宮下巧大

Architect / Creator

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マガジン

  • 空間AI白書

    AI×建築の実験記録をまとめた「空間AI白書」の各章をまとめたマガジン。

最近の記事

空間AI白書 - AIサービス一覧編

建築系にむけたサービスもたくさんでてきたようなのでまとめておきます。 Rendery内装写真やスケッチをベースに好みの素材やスタイルを指定することでパースを製作できるサービス。高精度レンダリングが簡単にできる。 Vectorizer AI画像をベクターデータに変換してくれるサービス。画像生成AIで出力した画像をベクター化できるのでillustratorなどで編集できるようになる。 REimagineコントロールネットの簡易版サービス。画像をアップロードするとそれに近いイ

    • 空間AI白書 - 活用編その2

      生成AIの進化は引き続き高速で、自分だけでは実験したいことに手が追いつかなかったのですが、4月に「空間AI白書」を公開した後、仲間がたくさん集まってくれました。このnoteは白書の続編noteです。 要素を絞ったデザインをする画像生成AIは画像が綺麗になるアップデートに注目が集まりやすいですが、プロンプトの解釈の精度も日々改善されています。その結果、特定の条件の中でデザインを検討したり生み出すことが、よりできるようになってます。 特定の素材を使用した空間を製作する 「天

      • カンファレンスのプレゼンテーションをデザインする

        先日、国内最大級のデザインカンファレンスDesignshipで登壇する機会がありました。感謝。会社セミナーやデザインコンペで喋る機会はあったけど、Designshipは規模も演出も桁違いに贅沢な環境で、ガチガチに緊張しました。のですが。嬉しいことにプレゼンに対してありがたいコメントが。 自分にとって初めてのことが多い登壇で、プレゼンの制作にかなり難航したのですが、その分学びや発見も多い機会になりました。悪戦苦闘しながら考えたこと記録をとして残してみようと思ったのがこのnot

        • 空間AI白書 - 導入編

          AIの波が建築業界にも徐々に広がっているようなのですが、それに伴って「情報のキャッチアップを始めているけど、何かやろうにもどこから手をつけていいかわからなくて困ってます。」という声を聞くようになりました。 ということで、これからAIについて学び始める建築業界の人向けに、AIの取っ掛かりで知っておきたい概要についてまとめようと思います。 AIに関する基礎理解まずはAIそのものについて理解しましょう。ついつい建築の実例を知りたくてなって、AIの理解は飛ばしてツールを触ったり、

        空間AI白書 - AIサービス一覧編

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        • 空間AI白書
          8本

        記事

          GOLDWINがデータで取り組む新しい体験づくり

          こんにちは、こーだいです。 今日は株式会社プレイドのExperience Createrとして書くnoteです。 体験って何のために創るのだろう?商品の機能で差分を作ることが難しくなってきたご時世の中で、この言葉を聞くようになりました。実際に「体験」に力点を置いたブランドやプロジェクトが数多く実現されているし、体験設計のフレームワークも見かけます。 が!!! それらを眺めていると、体験のバリエーションが偏っているかもって感じることがあります。多くの例で、体験の目的は「買

          GOLDWINがデータで取り組む新しい体験づくり

          プロンプトハッカソン振り返りレポート

          5月16日(火)に日建設計さんの本社ビル3Fにある共創の場「PYNT」で、DDLチームのみなさんと建築×AIのイベントを開催しました。AIのイベントを自分で開催するのは初だったのですが、DDLの皆さんとPYNTの運営の皆さんのおかげで無事開催することができました。感謝です。会は想像を超えて盛り上がり、せっかくなのでその記録を簡単にまとめてみました。 イベントの様子当日の様子はこのような感じ。爆速で無くなってしまったチケットを獲得した60名の皆さんが当日キャンセルほぼなしで参

          プロンプトハッカソン振り返りレポート

          空間AI白書 - 施設プロンプト編

          建築の画像生成をする際の手引書として、用途別の建築画像を出力したものをまとめました。画像生成AIの肌感を掴むために、個人的に一通り生成してみたものなのですがせっかくなんで公開します。画像生成の参考にどうぞ。 AIが学習している要素を知っておくAIで画像生成する際に、ある言葉にはどんな要素が含まれているのか? つまり、どのように学習されているのかを理解しておくことが重要です。 例えば「House」だと下記のようなが画像が出力されます。 「house interior」の場

          空間AI白書 - 施設プロンプト編

          空間AI白書 - 活用編その1

          MidjourneyやStable Diffusionを筆頭に、昨年の夏から爆発的に広まってる画像生成AI。昨年の夏も少しいじって下記のnoteを書きました。 そこから数ヶ月… 「添景以外でももっと空間デザインで画像生成AIを活用できるはず。」そう思ってここ数日色々と触ってみました。思った通りでした。まだまだ先は長いですが、ひとまず現段階でできることをまとめたのがこのnoteです。最下部に募集のお知らせもありますので、ご一読いただけると嬉しいです。 空間AI白書(β版)

