縄文ねぇさん こはる

縄文マインドで世の中をハッピーに🌼 大学卒業後、東京でバリバリ働いていたが「あれ、わた…

縄文ねぇさん こはる

縄文マインドで世の中をハッピーに🌼 大学卒業後、東京でバリバリ働いていたが「あれ、わたしの人生ってなんだろう」とふと立ち止まる。 そんなときのが出会った「縄文時代」だった……! 毎週エッセイ更新中~!!

最近の記事

北海道の大地に包みこまれてクォーターライフクライシスを考えた話

「◯◯、課長になったんやって」 「◯◯も◯◯も結婚してるんや、あなたはいつなの?」「◯◯妊娠したんか、早く孫の顔みたいな」 近況報告といえば、それまで。 でも、ただの近況だけでは受け流せないわたしがいる。 その人たちの幸せは本当に自分ごとのように嬉しいが、なんか言葉に表せないモヤモヤがある。わたしだけが置いていかれるような、なんとも言えない感覚。エッセイで何回もテーマを抱えてモヤモヤを書いてきたが、やっと正体が判明した。 クォーターライフクライシス これだ、わたしはまさ

    • 文化財の未来とは?『XRミートアップ奈良 文化財 × XR』に参加してきた。

      「学会でもただの展示でもない、ミートアップなんです。ここでいる人たちと交流しましょう」 主催の宣言によって開幕したXRミートアップは、文化財の枠にとどまらず未来を先取りしたような会だった。 恥ずかしながら、そもそも「XR」ってなんやねんっていうくらいの知識で参加したわたしも、終わりの頃にはもっと「XR」を活用していかなければならないという想いに掻き立てられた。 今回、石棒クラブの一員として参加した。 展示内容は、「AR展示解説多言語対応」と歴史フェスに引き続き「石棒神経衰

      • 終活スナックめめんともりで縄文の死生観を改めて考えてみた

        「縄文時代は死を特別視していなかったという見方もできるかもしれません」 終活スナック「めめんともり」で、初めて出会った人たちと「生死」について語り合った夜のこと。 「え、そもそもなんで縄文時代に興味を持ったの?」 5年ほど前だっただろうか。 年齢を重ねるにつれて、何かに対して疑問を持つことが少なくなった。「なんでだろう」と一瞬は思っても、見過ごす癖がついていた。最近、脳内で開かれる学級会議では「先生!これはどういうことですか」と質問してくる生徒もいなくなり、淡々とやるべ

        • 縄文時代、犬はどういう存在だったの?愛犬を偲んで考える。

          「夢にでてきた」 大学生のときに、10年間程飼っていた愛犬そらが亡くなった。 それから毎年ある時期に夢にでてきて、お墓参りにいくとパタッとその夢をみなくなる。寂しがり屋のそらが発信しているサインなのかもしれない。 振り返れば、そらとわたしはライバルだった。 わたしが母の隣に座れば、その間を割って入ってきてちょこんと座る。 わたしが父の隣で歩けば、その間を割って入ってきてトコトコと歩く。 でも、そらとわたしが1匹と1人の空間になると、わたしのそばに駆け寄る。嫌なことがあったと

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          歳を重ねるって悪いこと?「ダイアログ・ウィズ・タイム」から考える老後

          「お誕生日おめでとうございます」 「いや、もうおめでとうっていう歳でもないんだけどね。嫌だわ、歳とるの」 いつからかだろうか。 誕生日がくるたびに心の底から嬉しく思えないわたしがいる。 1年経つたびに実感する老い。 すぐ回復しない体力。 目立つしみ。 周りの扱い方の違い。 巷では「アンチエイジング」が正義のように扱われ、実年齢より若く見える人が賞賛されている。でも、はたして年齢を重ねることが悪なのだろうか。 疑問に思ったわたしは高齢者がアテンドとなり”生き方との対話”を

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          縄文の遺物「石棒」から働く意味を考えてみる

