドデザインの構築を終え、いよいよREALWORKOUTと言うサービスがマーケットにフィットしていきだしました。新たな仲間たちも急速に増え、徐々に起業と言うフェーズから会社、組織づくりの話となっていきます。
それでは全4回に分けた連載モノとなりますが、僕たちの4年間に引き続きお付き合いください。

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2018年4月1日から事業を開始し、今日現在で3年11ヶ月と364日目。間もなくREALWORKOUTも4周年を迎えます。
現在のREALWORKOUTの店舗数は全国に68店舗、月間の累計利用者は42000人、総セッション数は250000回以上。
2回目の本回では2019年4月から2020年4月までのお話しとなります。この年は起業と言うフェーズを乗り越え、組織づくりの始まり、PMFの達成と資金調達の実施、まさに僕たちにとっては飛躍の年となりました。
また僕自身も関係者の皆さんにたくさんのご支援をいただくなか、一起業家として覚悟を決める年ともなりました。それでは振り返って参りましょう。

創業2年目(2019年4月〜)

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急速に事業が成長しこの年はメンバーも12名から60名に、オフィスが一気に手狭になっていきました 

2年目のスタートは、起業の地でもあった五反田の雑居ビル内のワンルームオフィスから少し広めの恵比寿オフィス(7Fが恵比寿店、8Fがオフィス)に移転をしました。当初はちょっと広いかなと考えていましたが、瞬く間にメンバーが増えていきあっという間にオフィスが手狭になってしまいました。

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※ちなみにこちらが起業の地、五反田のドルミビル入居日の写真(わいの髪が黒い)

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狭かったけど、なんだかんだ働きやすかったね、ありがとう五反田ドルミビル...話を戻します

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メンバーが増えていき、移転した恵比寿オフィスの壁一面に張り出される自己紹介カード

急激にスタッフが増えていく中で僕自身も店舗運営中心の仕事から採用、労務、人事、経理などのタスクが一気に爆増しバックオフィスの整備に追われ出します。
また、あらゆるバックーボーンを持った個性豊かなメンバーが集まり、この時期に今のリアルワークアウトでいう「カルチャー」、「らしさ」が形成されていった時でもありました。
大手パーソナルジムの店長トレーナーやフリーランスで活躍していたトレーナー、それぞれが独立していってもやっていけるんじゃないかと思えるメンバーたちが全国各地から続々と集まってきました。

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「僕たちは人々を愛し続ける、人々の持つ可能性を信じている、僕たちは世界中の人々をエンパワーメントさせていかなければならない」

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まず組織づくりを行う中でしたことは僕自身の決意表明でした。「WE LOVE PEOPLE,BELIVE PEOPLE,EMPOWER PEOPLE.」、この言葉にはパーソナルトレーナーと言う素質、能力を持ったスタッフと向き合う中で、彼らへの向き合い方、僕たちで果たすべきこと、僕たちが仕事に取り組む上で在るべきマインドを伝えました。
今の時代において独立してもやっていけるような優秀なメンバー達が敢えてなぜ一つの暖簾を掲げていくのか。それはここに集まるメンバー達はみなそれぞれの人生の中でフィットネスに助けられた経験をもち、フィットネスを愛していたからなのです。この素晴らしいフィットネス体験をより多くの人々に届けていく為には、一人ではできることも限られてしまう、しかし敢えて今僕たちが力を合わせることでより多くの人々を巻き込んでいける、彼らとの対話を通し僕はそう確信し決意を表明しました。

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REAL WORKOUTの3大定性評価軸
(仲間を信じる気持ち・自律 課題解決力・個性 圧倒的専門性)

また同じくして、採用や人事における定性評価軸(REAL WORKOUTメンバーに求めること)を発表したのもこの時期となります。
組織づくりを行う上で、自分達の働き方、すなわち「僕たちらしさ」を定義することで僕たちが仕事を取り組む上で発揮しなければならない価値の共有を図りました。

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起業は大企業へのアンチテーゼ。僕達による僕達のための社会を創ること

また僕たちはベンチャー企業、ましては生まれたてほやほやの弱小企業でしたのでその立場を逆手に取り、大手企業、ピラミッド型の組織体制を強烈に否定し、僕たちの存在自体が現代社会へのアンチテーゼであると説き、現状に不満を持った優秀なトレーナー達を求心していきます
REAL WORKOUTでは正社員、業務委託契約などの雇用形態の他に独立支援(FC)を行うことで複数のキャリアビジョンをトレーナー達に提示していきました。またREAL WORKOUTは会社というよりも「フィットネスが好き」な者同志のコミュニティであり、プラットフォームで在ると僕は定義していきました。
今だに僕たちが出店を続けている理由は、一人でも多くの独立経営者(FCオーナー)の輩出、また若手トレーナーの新たな雇用創出のためであり、僕たちが出店というチャレンジを行うほどにパーソナルトレーニング体験者は増えていき、僕たちがフィットネスに助けられたように、フィットネスを通し世界中の人々の人生をアップデートしていけると心から信じているからです。

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REAL WORKOUTの4大コーポレートスタイル、僕たちはパーソナル業界のプラットフォームであり、プロデューサーとなり、フィットネス好きな人たちによるコミュニティを形成し、共に高めあえるチームを目指す!

