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#109 マネージャーは良いパスを出せ!

Masato Iwasakiさんの「出世と降格と創造性について」という記事からリーダーとマネージャーの違い、マネージャーに求めるべきことについて自分の考えを整理します。 

クリエイティビティを最大限に発揮することを、メインに据えるのは、最前線が良い。
組織ではヒラであり、サッカーではFW。

「出世と降格と創造性について」より引用

こちらの表現と「なんたら長」はリーダーではなくパサーという3本立ての記事の内容がとても腹落ちしました。
(サッカーに例えた説明は現役でサッカーをプレーする私には非常にわかりやすかったです。)


〇マネージャーとリーダーの違い

マネージャーはサッカーで言うとパサー・ゲームメイカーであり、FWではない。いいパスを出してFWの得点をアシストする役割です。

リーダーは優れたFWです。強固な相手DFの守備を切り崩し得点を狙ういわば切り込み隊長です。

良いパスをだせるのが良いマネージャです。
良いパスを出すには、首を振り観察しパスを出す練習をして、FWとの信頼関係を構築する必要があります。

ひたすら最前線でシュート練習をするような業務の中ではいいパスの出し手は生まれません。

〇リーダーにマネージャー職がアサインされる弊害

弊社では(おそらく多くの組織でも)優秀なリーダー(FW)にマネージャー職として権限が与えられます。

優秀なリーダー(FW)は困難に直面しても前向きに立ち向かいハードワークできる人が大半です。
より多くの困難を先頭に立って打破したという事実は、見た目にわかりやすく評価が容易であるという側面もあります。

優秀なリーダー(FW)が評価されることは良いことです。
一方で、優秀なパサーは淡々とチームの勝利へ導きますが、目立たないので評価されません。
屈強なFWばかりの組織であれば、それでも問題はないでしょう。

しかし、良いパサーがいないと凡庸なチームは勝てません。
新卒社員や第2新卒やジョブチェンジで中途入社する社員は、どれだけポテンシャルがあっても入社時点では凡庸といえます。
売り手市場で人的供給制約のある現状は、凡庸なメンバーを迎え入れ活躍してもらい、屈強なFWになれる土壌を作る必要があります。

しかし、良いパサーは評価されません。
その状況で良いパサーになろうとする人はちょっとおかしい人です。(はい。私です。)

屈強なFWと凡庸なFWで構成される組織は上位チームには勝てるのに、ターンオーバーで臨む下位チームとの対戦では勝ち点を取りこぼすようになります。

リーダーにマネージャー職がアサインされる弊害だと考えます。

〇マネージャーは良いパスをだせ。リーダーはパサーを見つけろ

この状況を打破するには、マネージャーはたとえ自分が屈強なFWだとしてもパスの出し方を覚える必要があります。
FWであり続け常にシュートを打つポジションにいたいのであれば、パサーを見つけるかパサーを育てる必要があります。

自分はFWであり優秀なパサーが必要であること、優秀なパサーをきちんと評価するということを言葉にし求めるべきです。
それが適切な権限の使い方ではないかと思います。

自分が屈強なFWであるのだから、良いパスとは自分がシュートしやすいパスであることはわかるはずです。こういうパスを出せる人が欲しいと言語化できるはずです。
若手にまずはパスを出させて、フィードバックをし、いいパスの出し手に育てることも可能なはずです。

屈強なFWは大きな成果を出せる人であり、仕事力を備えているはずなので、いいパスとは何かをわかっているはずです。

そうやって優秀なパサーを見つけるか、育てるかができるかどうかでチームの強さは大きく変わります。
本来パサーの供給はマネージャーのさらに上の役職の仕事であるとは思いますが、リーダーをマネージャーにアサインする人たちにその発想はありません。。。


ということで「なんたら長」はリーダーではなくパサーという記事から、マネージャー職に求める動きについて整理しました。
私の上司のマネージャーもまさに屈強なFWタイプのため、パサーを育てる大切さについてお伝えしていこうと思います。

追記 2024/07/01

良いCB、良いSBについての御見解もお願いします。

というコメントをいただいたので、記事にしてみました。


最後までお読みいただきありがとうございます。


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