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第2回 【インタビュー記事】お客さまの想いを汲み取り、ご要望を整理して、求める髪型をカタチにしていきたい。

こんにちは、美容相談師の小浜田です。前回は、初noteということで、原宿にて、フリーランスの美容相談師(=美容師)としてお客様を接客していること。そしてショート&ボブのカットが得意であることなどを、簡単に自己紹介させていただきました。

ただ、もう少し僕のパーソナルな部分をお伝えできればと考え、今回、フリーランスとして活動をスタートした時(2018年)に、インタビューしてもらった記事を紹介させていただきます(メディア様には掲載の許可を得ています)。

僕の仕事観や美容師(今は美容相談師と名乗っていますが)としての想いなどを、とてもうまくまとめて頂いているので、僕のバックボーンを知ってもらえる機会になればと。それでは、どうぞ!

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東京、原宿・青山エリアは、美容室の激戦区として知られており、渋谷区だけで1,000件以上の美容室があると言われています。そして人気の美容室がひしめきあい、実際に多くの芸能人やモデルさんが、このエリアの美容室を利用しています。そんな場所で美容師として働く小浜田 吾央さんは、南青山と外苑前のサロンに約5年半勤務した後に、2018年より原宿のシェアサロン「GO TODAY SHAiRE SALON 」を拠点にフリーランスの美容師として活動を始めています。小浜田さんの美容師としてのこだわりやプロとして心がけていることについて聞きました。

“初めて就職した美容室でお客さまに可愛がっていただいたことで、真剣に美容師を極めたいと思うように”

ーー 美容師になったキッカケを教えてください。

小浜田 中学生になるとみんな髪型やファッションを意識しだすじゃないですか?僕もご多分にもれず、中学生から興味が出てきて、初めて地元の美容室に行ってみたんです。で、そこのお店の美容師さんがとても格好良くて、憧れてしまったんです(笑)。単純ですよね(笑)。その頃から「美容師っていいかも」と漠然と思いはじめました。

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でも「絶対に美容師になるぞ!」というほど強い願望はなくて、高校2年、卒業後の進路を考える時期に、大学に進んでまで勉強したいことがなかったため、都内の美容専門学校に行くことに。

ーー 専門学校に行って、美容師になりたいと強く思うようになったんですか?

小浜田 実は専門学校に通っていた頃も美容師になりたいという願望は強くなかったんですよ(笑)。友だちはコンテストに応募したりショーに参加したりと積極的に動いていたのですが、僕にはそういうモチベーションもなく……。でも根が真面目なのか学校だけはきちんと通って国家資格も取って、結局、専門学校卒業後は南青山にあるサロンに就職しました。

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なんとなく就職した美容室だったのですが、そこが転機となりました。小規模でアットホームなサロンだったので、アシスタントも当時は僕しかいませんでした。最初はシャンプーや髪を乾かすくらいのことしかできなかったんですが、いろんなお客さまが僕の顔と名前を覚えてくれて可愛がってくださったんです。その経験が嬉しくて、そこから「本気で美容師になろう」って覚悟できた感じですね。そのお店で約3年半のアシスタントを経て、スタイリストデビューを果たしました。

“コミュニケーションをしっかり取り、お客さまの求める最適解を導き出したい”

ーー小浜田さんが働くうえで、つねに意識していることはありますか。

小浜田 僕はお客さまが抱えている日常のストレスのなかに「髪」に関する悩みが、必ず何%かはあると思っているんです。けれどその悩みは「こうなったらいいのに」とか「もっとこうしたい」など漠然とは浮かんでいても、お客さまはうまく言語化できないことが多かったり、なかには矛盾した言葉で表現されることがあります。

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「甘めが好きだけど、辛くしたい」というように。でも言語化できない悩みや矛盾した発言のなかには、お客さまのご要望が隠れていると思っているので、髪を切る前に「こうするとこんなメリットがあります。逆にこんなデメリットがありますよ」と正直にお伝えし、そこからさらにヒアリングを重ねるようにしています。

ーー お客さまの思いを感じ取るチカラが必要になりますね。

小浜田 そうですね。美容師って「髪のプロ」ではあるのですが、お客さまの髪の毛に関しては、絶対にお客さまの方がプロなんですよ。僕たち美容師は多くても月に1度そのお客さまの髪をメインテナンスする程度ですが、お客さまは24時間365日、自分の髪と向き合っている訳ですから。

