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09_養護学校を卒業しました!【車いす生活編】

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こんにちは、イラストレーターのアキタヒロミです。

みなさん、車いすにどのようなイメージをお持ちですか?
小学生で、まわりに車いすに乗る子がたくさんいる環境にいた当時の私にとってはちょっと憧れの存在、そして実際乗るようになった時は、たのしくて、なんて快適なんだろう!と感じていました。

今回は、そんな車いす生活にまつわるエピソード、乗り方のコツ!?などを書いていきます。

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1.車いす生活

手術後、座位の許可が出ると、すぐ、車いす生活スタート !
最初は、ぎこちなかったですが、すぐに慣れていきました。
施設中はバリアフリーなこともあり、特に不便もなく、快適に過ごしていました。

◾️通学バック
車椅子に直接かけられる通学バックを手作りしてもらっていました。
背もたれのサイズで、両方のグリップにかけられる形のバックです。
自分で持たなくてもいいので、どんなに重くてもへっちゃら! 楽チン!!
車いすから杖をついての生活になり、そのバッグが使えなくなると「この荷物どうしよう・・」と困るくらい、とても便利で気に入っていました。

◾️方向転換
車いすで方向転換する時は、通常、曲がりたい方のタイヤを止め反対側のタイヤをそのままこぎ、行きたい方向へ進みます。

ただ、足先が比較的自由に動かせる子たちは、足を使って方向転換をしていました。
「車いすで足をつかう???」わかりにくいですよね。

詳しく説明すると、ふくらはぎの辺りにあるレッグサポートをはずし、フットレスト(足置き台)もたたみ、足が自由に動かせる状態にします。

前輪のねじの部分に足をかけておき、方向転換したい時はタイヤの向きを直接 足で変えて進みます。
スピードを出していても、ヒョイヒョイ曲がれるので、蛇行したり、リズムに乗って踊りながらこいだり・・みんな車いすが体の一部のようでした。

2.車椅子ウィリー

養護学校に通うようになって、車椅子に乗っている子たちとはじめて会いビックリしたこと・・それは車椅子ウィリー!!

上手に車椅子ウィリーができる子がたくさんいました。
子供の私にはとてもカッコよく見えて、いつかは自分も・・と憧れていました。

いよいよ、私も車椅子に乗るようになると、友達に教えてもらい、みんなに見守られながら車いすウィリーの特訓。
「1回転ばないと感覚がわからないよ!」というアドバイスのもと、まずは砂場で練習。
砂場だと、転んでも痛くないし、砂がタイヤを補助してくれるので床よりバランスが取りやすいのです。

友達の特訓のおかげで、私もウィリー得意になりました。

出来るようになると、みんなに披露したい小学生の私。
外泊し、家族でショッピングセンターに行った時、少し広いスペースを見つけるとすました顔でウィリー!! 
そして、ウィリーしたままぐるぐる回転!!! 
まわりの大人たちをギョッとさせるのでした^^; 

楽しく習得したウィリーですが、これができると、少しの段差や溝も自分でサッと乗り越えられとても便利です。

20代の頃、試してみるとまだ車椅子ウィリーできました。
まだ出来るのかなぁ? いつか機会があればチャレンジしてみようと思います。

3.車椅子・松葉杖を使ったあそび


子供にとっては、何でもおもちゃに、それは車いすであっても同じでした。

◾️車いすウィリー バランス大会
ウィリーした状態で手放し。
手を何回叩けるか競争していました。
足をゆるゆる動かしてバランスをとるのがコツです。

◾️逆ウィリー
車いすをひっくり返し、背もたれの部分に座り、ウィリー!!
曲芸のようなこと・・何人もの友達が出来てました。

◾️台風車いす
台風の日に外に出て、向かい風に必死でこぎ進む。
みんながそろったら、せーので逆方向へ。
「電動車いすー!!」と言いながら風に押されて手放し運転。
電動ではなく風力なんですけどね・・(笑)

◾️松葉杖バランス大会
松葉杖で足を浮かせ、何歩進めるか競争。
体の軽い子が有利!?
楽しいけど、終わると脇がいたーい遊びでした。

今、考えると、手術後の大事な足で何してるんですか! という感じですが、当時はみんなでキャッキャ、大笑いして・・楽しかった!! よい思い出です。

𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃

2年間養護学校で過ごした私は、車椅子は毎日見て、使って、愛着もあり、日常の一部となっていきました。

養護学校を卒業後、普通校へ戻ると「車椅子に乗ってるの、みんなに見られて恥ずかしくなかった?」と聞く友達がいました。
その子にとっては、車椅子は非日常で、気になったのだと思いますが、私も逆に「え? なんで、なんで? 」「上手にウィリーできるようになったし見て欲しい♪」くらいの気持ちだったので、「恥ずかしい」という発想に驚きました。

健常者の子供たちも、遊びの中で車椅子に触れて、特別なものではなく便利な乗り物のひとつ!と、知って、感じてくれたらいいのになぁ・・と思った経験でした。

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次回は、【友達のこと編】へと続きます。
それでは、また!
ごきげんよう。



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