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生涯思い出のコンサート
私は17歳のときからコンサートに通ってます。
初めてのコンサートは何度か書いてますが、「功芳のラストリサイタル」🤣
入口からズレてました笑
さて、数えきれないくらいコンサート行きましたね。
私は高校中退して働いていたので、10代のときもそれなりに「遊ぶ金」はあったんです笑
「飲む・打つ・買う」が男の3大趣味。
酒はそんなに飲まないし、打つのも予防接種くらい😅
チケットを買う買う買うの毎日、、
10時にスタンバイしてぴあに電話しまくった懐かしい過去、、
わかるかなぁ〜わかんねぇだろうな〜
ってその世代ではありませんが😓
古い芸能史に詳しいので、年配と間違われますが松坂世代です😓
さて、記憶に残ってるコンサートですが、思春期に体験したものからなかなかアップデートされないものですね。
指揮者・オーケストラ部門は朝比奈隆の「第九」(大阪フェスティバルホール)❗️
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関東圏以外でコンサート聴いたのはこれだけ。
晩年3年くらい、2晩通ってました。
亡くなった祖母が大阪にいたので、年末は恒例の朝比奈詣で笑
東京のコンサートはほぼすべて行ってましたね。
ブルックナーはもちろん、都響とのブラームスチクルス、新日本フィルとのチャイコフスキー「悲愴」、そして大好きなベートーヴェンの数々、、
私はベートーヴェンの中ではエロイカが一番好きなんですが、朝比奈さんのエロイカ聴いたか覚えてないのが悔やまれます😂
フェスティバルホールの第九はアンコールで蛍の光をやるんですけど、それも含めて年末の風物詩でしたね。
朝比奈さんの第九は恰幅がよくて、包容力がありました。
音楽という枠組みを超えて、壮大な人間讃歌でしたね。
音楽を聴いて泣いたのも朝比奈さんが最初🥲
精神的な父として慕ってもいました(ちなみに母は美輪明宏さん笑)
ヴァイオリン部門はチョン・キョンファ/セント・ルークス室内管の「四季」とバッハの無伴奏シャコンヌ(サントリーホール)です。
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宇野さんの影響で、キョンファやハイドシェック、小林研一郎や前橋汀子のコンサートに何度も行ってました。
キョンファはミョンフン/フランス国立フィルとのブラームスやミュンファを交えた貴重な兄妹トリオも聴けました。
でも一番は「四季」のコンサート。
何とも高貴な「四季」でしたよ。
エレガント!ノーブル!
グリュミオーの滴る美音の世界に近いかもしれません。
初めて聴くスタイルの「四季」でした。
ちなみにこのコンサートに感激したワタクシ、『レコード芸術』に感想を投稿して載りました🤣
「“チョン・キョンファ”という至高の美。彼女が登りつめた美の極致に、私の魂は声を失った」
宇野色が濃厚な文体でありました😅
編集部の方々も大ウケだったかもしれません笑
『レコード芸術』には「スタンディング・オベーションを日本でも根付かせたい」みたいな内容でも載ったことがありましたね。
さて、ピアノ部門はポゴレリッチのショパンのピアノソナタ第2番・第3番!(彩の国さいたま芸術劇場)
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ポゴレリッチは愛妻が亡くなったあと鬱病になって長い休養に入り、音楽スタイルがガラッと変わってしまったのですが、こちらは病気になる前のリサイタル。
オールショパンでしたが、ピアノソナタ第2番「葬送」の第3楽章の中間部で、ホールが天国になりました! お花畑が出現しました!😅
それくらい圧倒的な美でしたね。
当時「突撃、楽屋訪問」にハマっていたので、ホールの方にお願いしたら「どうぞ」とのこと。
しかし、彩の国の楽屋がわからない!笑
走り回りましたが、ポゴレリッチは帰ったあとみたいでした🥲
チェロ部門は青木十良のバッハ無伴奏チェロ組曲第6番!(武蔵野市民文化会館)
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「80歳を超えてからバッハがわかり始めた」と言う青木さんは当時85歳!