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ですから、どんなお客さまにでも「こうしたい」という思いが心の中にあるはずなんです。ただ、どうすれば理想に近づけるかがわからないだけなんですよね。

そこで美容師である僕が、経験とスキルを活かして、「こうすると良いと思いますけど、どうですか?」とコミュニケーションを取りながら、お客さまの気持ちを整理していきます。そうすることで、徐々に気持ちが共有できてくるんです。お客さまの求めている最適解に辿り着いたときは、美容師をやっていて良かったと思える瞬間ですね。

“「感じの良い美容師さんだった」で終わらせない。結果を出す美容師に”

ーー 美容師を取り巻く現状についても教えてください。

小浜田 今、美容師って個性をアピールするために「ショートなら私に任せてください」「カラーが得意です」などと、よりニッチで専門的になっているんですよ。それは、競争の激しい業界の中で生き残るために、個々が考え、打ち出している戦略。「なんでも任せてください」っというのは、当たり前だし、そういうのは大型店に任せればいいですからね。

ーー 美容室の激戦区「原宿・青山エリア」で働いていて感じることはありますか?

小浜田 最初に勤めていたサロンは南青山で、次が外苑前、そして今は原宿にあるシェアアサロン「GO TODAY」で働いています。原宿・青山エリアというのは、美容室の激戦区であり、レベルの高い場所だと思います。

そうした場所に来るお客さまというのは、地元の美容室では思い通りの髪型にならず、このエリアであればなんとかしてくれるのではないかと藁にもすがるような思いで、わざわざ来てくださる方も多いんです。

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ですから「感じの良い美容師さんだったな」「話しやすかったな」では終われないと思っています。先ほども言った通り、しっかりお客さまの思いを汲み取って、プロとして結果を出さなければいけないんです。

ーー 結果を出すために流行をキャッチすることも大切にしていますか?

小浜田 髪型の移り変わりは確かに激しいです。ただこれは、美容師であれば誰もが知っていることだと思いますが、ヴィダル・サスーンという人物がベーシックカットを生み出していて、それをカットの世界基準にしようという流れがあります。

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それはいつの時代でも本当に美しく感じられます。だからその基準から、どう派生させたり応用させたりするのかが腕の見せ所であって、必要に迫られて流行を追うことはしていませんね。

何より大事なのは、お客さまの求めている髪型を表現することだと思っていますから。でも、街を歩いていて「なんでこの人、おしゃれに見えるんだろう」と思ったら、その「なぜ」を自分なりに追求して、考え、答えを出すようにはしています。感性を磨く訓練になると思うので。あとはいろんな雑誌を読むようにしていますが、これは単純に好きだからやっていますね。完全に趣味です(笑)。

“自由に動けるフリーランスだからこそ、広告や雑誌、映像作品などのヘアメイクの仕事にも注力したい”

ーー フリーランスの美容師になって良かったことはありますか?

小浜田 とにかく自由に時間が使えるようになったこと。美容室に勤務していた時代は、お客さまの予約がない時間でも、営業時間内は基本的にはお店に居ないといけなかったのですが、今はお客さまの予約のある時間にだけシェアサロンに行けばいいので。

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ですから、今は精力的にヘアメイクのお仕事も受けています。今後は広告や雑誌、映画やドラマなど、ヘアメイクのお仕事をもっともっと増やしていきたいですね。サロンでの経験がヘアメイクの仕事に活きると思っていますし、その逆も然りだと思っていますので。

ーー 小浜田さんが使用しているシェアサロンについて教えてください。

小浜田 いわゆるシェアオフィス、コワーキングスペースの美容師版ですね。僕の貸りているシェアサロン「GO TODAY SHAiRE SALON 」は原宿駅・竹下口徒歩30秒のところにあります。ここの美容師さんは基本的にみんなフリーランスで働いていて、自分のお客さまの予約が入ったときに、この場所を自由に使用しています。

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エステをしたり、メイクをしたりする方もいますよ。こういったシェアサロンは、今後も増えていくと思います。あと気のせいかもしれませんが、ここで働く人たちは、みんな活き活きとしていると感じています。僕自身も、今は美容師という大好きな仕事が、自由にできる幸せを心から感じているので、正直、週7日働いてもいいくらいです(笑)。


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