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ビジョンの込もったアイディアこそ、みんなが、自分がワクワクする。

世の中を驚かせるアイディアには、
ビジョンと本質、文脈の3要素が揃っていることが多いと就活をしていて思った。

形だけでないビジョンを明確に打ち出し、そのビジョンを表現するために、
本質的なアイディアを実践する企業から
共感する価値観を探していたからだと思う。
NIKE、SONY、ALL Birds(アメリカの靴ブランド)、パタゴニア、LUSH  etc…

そして、面白い広告や採用活動、HPなど、個性ある活動を展開しているものは
基本的に、以下の図解にある黄色部分からアウトプットしていると考えている。

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図形が発想したアイディアだが、番号順に説明していきたい。

①ビジョン

使う人や調べたサイトによっても様々な意味なので

ビジョンとは

“社会に対して自分が、信じている想い(思想)や自分が持つ社会への価値観。”

こう定義する。

自分の世界だけでなく
その延長線上に社会との結び付きが存在して
信じている価値観を描いていること。
言い換えると、世界との触れ合いから、自分の価値観を信じていること。

そして、このビジョンで物事の本質を捉えること
人が希望を見出すようなワクワクするアイディアに近づく。


②本質を捉えて、ビジョンを表現する。

(書いておきながら恐縮ですが、、、)
本質という言葉はケースバイケースで意味合いは変わるので
シンプルに共有しづらいが、念のため調べると、

そのものとして、欠くことができない、最も大事な根本の性質や要素

                           Oxford languageより

物事の核や幹となる、根元にある価値
一番大切となるポイントや柱とも言えるもの。

言い換えると、「どうして、そうなのか。」と問い詰めて出てくる考えだと思う。
1つ大事な考えを思いついた時、なぜそれが大事だと思ったのかを、
「なぜ。」と繰り返し深掘りしていくと、根本にある要素が見えてくる。
それが、その思いついた考えの本質と呼べるものになるような気がする。

こうした、本質(物事の一番大切となる価値)を
ビジョン(自分が信じる軸)によって、着眼すること。
それが、図の中の黄色の部分に当たる。

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自分と社会に向かって掲げている価値観。
そして、その価値観に紐づけて、企画を落とし込んでいく。
例えば、ALL BIRDSの場合はこんなことを宣言している。

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これに向かうためにALLBIRDSでは実店舗で靴を購入すると、
こうした状態で持ち帰ってもらうことになっている。
(もちろん、頼むと袋も用意してくれるとのこと。)

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レジ袋云々のレベルではなく、そのものをなくしてしまう発想。
まさに、自分たちの目指す世界とそれを実践するための本質的な取り組み。
ビジョンと本質がリンクしてこその、アイディアのクオリティだと思った。

こうした、単なるHPのキャッチコピーで完結していない、
きちんとした言語化とそれに基づいた行動こそ、みんなの驚きが生まれる。

ちなみに、靴のデザインもシンプルで軽くて程よく大人っぽいし、
洗濯機で靴を洗えることも魅力の1つ!!!

③文脈

そして、最後のパーツは文脈。
明確なビジョンと本質への着眼があっても、
この部分がなければ、豊かなアイディア発想が期待できない。
理由は、アイディアの発想力に、思考の瞬発性はそこまで重要でなないから。

アイディア発想は、客観的に見たら
瞬発的に出しているように見えるかもしれないが
そのアイディアが思い浮かぶには、それなりの分脈があると思っている。

自分が見たこと、感じたことのない場所から
いくら瞬発的な思考力があっても、自分のアイディアはほぼ生まれない。
恋愛の相談を受けていて、恋愛経験が豊富な人の方が
アドバイスやコメントに対する、アイディアの引き出しは多いのと同じで
日々、過ごして感じたり、考えたり、経験してきたものと紐づいて
目の前のアイディアの発想に繋がっている。

つまり、1つ1つのその人のアイディアには、日常の文脈が存在している。

その文脈が多いほど、多様なほど
ビジョンと本質への着眼の領域から、得られるアイディアも変化するという訳だ。



やっぱり、ビジョンありき。

社会の中で自分が信じる思想、ビジョンを用いて
目の前で取り組んでいる物事の目的(なぜこれをやるのか)を捉える
それらをベースにした上で、文脈が言語化された形あるアイディアの発想を促す。

どれも必要な要素だが、一番大切なのは、やっぱりビジョンだと思う。

ここに、ロジックはそこまで必要なくて、
普段、生活している中で自分が感じていることに目を向けること。

どう他者と触れ合った時に嬉しくなるのか、幸せになるのか。
どんな事をすると、心が満たされるような、充実感が味わえるのか。


ポジティブだけでなく、ネガティブな感情からでもいいと思う。

社会の中で生きていて、生きづらさを感じる部分は何か。
どのようなニュースを見ている時に、怒りが湧いてくるのか。

世の中と一緒に生きていて、湧き上がる喜怒哀楽へ
まずは見過ごさず、感じた事に気づいてあげることから始めた方がいいなと
やりたい事が特にない、僕自身も実感する。

そうやって見つけた信じたいテーマ(what)こそガソリンになる。
それに比べて、本質や文脈は大事なパーツだが、
タイヤやアクセルといった手段(how)の話だ。
手段が揃ってもそれを扱うものがないと、何も始まらない。

どんな時に自分は前を向きたくなる。
どんなこれからを自分は信じたくなる。
どんな希望に心がワクワクしたり、熱くなったりする。

明日を何だか、たのしみにさせてくれる、“なにか。”の根底に
みんな、そして何より自分自身が、良いと真っ直ぐに思える、
そんなアイディアが生まれると思った。

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