さすがにミスタッチは多かったですが、カザルスにも匹敵する深い音楽でしたね。
伝説的な音楽家を数多く聴けたのはプライスレスな思い出です💸
声楽もコジェナー、フォン・オッター、エルトマン、ボストリッジ、いろいろ聴きました。
合唱もポール・ヒリヤー/エストニア室内合唱団、アーノルト・シェーンベルク合唱団、いろいろ聴きましたね。
さて、一番聴いたアーティストは朝比奈隆と内田光子かもしれません。
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内田さんは最近は少し離れてしまいましたが、毎回深い感動を約束してくれます。
シューベルト、モーツァルト、ベートーヴェン。
バッハを録音してくれないかと以前から思ってます笑
次は貴重な体験部門。
まずはヴァント/北ドイツ放送響のブルックナーの交響曲第9番と「未完成」(オペラシティ)❗️
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当時かなり高齢でしたが、よく来日してくれました。
プロモーターに感謝です😂
緊急来日だったのでサントリーが押さえられなかったのか、オペラシティでブル9😅
ホールにヒビが入りそうな大音量でした。
でも音が濁ったりはしない。
「世界一流」に触れた最初の体験でした。
宇野さんは大阪万博でモントゥー/ロンドン響を聴いたのが「一流の音楽家を聴いた最初の体験」と語っています。
私にとってもそんな感じです。
続いてはアーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのハイドン「天地創造」(サントリーホール)
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最後の来日でした。他はバッハのロ短調ミサやモーツァルトのハフナーセレナードをやってましたね。
ハイドン好きなので「天地創造」にしたんですが、感想としては世界一流の指揮者でもこの曲はつまらないということでした😅
ハイドンの「四季」も良さがわからない。
ハイドンのミサ曲は好きですが、オラトリオは魅力がよくわかりません。
オケの透明感あるサウンドは印象に残ってます。
次はアルゲリッチのソロ・リサイタル(すみだトリフォニーホール)
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これ、「ミケランジェリに捧げるコンサート」として企画されたものです。
ソロ嫌いのアルゲリッチの幻のソロ・リサイタルのはずが、直前に後半がイヴリー・ギトリスとのデュオに😅
やはりソロはプレッシャーだったようです。
バッハやプロコフィエフなど聴きましたが、私が普段よく聴く曲ではなかったのでいまいち凄さはわからず。
ただ、バッハはすごく律動的で、抜群のリズム感の持ち主なんだなと思いました。
さて、指揮者もたくさん聴きましたね。
スヴェトラーノフ、フェドセーエフ、デ・ブルゴス、コープマン、クイケン、マルコン、テイト、バルシャイ、ロジェストヴェンスキー、スクロヴァチェフスキ、コルボ、シュナイト、フルネ、ブリュッヘン、ボッセ、クリヴィヌ、サラステ、ガッティ、ジンマン、ゲルギエフ、テミルカーノフ、ソヒエフ、ティーレマン、ミンコフスキ、ヴァンスカ、ドゥダメル、チョン・ミョンフン、プレトニョフ、ブロムシュテット、アシュケナージ、ヒリヤー、ペライア(ハイドン驚愕)、岩城宏之、小澤征爾、P・ヤルヴィ、シャイー、ルイージ、鈴木雅明、朝比奈隆、エッシェンバッハ、ノット、その他日本人も大勢、、(思い出せないけどまだまだいます)
その中で特に思い出深いのがマリナー/N響のブラームスの交響曲第4番です(サントリーホール)
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こちらは直前にセルゲイ・ハチャトゥリアンとのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とブラームスの1番(N響)をTVで見て、行くことを決めました。
超本格派「ドイツ風」でびっくりしたからです。
マリナーといえば、アカデミー室内管とのモーツァルトなどで有名。
古典派の軽やかな音楽のイメージがありますよね。
最後の来日でしたが、超一流のブラームスでした。
残念だったのはメナヘム・プレスラーのモーツァルトのピアノ協奏曲第17番が急病でキャンセルになり、ゲルハルト・オピッツの第24番に😂
オピッツはいまいちでしたね😓
さて、私は30代半ばからコンサート通いを5年くらい休みました。
たくさん生音楽聴いたし、ラジオやTVでわりと満足していたからです。
でもコンサート通いを再開するようになったきっかけのコンサートがこちら。
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ミューザ川崎に行ったことがなかったので行きたかったのと、大好きなシベリウスの5番、そしてノットもお気に入りだからです。
ノットと高関健は期待を裏切らない指揮者だと思いますね。
シベリウスの5番は最後に6つの和音がありますが、ノットは休符のところでもゆらゆら指揮棒を動かしてるのが印象的でした。
それがまた優雅な動きで。
休符にも音楽があるということに気づかせてくれました。
コンサートは生の音もいいのですが、美が現出するライブパフォーマンスなんだと思いました。
目を瞑ってコンサート聴く人はあまりいないと思います。
そう捉え直してからはまたコンサートに行くようになりました(演劇や歌舞伎、能なども)
さて、先程触れた高関健のシティ・フィルの首席指揮者就任披露演奏会のスメタナ「わが祖国」も感動しました(オペラシティ)
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お気に入りの3階正面の1列目で聴いてましたが(見晴らし最高❗️😆)、第6楽章のクライマックスで涙が出ました😭
さてさて、書き出すとキリがないのですが、ざっとこんな感じです。
クラシックに興味のある方は「勉強」とかせずにぶらっとコンサートに行かれることをおすすめします。
きっと新しい世界との邂逅がありますよ。
私なんてクラシックファン歴長いのに勉強嫌いなのでいまだに知識がない😅
曲が作曲された経緯とか知るとそのイメージで聴いてしまいそうになるのを避けたいという理由もあります。
コンサートは良いですね。
でも今はお金が潤沢にあるわけではないので、今秋のメータやラトルは厳しいかなぁ😂
一生に一度は聴いておきたいですが、、笑
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