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点より面、枝葉より幹を。抽象化とアイディアの世界。

それぞれ別の面から、アイディアを出せた時は、抽象化の調子がいい時だと思う。アイディアを出す時、同じ面で考えたり、
点(枝葉)に着目し続けていると、発展性がなく拡がりや深みにも欠ける。

異なる面(切り口・角度・軸・幹)から捉えるからこそ
比較対象として質の高い、多様性あるアイディアが生まれてくる。

そのことを、午前は宗教と経済、午後はジェンダーと言語学系と
広く浅く学べる総合政策学部に所属していて体感した。
この領域を横断する思考力、
つまり抽象化する力は普段の生活でも役に立つ。

そこで、今日は面のアイディアを生み出せる、
抽象化とは、その方法にまで触れていきたい。

抽象化とは。

前提として、抽象化の意味についてまずは共有したい。

抽象化とは、

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具体とは情報の塊を分解していくこと、
5W1Hでなくても、1つの情報をもれなくだぶりなく仕分けしていくイメージ。

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そして、具体とは逆のことをするのが抽象化。
それぞれ別々に見える情報から、何か共通する特徴、性質などを見つけて
1つの情報の束にしていくこと。
先の授業の話になると、経済と宗教は別のジャンルではあるものの、
理屈や考え方に共通点はあったりする。

縦軸の世界を破り、横軸の世界を生きる。

このように、あらかじめ社会が設定した領域、分野、ジャンルから
似ているポイントを見つけて、そこから1つの情報を作るので
性別や年齢、国籍、業界、職種など、
社会が作った線引きから抽象化によって、越えることができる。

縦軸だけ物事をみると、その世界だけの特徴だけで完結してしまうが、
横断的な目線、横軸で物事をみると、
世界は社会がセットした常識やルールから脱しやすくなる。

この横軸で着眼する、抽象化スキルが
色んな面でアイディアを出せる部分に繋がる理由は
アイディアは、他のアイディアの組み合わせによって、
出来ていることが基本だから。

何もないところから何かが生まれるのではなく、
どのアイディアも、基本的にこれまで生きてきた原体験に紐づけて
そこから、目の前の景色と紐づけられて閃きに繋がっている。

だからこそ、縦の世界だと普通のアイディアに収束するが
横の世界を生きると、客観的に見ると何も関係ないように見えるものが
自分にとっては、1つ筋となって繋がるようになったりする。
(それが、実現できる、実現したいと思うかどうかは別にして。)

横軸で考えるからこそ、面で捉えられる。

具体・点だけでは、情報の規模が小さいので
アイディアへのイメージがスケール化しない。
しかし、抽象・面ではアイディアの規模感が膨らんでくる。

それは一見、ちがった見た目をしているアイディアから
共通しているポイントを見つけ出すところから始まる。

世の中の線引きは気にせず
自分が直感で捉える、考えられる世界を、縦の境界を超えてつくっていこう。


その方が、きっとワクワクする。

そして、何より、同調圧力の強いこの国で生きる中で
自分らしさと向き合う力となると思う。

考え方がどうとか言っていたが、それ以上の価値がある。
普通に縛られず、悠々と思考と想像を膨らませるこの力は
スキル以上の、生きる上で暮らしを感じるままに豊かにする出発点になれる。


縦の世界ではなく、横の世界。
世間の建前ではなく、自分の本音。
好きだと思った事を、素直に表現する自分で在るために。

抽象化こそ、自分という存在を武器にしてくれる魔法の力だと思う。

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