          「転職しようかなって思って」 「え、この前、転職したばっかじゃない?」 「いや、つまんないし。このまま働き続けて意味あるんかなって」 友人との間でよく繰り広げられる会話。 30代に差し掛かり、より一層キャリアを真剣に考えなければならない。 だからこそ、ありとあらゆるものに疑いの目を向けてしまう。 この上司についていっていいのか。 このままの職場でいいのか。 そもそもわたしはこの方向性でキャリアを歩んでいいのか なぜそんなことをふと思ったか。 それは、石棒クラブ主催イベン

          縄文の遺物「石棒」から働く意味を考えてみる

          卵子凍結・出産・妊娠がホットワードないま、「縄文時代の出産」を想像してみる

          「ごめん、今日は体調悪くなって行かれへんわ」 「え、大丈夫?お大事にしてな。また会おう」 「このタイミングで言うのあれなんやけど、妊娠してん」 同い年である親友の告白に動揺しながらも、とても嬉しい気持ちに包まれた。 ただ心のざわめきを隠せない。 同じ歩幅で進んでいた親友がいつの間にか大人になって、置いていかれたような感覚。 「結婚はいつくらいにするの?」 「子どもはいつくらいにほしいの?」 「仕事はこのまま続けるの?」 年齢を重ねていくたびに聞かれる「人生設計」に関する質問

          卵子凍結・出産・妊娠がホットワードないま、「縄文時代の出産」を想像してみる

          自然と共存するってどういうこと?映画『悪は存在しない』を鑑賞

          「自然との共存を大切にします」 そんな言葉を耳にすると、「なんて綺麗事なんだ」と思ってしまう。 ただそうは思いつつ、自分には綺麗事ではない「自然と共存する」方法の答えを持っていない。 そもそも「自然と共存する」とはどういうことなのか。 そのことを教えてくれたのが映画『悪は存在しない』だ。 あたかもこの世界の頂点のように振る舞う人間は、人間のことしか考えない。 劇中でもグランピング施設側の人間は、「地域住民が過ごしやすいように」「地域に雇用が生まれるように」と、地域住民を説得

          自然と共存するってどういうこと?映画『悪は存在しない』を鑑賞

          感情って何なんだ?みんぱく『日本の仮面』をみて

          「〇〇に生まれ変わりたい」 誰しもが一度や二度は思ったことはあるのではないだろうか。 手っ取り早く変えられるアイテムがある。 それは仮面だ。 太陽の塔に感動してたどり着いた国立民族学博物館。 トーテムポールにお出迎えされながら 2024年6月11日まで開催してる『日本の仮面』展を訪れた。 「写真は禁止です」 入口から「これはぜひ写真に収めたい」という遺物が展示されていた。 歴史を積み重ねてきた仮面たちに対峙できる空間がそこには広がっていた。 さて、仮面とはなんなのだろ

          感情って何なんだ?みんぱく『日本の仮面』をみて

          縄文の食生活からダイエットをすることは本当にいいのか考えた

          「大学生時代、ほうれん草ダイエットしたことがあるねん」 ダイエット話になると体験談として語る「ほうれん草ダイエット」 方法は、「ほうれん草しか食べない」というとてもシンプルなもの。 これは、有名な先生が提唱している方法でなければ、友人からの口コミでもない。 「ほうれん草が好きだ」という理由で独自に編み出した方法である。 みるみる痩せていき-3㎏になった。 「よし!成功だ!!!!」 と、歓喜に満ちたのは束の間、体調が悪くなりリバウンドしたのでほうれん草ダイエットをやめた。 ただ

          縄文の食生活からダイエットをすることは本当にいいのか考えた

          「すべての悩みは対人関係の悩みである」を真剣に考えた話

          「すべての悩みは対人関係の悩みである」 これは、オーストリアの心理学者のアルフレッド・アドラーの有名な言葉である。 とても軽い言葉の反応で恐縮だが 「ほんとそれ!」 振り返れば、 友人の何気ない一言で傷つき、そもそもの関係性を疑ってしまったり。 パートナーの察し無さから自分は愛されていないのではないかと自信を持てなかったり。 上司の雑な扱いに「人間として軽く見られているのでは」と勘ぐってしまったり。 いちいち落ち込み、「わたしって孤独なのかもしれない」とセンチメンタルな

