見出し画像

【連載|1/4話】REAL WORKOUT 創業4周年記念 挑戦するすべての人に 「RW爆誕の章」

2022年4月でREAL WORKOUTを創業して丸4年が経とうとしてます。僕はというと今までの旅路の記録を本noteに書き留めとこうとただいま深夜にパソコンを開いてます。
実際は結構なHard Thingsな毎日だったので個人的にはあまり振り返ることもしたくはないのですが、こういう節目じゃないときっと振り返ることもないし、いつか忘れられてしまうのであればせめて僕のnoteに書き留めておこうと思い今の率直な気持ちを記していきます。またこの記事が少しでも今現在ジムを開業しようとしていたり、何かで新たに起業をしようと考えていたり、最近RWにジョインしてくれたスタッフたちの何かしらのヒントになったらいいなとも思っています。
それでは全4回に分けた連載モノとなりますが、僕たちの4年間にちょっとだけお付き合いください。本記事では創業1年目にあたる「挑戦するすべての人に 第1話 RW爆誕の章」を振り返っていきます。

名称未設定

2018年4月1日から事業を開始し、今日現在で3年11ヶ月と360日目。もうそろそろで4年目となりますね。
現在のREALWORKOUTの店舗数は全国に68店舗、月間の累計利用者は42000人、総セッション数は250000回以上。
初めて会社を登記したばかりのあの日の自分に教えてあげたいですね。これからの4年間でお前はこんなに多くの仲間達に出会えて、こんなに多くの人々と、それぞれの人生を掛けたかけがえのないセッションを積み上げることができるんだぞって。
とは言え、今となって数字だけを羅列すればそれもどこかあっけなく感じるもので、大切なのはここまでの道のりの道中にあり、振り返れば決して簡単なことなんて何一つとしてなかった。

創業1年目(2018年4月〜)

画像2

デンッ!! 

このどこかでみたことあるようなないような、サッカーチームのようなそうでもないような謎のエンブレムこそが僕たちが最初に掲げたフラッグ(ロゴ)でした。当時、共同創業者の高田が描いた絵をクラウドワークスを使ってデザイナーさんに依頼し1万円くらいで作成してもらいました。
それでもやっぱり自分達の旗印ができた時って言うのは嬉しいもので、夜な夜な何度も見返しては心を躍らせていたものです。

リアルワークアウト下北沢-e1551082406935

写真は4店舗目となる下北沢店、ロゴや機材も創業当初のもの

創業して最初に出店したのが直営店の「恵比寿店」「高崎店」。※現在は共にFC店舗。
そしてほどなくしてFC事業のモデル店舗として「下北沢店」「目白店」を出店しました。
店舗の成長は著しくどの店舗も出店から1ヶ月目で黒字化を果たし、僕も当時は会社の電話を自分の携帯に転送し、ひっきりなしに顧客対応に追われる日々でした。最初の1年間はお盆休みもクリスマスも年末年始も返上で顧客対応に追われ、稀に深夜の3時くらいの問い合わせ電話に出てはお客様に心配されたこともありました。
でも起業してすぐに自分でカスタマーサポートを経験することで顧客との対話を通し客観的に自分達のサービスを見ることができた、それは後にとても良い財産となっていきました。

iOS の画像 (15)のコピー

この時ばかりは忙しすぎて緑色の髪の毛も抜けきってます

しかしながらここで最初の大きな問題に直面します。

店舗を増やすにしても仲間がいないんじゃ大きくなれないじゃないか。

そこで共同創業者の高田とともに毎日街中のジムに行っては名刺を配り、夜な夜なトレーナー仲間達に電話をかけては入社を説得、求人広告を出しては毎日面接対応という日々を繰り返していました。

