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短編小説

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#小説

最低までも愛してよ。

最低までも愛してよ。

君と出会ったのは、冬が終わった頃だった。
まだ少し肌寒い日々はあるものの暖かい風が吹き始めて、桜が芽吹く頃。

なんにも上手くいかなくて、自暴自棄になってたけど、君と出会って日常が彩っていった。

愛してる。好きだよ。

お互い沢山言い合って、抱きしめ合って、愛が溢れていたと思ってた。

でも、君は違ってたんだよね。
愛の全てを私に注いでくれる事はなかった。

君の中にはもう1人愛してた人がいて、

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夏が終わる。

夏が終わる。

最近、蝉の声を聞かなくなった

少し前までは耳が痛い程に鳴く蝉達の声は、夏の暑さも混じって少し鬱陶しく思う反面、どこか嬉しくも思っていた

いつも歩くこの通勤路も夏の間は少しだけワクワクしながら歩いていた

私はどこにもでいるOLってやつ。社会人になり、都会にやってきた
今まで実家暮らしの何不自由のない生活を送ってきたのだが、突然それが退屈に思い、知り合いなんて誰もいない場所へたった一人で自分の力

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