          空間AI白書 - 活用編その1

          空間AI白書 - 添景無限生成編

          ここ数日流行っていた画像生成で建築パース用の添景を作れるのでは?! と思い立ち、色々と触ってみた記録をまとめたのがこのnoteになります。 誰でも簡単にできるし。建築の表現を増やせるし。無料だし。超オススメ。 画像生成錬金術師の始め方手始めに使いやすいサイトはMidjurney。ここ数日twitterで色々流れているのはこれを利用したものが多いです。試しに利用する分には無料でできる。 登録の仕方はこちらのサイトにまとまってるので参考にどうぞ。 他にも「LatentMaj

          空間AI白書 - 添景無限生成編

          "静"の一体感を創るエンターテインメント - INSIDE THE FIRST TAKE

          THE FIRST TAKEの有観客LIVE「INSIDE THE FIRST TAKE」がヤバかった。 人が集まること、盛り上がること、を寄りどこにしていたエンタメにとって、コロナの世界はとても苦しかったと思う。状況を変えようと様々なトライがあったけれど、正直もの足りなさがあって「コロナじゃなければ」って想いがどうしても消えなかった。 でも「INSIDE THE FIRST TAKE」それがなかったんですよ。すごい。ジャンルこそ違うけれど、クリエイティブに関わる者として

          "静"の一体感を創るエンターテインメント - INSIDE THE FIRST TAKE

          建築デザインのためのビジネス書10冊

          このnoteに取り上げた書籍は世間で有名なものばかりで、おそらくnoteで検索すると同じものをおすすめをしている記事が出てくるはずです。 けれども、ビジネス本の類は設計者とってプライオリティが高いものではないので聞いたことないものもあるかもしれません。大学生のうちには難しい哲学書を手に取りたいものだし、設計事務所で働いている時に熟読したいのはディテールの本一択です。ぼくもそうでした。 でも、ある時読んでみると、建築やデザインをする上で重要な示唆になることが詰まっていること

          建築デザインのためのビジネス書10冊

          「デジタル・サービス」✖️「空間」のデザインで思考したことと実践のまとめ

          だいぶ時間が経ってしまいましたが、4月からスマートクリニックの「ゼロマチクリニック」の1店舗目が福岡の天神駅に開院しました。このnoteはスマートクリニックをデザインする過程でデザイナー陣が思考し創作したことを整理したものです。(内容は空間デザインをする者の視点に軸を置いてまとめてます) ゼロマチクリニックとは?簡単にゼロマチクリニックについてご紹介をします。プロデュースする株式会社inazmaは、「どこにいても、健康が守られるヘルスケアシステムを構築する」をvisionに

          「デジタル・サービス」✖️「空間」のデザインで思考したことと実践のまとめ

          空間の種|The Lot Radio

          「空間の種」シリーズは「建築×〇〇」をサブテーマに、新しい空間の成り立ち方の事例や、これから生まれてきそうなプログラム、一般化しそうな価値観や技術など、新しい建築デザインに繋がりそうなトピックを、気が向いた時に更新するnote。 今回は「The Lot Radio」について。 サブテーマは「建築×オンラインコミュニティ」 「The Lot Radio」って?「The Lot Radio」は、毎日入れ替わりでDJが音楽を放送している音楽ファンの為のコミュニティラジオです。特

          空間の種|The Lot Radio

          「原っぱ」と「遊園地」と「その間もしくは先」

          こんにちは、こーだいです。 建築業界で根強い人気があり、重要な書籍の一つ「原っぱと遊園地」。ぼくも影響を受けた考え方で、修了制作の時にも意識をしてました。出版が2004年なので、2020年現在で既に16年も経ってのは結構な驚きです。 そんな「原っぱと遊園地」について、ここ最近、素直な感覚で違和感を感じられるようになりました。今日はその感覚と思考したことについてです。 きっかけ違和感を覚えたのにはきっかけのエピソードがあります。 先日、「原っぱと遊園地」という二項対立につ

          「原っぱ」と「遊園地」と「その間もしくは先」

          ミレニアル世代の建築家が考える建築家のこれから

          こんにちは、こーだいです。 IT企業に転職した際に経緯についてのnoteを書いたのですが、この話を建築業界ですると「あ〜そっち行ったのね。」とだけ言われ、もどかしさを感じることがあります。 そっちってどっちや!!! 建築家を辞めたつもりはないし、会社でも建築家ですって自己紹介してる。今回の転職について、建築家という職能の視点から見たときに、どのような意味があるか?について、考えていることを書ければいいなと思っています。 そもそも何をしているか?本題の前に、少しだけ何を

          ミレニアル世代の建築家が考える建築家のこれから

          「藝大卒の建築家」が「ITベンチャーのPLAID」にJOINします

          この記事について 建築デザイン事務所を退職し、2020年10月にPLAIDに転職しました。 これが、ぼくにとって転機になっているのと、ぼく自信これから何に挑戦しようと思っているのかを、整理してまとめておきたいなと思い、この記事を書いてます。突拍子もないキャリアの大幅チャンジっぽいけど、実はキャリアとして連続的である。ってことが伝わるといいかなと思ってます。 簡単に今までのお話タイトルの通り、キャリアのスタートも軸も建築家です。 東京藝術大学建築科で大学院まで6年間、建築の

          「藝大卒の建築家」が「ITベンチャーのPLAID」にJOINします