名称未設定23

↑本記事の広告じゃありません、創業当時の求人バナーがこちら↑

画像6

そんなこんなの毎日を繰り返しようやくキックオフメンバーが揃った
感想は「思っていたよりすごくチャラい」

創業から約半年間という期間のなかでそれなりに仲間たちも集まりだし、店舗運営とマーケティング施策における検証期間を経て、順調に自分達の事業が成長できることを確信した僕たちは次にブランドデザインの整理を行うことになりました。今後拡大していくにも、当時の公式サイトは僕が自力で作成した貧弱なサイトでしたし、何よりもこのまま海賊みたいなフラッグ(ロゴ)が全国各地に広がっていくのはすごく嫌だ、もっとユニバーサルなデザインでカッコいいのがいいと強く思う日々。そんなある日知り合いづてに僕は運命の出会いを果たすことになりました。

画像7

株式会社スタディーズの榊原啓氏との出会い

その前に、この当時の僕の頭の中には考えることが常に2つあって。

①つ目はインナー向けの話。
会社のヴィジョン、ミッションからブレイクダウンしたカルチャーの確立、すなわちスタッフたちの評価制度設計、キャリア形成、それらは彼らがこれからの未来、トレーナーとして活躍するためのフィールドづくりの話。
いわゆる僕たちの会社と関わることでこれから出会う仲間たちがいったい何を得られて、どんな人生を歩んでいけるのかということ。

②つ目はユーザー向けの話。
REAL WORKOUTというサービスが世の中にどのような価値を提供することでどんなインパクトを与えられ、このフィットネスという事業ドメインを通しどう世界を良い方向に導いていけるのかということ。

毎日この2点ばかりを僕は考えて過ごしていました。

ロゴなど表面的に見えるデザインも大切だけどそれ以上に思想や思考、目には見えないものをどうデザインしていくか、パーソナルジムというのはトレーナー(人)ありきの商売です。そんな彼らを導いていくにはそれらの目には見えない価値や感情、僕たちらしく生きていけるストーリーが重要であると僕は強く認識していました。またそれらは同時に僕自身の心の声を言語化する力の必要性を感じており、当時の僕達にとってはとても大きな経営課題でもありました。

そんなある日、知人の某プロダクト開発会議にアドバイスが欲しいと呼ばれ、なんとなく着席し会議に参加していたのですが、そこで榊原氏(現在のREAL WORKOUTのデザイン担当者)と出会うことになりました。榊原氏はとても論理的にインプットをする割に、発する言葉はどこか人間らしく、誰にもわかりやすく噛み砕いた言葉で会話をする。僕は会議そっちのけで榊原氏の話に夢中になりました。そして人様の会議にも関わらず、会議の終盤に「僕の事業の話も聞いてください!」というクソKYな言葉を発し会議は終了します。会議を終えた僕は直接アポイントを取り、後日会う約束を取り決めました。

画像8

株式会社スタディーズ 代表取締役の榊原氏
REALWORKOUTのブランドデザイン、コピーライティング担当 兼 株主

後日、榊原氏が僕たちのせせこましいオフィスに来訪。
僕はここぞとばかりに自分の考え方やREAL WORKOUTの在り方、今後の事業展開、スタッフへの想いなど脈略もなくひたすら話し続けました。
榊原氏が「わかりました、とりあえず一旦整理していきましょうか」とまとめてくれたのが今のREAL WORKOUTの基礎ともなっている以下2つのコンセプトブック。

インナーブック表紙

①スタッフ向けコンセプトブック(表紙含めて全21P)が完成
表紙のみのプレビューで内容は社外秘 mm

ユーザーコンセプトブック

キャッチコピー

②ユーザー向けコンセプトブック(表紙含めて全15P)とREALWORKOUTのキャッチコピー「サステナブルボディを手に入れよう」が完成
こちらは下記から見れますmm

①スタッフ向けコンセプトブックでは僕たちの会社が未来の仲間たちに与えていける価値と僕達らしい働き方を定義し。
②ユーザー向けコンセプトブックではREAL WORKOUTのサービスがこれからの顧客に与えていける価値と提供するサービスのルールを定義しました。

