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#129 【採用】それは期待か?願望か?

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

最近、自分のチームをレベルアップさせるために、採用活動を頑張っています。

しかし、採用面接で候補者の方とのマッチングを見極めるのはとても難しいものです。面接を繰り返し、反省と改善を続けています。

以前に面接した方で、初めにお会いした際にはぜひ私のチームに来てほしいと思ったものの、オファー面談で具体的に期待する動きをすり合わせる中で違和感を感じ、結果オファーを出すことを見送ったことがありました。

その経験を経て、きちんと目を見て深堀りしていくことが重要であると気づきました。

今回はこの経験を振り返り、候補者とのマッチングを見極めようとしているつもりが、こういう方に来てほしいという願望を重ねていたことに気づいたという話です。

〇候補者への期待の明確化

自分のチームに参画してほしい方を自分で採用するためには、現状のチームの課題やチームの目標を達成するために必要な要素を分析し明確化することは必須かと思います。

そのうえで、候補者の職務経歴から大枠で期待することをイメージし、面接では私のチームにフィットするかを見極めさせていただきます。

エンジニアであれば、過去の開発力や開発経験や今後どのような仕事をしていきたいかを伺います。

〇期待が願望にすり替わる

私のチームではフルサイクルの開発をしており、企画・要件定義などの上流を担える方を求めています。

フルサイクルエンジニアとは、 ソフトウェア開発の全プロセス(企画、要件定義、実装、テスト、運用など)を1人で担当できるエンジニア のことです。

ある候補者Aさんは職務経歴書にCTO補佐として事業の意思決定にも関わっており、エンジニアリングマネージャーとしてチームを率いた経験もあり、フルスタックでの開発経験もあることが記載されており、まさに私が求めている方に出会えたのではと胸が高鳴っていました。

今思うと、最初の面接前から自分の期待するような方であってほしいという願望を抱いてしまっていたようです。
それでも面接では、期待に合致する人かどうかを冷静に見極めようと、様々な質問でこれまでにどのような仕事をされていたのかを伺いました。

はじめにどのようなモチベーションで仕事に向き合っているか、この先の仕事でどのようなことを実現したいかなど、仕事に対する『考え方』を聞いた際に現状を改善しあるべき姿を追い求めていきたいと考えているとのことで、嬉しくなってしまいました。

この方がチームに加わってくれれば一緒に改善に取り組んでいただき、チームをより強いレベルに引き上げられるのではと期待に溢れてしまいました。

〇落ち着いてファクトを深堀せよ

その後、Aさんには最終の役員面接まで進んでいただき、私のチームの現状とAさんに期待する仕事をお伝えするオファー面談をさせていただきました。

オファー面談でAさんに違和感を感じ、役員面接は通過とはならずオファーを出すのは見送ることになりました。その顛末はこちらの記事でも触れています。

昨日、社長にAさんとの最終面談の様子を伺うことが出来ました。
社長と役員は最終面接で、Aさんの過去の転職理由や過去の一番大きな仕事について具体的なファクトを深堀りし、社員として迎え入れてはいけないという判断をされました。

私もオファー面談では、『考え』でなく具体的にどんな開発や改善活動をしてきたかのファクトを深堀することで、『考えと行動』のギャップという違和感に気づくことができました。

最初の面接の時点で冷静にファクトに向き合うことが出来れば、期待と願望が混在することがなかったかもしれません。

今後の採用活動では、期待が願望にすり替わらないように気を付けていきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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