そしてスタッフの行動指針も大切ですが、同じくしてスタッフを集め、会社がスタッフに一方的にバリューを求めるだけではなく、僕たちの会社自体がどう在るべきか、そのような約束ごと(コーポレートスタイル)を掲げ、会社、スタッフ、顧客、社会と共に成長していくことを約束しました。

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また当時はスタッフ同士でたくさんの議論を行い”僕たちが世界をよくしていくためにできること”、”僕たちは何の為に生きてるのか”、など今思うと小っ恥ずかしくなってしまうようなエモい会話を毎晩のように話し合っていました。そんな青臭くもピュアなメンバー達を僕は一生涯の誇りに思います。

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しょっちゅう会社で寝泊まりしていたね w

(2019年8月〜イベント企画)

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またこの年は数多くのイベントを企画し、会員さんやトレーナー同士の交流を図り、僕達のカルチャーを理解して貰えるよう努めました。

REAL WORKOUTにとってイベントとはとても大切なもの、フィットネスとは決してジムの中だけで完結できるものではなく、生活(ライフスタイル)や生き方までも提案していかなければいけませんでした。フィットネス=ダイエットと言う古臭い第一想起をいかに転換していけるか。これからはファッションや音楽、健康や美容、時にはコミュニケーションのツールともなり得るフィットネス。さまざまなジャンルのイベントを企画したり、協賛参加させていただくことで認知の獲得、ブランディング形成を図りました。

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店舗が拡大していくにつれ少しずつパーソナルトレーナーとしての働き方が社会的に認知もされだし、高校生の職業体験なども実施しました。
(服装おかしいだろ)

学生時代に部活やスポーツに打ち込んできたアスリート達が社会に出た途端、今までの運動体験を活かせる機会は今までそう多くはありませんでした。パーソナルトレーナーと言う職業はまさにそのような学生達のニーズとも合致していき、自ら得てきた成功体験を一般の消費者の方々に届けることで今後も発展していくことを願うばかりです。
また学生のみならずアスリートのセカンドキャリアとしてもパーソナルトレーナーは人気の職種となります、第一線で活躍したアスリートの方々がセカンドキャリアと言わず、ファーストキャリアの経験をそのまま活かせる職環境の拡充、整備を今後も目指していきたいです。

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この時期にFIT Traidingの阿部ちゃんも会社を創業しほどなくして出会うこととなりました。お互いの創業期を知る阿部ちゃんも今では勝手にほぼRWメンバーだと思っているので創業したばかりで文字通り前のめりな阿部ちゃんも掲載しておきますね w

2019年はフィットネス業界全体が活性化し出してきて様々なプレイヤーが台頭してきました。ジム運営のみならず、ジム運営を支えるハードやソフト面のサービスや最先端のテクノロジー、SaaS企業や宅配フード、アフィリエイトサイトなども活性化していきました。

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REAL WORKOUTの認知度が高まることで少しづつ業界内でもお友達となる起業家達が増えていきました。

先述でもお話ししたようにフィットネスとは人々のライフスタイルであり、僕は個人的に業界や産業という呼び方よりは、フィットネスが好きな人たちによる大きなコミュニティと捉えており、競合と言うよりは共存、共に純粋な気持ちで学び合い、志を高めあえ、まだ国内の業界においては未成熟な状態だからこそ相互補完関係が築き易いのも特徴に思います。業界の黎明期だからこそ感じ取れる嵐の前のような空気感、仲間だけど負けたくない、だからと言って蹴落とすようなことはしたくない、常にリスペクトの気持ちを持って彼らと過ごせている期間もまた宝物のように思います。
例えるならHIPHOPが好きな人で言うところの「さんぴんキャンプ」的な雰囲気を当時の僕は業界内でも感じていました。本当にいつもみんなありがとう。

(2019年11月〜資金調達の実施)

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そしてこの年、初めてのエクイティファイナンスによる資金調達を実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000035903.html

この年は直営主体の店舗数も26店舗となり、確実にマーケットにフィットしてきた手応えを感じられたことで市場占有シェア率の確保、採用体制の拡充、今後中期的に上場・IPOを目指してくなかで必要となるバックオフィスの整備や新規プロダクトの開発を見据えて、この年に初めてのエクイティファイナンスを実施いたしました。具体的な内容や調達までの苦労、調達後の僕の気持ちなどは本企画とは別に以前配信したnote【シリーズA資金調達を終えた今。「今までのこと」と「これからのこと」をシェア】をご覧ください。

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創業2年目は僕達にとってはまさに急成長を遂げた1年となり、組織開発から始まり、増えていく仲間達と共にカルチャーを育て、そして資金調達、オフィス移転も1年間で2回するなどまさに目まぐるしい1年でした。会社の売り上げも対前年比で300%成長し、1年目で描いたブランドデザインと2年目で形にしていった組織カルチャーの歯車がガチっと噛み合い、高速でその車輪が回転していくような感覚でした。翌年以降の矛先はすでに国内だけに留まることなく、海外での事業展開も視野にこの年は忙しい仕事の傍ら、僕自身も丸1年間英会話のパーソナル講師をつけ英会話を習得し、その志、夢は膨らむ一方でした。その年の年末の忘年会で会社の夢、展望を英語のスピーチで臨んだのも今ではとても良い思い出です。w
2019年、増えていく仲間達と共に未来を語り合った日々は今の僕の人生にとって何にも変え難いのない宝物です、時にはお互いの理解不足で喧嘩をしたり、何が正しい、何が正しくないなどと言い合ったりした日々も今になって振り返れば全てが偉大な毎日でした。
普通に働いていれば会社というものが何か別に物体として存在し得るものだと思うこともあるかもしれませんが、そんなものは実際はなくて、REAL WORKOUTは関わる全てのスタッフと共に創り上げてきた大切な概念だと僕は思っています。
更なる明るい未来を心から切望し、飛躍を誓った創業2年目の土屋がそこにはいました。やがてやってくる未曾有のコロナ禍の世界など知る由もなく。

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次回は、連載|3/4話】REAL WORKOUT 創業4周年記念 挑戦するすべての人に  「コロナ禍の世界と共に崩れ去る組織」 つづく

最後までお読みいただきありがとうございました!Bye

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