またそれぞれの想いを言語化していく制作過程で、現在のRWのロゴが生まれ、現在のHPなどのデザインも確立していくこととなります。

そんな言語化作業を榊原氏と終えた僕は「なんだかずいぶんと綺麗な洋服に着せ替えてもらっちゃったな」という新学期を迎えた小学生のような高なる気持ちでいざ店舗の拡大に着手することとなります。

画像12

ブランドデザインができたその後は、集客活動に関しては当時成長著しいInstagram広告の運用とGoogleアドワーズに特化しひたすらWEBマーケティング施策の検証と改善の日々。そこで生み出された利益はほぼ全てブランドデザインと出店に費やしひたすらに自分達の価値を高めることに専念しました。
当時は前のめりに事業を推進し続けた結果、会社の預金口座は毎月月末にはすってんてん。毎日が不安と期待の狭間で押しつぶされそうでしたが、どこか今までの人生では得たことのないような充実感、高揚感に毎日満たされていたような気もします。
そんな最中、順調に先行投資が功を奏していき、店舗も直営店舗を中心に恵比寿本店、高崎店、高崎駅前店、下北沢店、目白店、学芸大学店、三田店、浦和店、大宮店、代官山店と2018年の年度末には10店舗の出店と同時に全店舗黒字化という成果を生み出すことができました。

画像13

浦和店オープン当時の写真

創業1年目を振り返ると、文字通り「REAL WORKOUTを生み出すための1年」でした。
事業の検証から、仲間集め、自分達の在り方の定義と出店、施策の改善とチャレンジ。1日24時間という限られた中でも数えきれない数の挑戦をし、とにかく自分達の殻を破るためにもがいてもがいてもがきまくった1年でした。
この記事を書くために、久しぶりに2018年当時のGoogleカレンダーを遡ってみたのですがスケジュール管理なのかTodo管理帳なのかわからないくらい24時間タスクで埋め尽くされてました。もう2度と同じようなことはできないんじゃないかなと思います。

ただ1年目を振り返る中で最後に少しだけ個人的な話を。
僕にとってREAL WORKOUTは2回目の起業でした。実は1回目の起業時になかなかうまくいかなかったこともあり、多分当時の僕は鬼気迫る思いで毎日を過ごしていたのだと思います。
そのあたりは今でもあまり変わってないことなんだけど、気付けばそれは自分の余裕の無さにも繋がっていき、ヴィジョン実現のためとどこか自分よがりになっていくことで多くの人を傷付けたこともあった、自分の発言や行動を恥ずかしく思うこともたくさんあった。
この振り返りを通し、今になって思うことは冒頭でも記述したんだけど、結果や成果は単なる数字でしかなく、手にすればしたらでそれらは実にあっけのないもので。実はその過程にもっと大切な宝物はたくさんあったんじゃないかということ。
僕は成果を得ることともに何か大切なこともたくさん失ってきたのだなとも思う。それは人間関係もそうだし、自分の体調もそう。人生を通して本当に大切なこととは何か、起業家は常に不安と対峙し成果を求められ続けられるものだけど、ただそれは時にドライバーズハイ的なものにも似た、起業家としてしか味わえない代替え不能なエクスタシー的なものに転換されてしまうことがある。成果が出るとそれはもちろん嬉しいし、人に認められることは一時的なものであってもそれなりな高揚感が得られるのは確かだ。
ただ自分の人生にとって本当に大切なこととは何か、創業4年目を迎えた僕が創業1年目の僕を振り返っていま思うこと。
この時の僕には無論気付くはずもないことなんだけど、ヴィジョンの実現という正義を果たすために、自分にとって本当に大切なものですらときにはトレードオフに出してきたりしてたんじゃないのかな。
まだそんなことに気づく余地もなくこれから怒涛の2年目を迎える土屋であった。

画像14

次回は、【連載|2/4話】REAL WORKOUT 創業4周年記念 挑戦するすべての人に 「前年比300%! 急成長する裏側で育んだ組織カルチャー」へつづく

最後までお読みいただきありがとうございました!Bye

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?