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シリーズA資金調達を終えた今。「今までのこと」と「これからのこと」をシェア。

2019年11月29日、WOKOUT INC.として初めてとなる第三者割当増資による資金調達を完了いたしました。
ラウンドはシリーズA、率直な今の気持ちを明日からの自分自身のため、素直に書き留めておきたいと思います。

※あくまでこのnoteはスタッフと自分自身、そしてこれから資金調達を目指している起業家の皆さまに届けばいいなというテンションで書いています。

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↓資金調達のプレスリリースになります↓
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000035903.html

僕たちは現在、創業から2期目(約21ヶ月)、REAL WORKOTというブランドを立ち上げて約18ヶ月目。
出店数も25店舗、スタッフも60名を超えて、創業した2018年2月15日の景色とは全く違う光景の中、相も変わらず日々奮闘しています。

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写真は創業してから初めて入居した五反田のマンション。

まず、今回の資金調達に関しては、今年の4月頃から本格的に資本政策の策定を行い、約7ヶ月もの期間、検討に検討を重ねて、たくさんの投資家の皆様やVCの方々と直接面談をさせていただき実施いたしました。
はい、めちゃくちゃ時間掛かりました。

理由は、僕自身が第三者割当増資による資金調達は初めての経験で、もちろん右も左もわからない状態であった、また株式とは何なのかということを理解すればするほど苦悩や葛藤が大きくなっていたこと。加えていわゆるITベンチャーとは違い、実店舗運営でのエクイティ調達は色々な意味で制限がかけられるということ。具体的には、よりスケールしていくことを求める投資家からしたら実店舗ビジネスではバリエーションに限界があると思われやすい、革新的なイノベーションが起きにくく想定される時価総額の天井も見えやすいことから投資対象としてワクワクもされづらいなどなどだ。
まあ、そういった状況の中でも創業期から応援してくれていたボードメンバーの斉藤さんや成川さん(顧問弁護士)という存在は僕には大きかった。なかなかこういった話は誰にでも相談できるわけではないし。両者とは資本政策の検討段階から何度も何度も壁打ちを重ねていただき、その度に自分自身の心の中の声を確認ができたことで、今回一つの答えを導くことがでたのだと思ってます。本当に感謝をしても仕切れない気持ちでいっぱいです。
・成川さん http://nslaw.org/ (法務 知財関係のスペシャリストです)
・斉藤さん https://pnl.llc/ (HR関係のスペシャリストです)
※ベンチャーで頑張ってる人は相談に行くといいと思います。

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感謝の気持ちからピントをボカしておきました(斉藤さん)。

結果として、今回は新たに3社、1名の新株主が加わることになりました。

冒頭でも話した通り、ここまでに至るにはその他にもたくさんの投資家さんやVCの方々と打ち合わせを行ってきました。
時には私が想定している事業価値を理解してもらえなかったり、自分自身の非力さを痛感する場面もたくさんあり、正直何度もくじけかけ諦めてしまおうとさえ思いました。
その度に、僕は幾度となくこの会社のビジョンを見つめ直しては、常日頃一生懸命トレーナーとして活動するスタッフ、店舗運営を支えてくれている仲間、事務スタッフ、会員さん、みんなの顔を思い浮かべては頑張ってこれたのかなと思っています。
※ベンチャー企業にお勤めの皆さん、もし身近に資金調達期間中の経営者がいたら優しくしてあげてください。思ってる以上に孤独です。

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RW会員&スタッフBBQ。

最高のフィットネス体験を日本中に広げて行きたい!
REAL WORKOUTはみんなで創り上げてきた本当に素晴らしいブランドです。サービスを提供する側、サービスを受ける側と一概に分け隔てるのではなく、「フィットネスが大好きな者同士のコミュニティ」と僕は考えています。その熱量こそが僕たちの毎日を突き動かし、サービスを超えたサービスを一緒になって生み出しているのではないかと考えてます。
「REAL WORKOUTの熱量高いコミュニティ」、今回新たに加わっていただいた株主の皆様に共通して評価頂けたことは本当に嬉しかったです。

僕たちの価値とは?
2年前、まだオフィスすらない時に共同創業者の高田と二人で戸越銀座の漫画喫茶で毎晩のように事業計画を書き起こしてました。時には100ページ以上書いた事業計画書を破り捨てては書き直し、未来のフィットネスの在り方、市場の分析、自分達の価値とは、などあらゆる角度から計画を策定してました。
今振り返ると創業前に時間をかけてビジョンを描き、そのビジョンからブレイクダウンした戦略、マーケット把握が行えたことで自分たちの在り方をきちんと定義でき、創業後もぶれることなく振り切れているなと思います。ここは本当に描ききれるまで時間をかけていいと思ってます。

※参考にしたのは前職在職中に出会ったビジョナリーカンパニー2(特に”針鼠の概念”や”誰をバスに乗せるか”などなど)。

iOS の画像 (30)のコピー

戸越銀座駅前の漫画喫茶が最初のオフィス。

1年目で12店舗の出店、2年目は25店舗の出店、そして3年目と。
その時に書き起こした計画だけを未来への希望の地図として、僕たちは頑なに結果にこだわりやってきました。
創業2年間はひたすらKPIをシンプルに設計しました、勝ち筋を見つけて一点突破。僕たちは創業から今までひたすらデッドでやってきてたので資金も人的リソースも限られています。でもどうしたらこのフェーズを乗り越えていけるのか。たくさんのアイデアは浮かぶものの、必ず自分たちの力で勝ちきれる部分はどこか?に焦点を当ててがむしゃらに走ってきました。