          「すべての悩みは対人関係の悩みである」を真剣に考えた話

          Deathフェスに行って「死」について考えさせられた話

          「まさか自分ががんになる可能性があるなんて」 子宮頸がん検診で軽度異形成の診断を受けた。 「軽度異形成は、すぐにがんになる段階ではないから心配しないで。でも、治療法はなく経過観察しかないから、また検査にきてね」 と、医者に言われたけれど「がん」という言葉だけが印象に残った。 その日は何もやる気が起きなくてベッドの上で動けないほどひどく落ち込んだ。 「別に死ぬのが怖くない」という人がいるけれど、本当にそう思っているのだろうか。わたしとは違って「死」が遠くにあるからそんな呑気なこ

          Deathフェスに行って「死」について考えさせられた話

          ギターを始めて、縄文人はどう音楽と嗜んだのって思った話

          「毎日自分を褒められるから、最高やねん」 老後の趣味は「ギター」と思いながら、大して行動せず気づけば30歳が近くなっていた。そんなある日、映画『ナイアド』を鑑賞した。 64歳でフロリダ海峡を泳いで渡るという偉業を成し遂げたスイマーのストーリーに感化された。次の日、楽器屋へ早速向かっていた。 「なんでギター始めようと思ったのですか?」 という店員の問いに対し、 「年齢を言い訳にしてはいけないと思ったからです」 と、「『ナイアド』モード」のわたしは真面目に答える。 そんな回答に

          ギターを始めて、縄文人はどう音楽と嗜んだのって思った話

          結婚ラッシュを体感し、縄文時代の結婚を考えた話

          「え、みんな結婚しすぎじゃない?」 四捨五入したら30歳。 最近、周囲から「結婚」というワードを耳にするようになった。 「こはる、結婚するから式きてほしい~」 もちろん、友人が結婚をすることは自分のことのように嬉しい。 結婚式や披露宴で漂う祝福の雰囲気に誰よりも酔いしれている自信もある。 「結婚」は素晴らしいことだと思う。 でも、「20代後半=そろそろ結婚」という世の中の法則にどうも違和感を覚えて仕方がない。 特に心がザワつくのは、正月に行われる親族の集まり。 「いい感じ

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          歴史フェスで「石棒神経衰弱」を開催した話

          「やっぱ歴史って人と人をつなぐんだ」 3月17日(日)@名古屋大学で記念すべき第1回目の歴史フェスが開催される。 何年か前から石棒クラブに所属している私は、 「石棒クラブも歴史フェスに参加しませんか」という誘いを受けたという話を聞いていた。 石棒クラブは、「人生で一度も考古業界に足を踏み入れたこともない」わたしのような人もいる。なので、自然と「どうすれば専門分野でない人も楽しめるのか」というのが議題になることが多い。 今回の歴史フェスも例のように「どうしたら老若男女問わず楽

          歴史フェスで「石棒神経衰弱」を開催した話

          韓国のアートに酔いしれながら、縄文時代の視点で「幸せ」を考えた

          「やっと韓国上陸」 友人と2泊3日弾丸ソウル旅行。 にわかK-POP好きなわたしは、生まれ変わったらK-POPアイドルになりたいという”にわか”と思えない夢を持っている。そんなわたしは韓国に行きたくて仕方がなく1年間周囲に「韓国いきたくない?」と言い続けた結果、心優しい友人が一緒に韓国に行ってくれることになった。 仕事で遅れる友人とは現地集合になり、1人でいざ韓国へ。 AM9時、ラウンジでサービスでもらった缶ビールを一気飲みをしたせいか、ほろ酔い気分で仁川空港に到着。 「ア

          韓国のアートに酔いしれながら、縄文時代の視点で「幸せ」を考えた