出店数とコスト管理の徹底。
市場を把握し、マーケティングの施策を仮説的に編み出し、テスト的に出店した最初の3店舗が想定以上の速度で収益を上げていきました。同時にキャッシュを生み出す流れを作ることができました。即時にバックオフィスのコスト削減、最小人数での効率運営を徹底しました。毎月毎月生み出す利益をフルで出店投資に回し、何度も何度もキャッシュがショート寸前に。共同創業者の高田からはいつまでこの生活が続くのか?と何度も質問されました。w でも流石に預金残高が数千円になった時は本当に歯を食いしばりました。

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予算がないので業者に頼めず、店舗づくりというイカサマワークショップでスタッフとの絆を育みました。w

綺麗事だけでは決して世界を変えることはできない。
僕たちのブランド、そしてそれを支えるWORKOUT INC.のスタッフたちは、綺麗事や理想を語りながらも必ず毎月の結果、毎週の改善、毎日のチャレンジを怠ってきませんでした。

それは綺麗事を本気でやりきり現実にしていく力
売上計画から1万円足りなくてもダメ、出店計画から1店舗少なくてもダメ、自分たちで掲げた計画を最後の最後まで諦めない。そして毎回想定以上の結果を叩き出し続けること、これを繰り返していくことで今目の前にある現実を歪曲でき、理想の世界に近づいていけるんだなと。
自信というものは自分でしか勝ち取れないんだなとあらためて実感しました。
もちろん、僕もたまには結果が追いつかず辛くなったりもします、でもその時に思い浮かべるのは、いつだってまだ見ぬ「日本中のみんなが僕たちのブランドを通して笑顔で生きている世界」がきっとこの先にはあるということ。
そんな信念を抱き、小さな挑戦と改善を地道に毎日繰り返すことで創業から1年で売上も1億円を突破していきました。
それでは小見出しのQに戻り、僕たちの価値とは何なのか?
それは「めちゃくちゃ青臭いピュアな夢を描き、ひたすらまっすぐに、誰よりも努力していること(諦めない)」です。
これから3期目も確実に今まで経験したことのない、厳しいことや辛いこともたくさんあるでしょう。でもその中で僕たちは僕たちのビジョンを信じて成長し、さらなる飛躍を皆さんと遂げていくことを僕は約束します。

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世界を良い方向に変えてくためには最も身近な環境を少しずつ良い方向に変化させていくこと。

今回の資金調達で得られたものとは?
そんな目まぐるしくHARD THINGSな2期目の期末、僕たちは初めてのエクイティ調達を行いました。
今回の資金調達で僕たちが手に入れたもの、それは資本ももちろんそうですが、一番は僕自身の心の覚悟なのかなと思ってます。
創業から今まで僕たちはフルでデッドでの調達でした。デッドはデッドでしんどい部分もあるけど、ある意味では自己(会社)責任の範疇ですので、将来的には会社を潰さなければなんとかなるという甘えも出てきたかもしれません。
しかしエクイティでの調達はある意味、僕たちの作り出してきた事実やこれからの事業の可能性、創り出したい世界を第三者の方々が評価して出資をしてくれたわけです。これはもう逃げることもへナることもできないなと。
言うならば事業家としての大きな責任というものを背負わせていただいたわけです。僕は絶対にやりきると心に誓いました。

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人生一回、大勝負、高田やってこうぜ!

最後に。
何にもなかった世界に、みんなでRWの刻印を刻み続けてきた偉大な毎日がこれからも永続的に続くよう、そして一人でも多くの人たちを笑顔にしていけるよう、僕は今回の資金調達を終えて覚悟をすることができました。
創業2期目、僕自身にとっても大きな経験を得た年でした。
WORKOUT INC.は文字通りメンバーみんなで創り上げてきた会社です。
これからも変わらず偉大なパブリックカンパニーを僕は目指していきたい。
本当にメンバーの一人が欠けてもできなかった。
そんな感謝の気持ちを忘れないよう、僕自身さらに成長して、事業を伸ばしていき、まだまだ大きな志を掲げ完全燃焼していきたい
日本中、いや世界中に最高のフィットネス体験を提供し続けることで、これからも多くの皆様が喜んでくれるサービスを提供していきます。全てのステークホルダーの皆様とともに!
WE LOVE PEOPLE, BELIVE PEOPLE, EMPOWER PEOPLE!
JOIN US BRO!!

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「国内No.1のファストパーソナルジムブランドを創る!」
http://realworkout.jp/company/

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最後に背中を押してくれたアカツキ新規事業企画チームの皆さんにも感謝してます。たくさん学ばせてもらいました。みんなに負けないよう頑張るぞ!

NO2019年12月9日
株式会社WORKOUT 代表取締役 Co-Founder&CEO 土屋耕平


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