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40代派遣社員で月収50万を超えた話

何かと悪く言われがちな派遣労働ですが、私は派遣で働くことに悪いイメージを持っていません。現在の派遣先では月収は50万円を超えています。今回はそんな派遣社員である私の仕事を紹介します。

私は派遣で通訳の仕事をしています。現在も通訳スクールに通っていて通訳者としてはまだまだ序の口レベルです。仕事を通して実地訓練を積んでいます。今の勤務先のメリットは以下の通りです。

・残業時間が勝手にたまる(月平均30時間ちょっと)。出張の多い仕事であり、残業時間の9割は新幹線の移動時間です。地方の取引先で通訳するため、移動時間で残業代が発生します(私の定時が5時半なので、出張先から都内に戻ってくるまでに新幹線で2~3時間かかり、これが残業代となっている)。移動時間中はYoutubeを見たり、本を読んで過ごしています。もちろん派遣社員なので残業代はしっかりつきます。
・出張手当がある。1日約3000円つきます。日帰り、泊りに関わらず100km以上の移動があれば手当がつきます。
・定時で帰宅できる。出張じゃない日はオフィスで翻訳をしています。定時の5:30が来たらさっさと帰宅しています。6時ピッタリ位にはもう家にいます(東京MXの「5時に夢中」は見れませんが・・・)。また正社員の方たちと比べると仕事の責任が軽いです。
・オフィス勤務で仕事のない時(暇なとき)は業務に必要な本を読める。仕事に必要な知識を増やすために、何もすることがない時は1日中本を読んでいます。週に2,3回あります。正社員の人が忙しく働いている間にスキルアップを図っています。
・交通費は正社員と同じように支給される(前の勤務先では支給されませんでした)。

このような労働環境で月収が50万を超えるようになりました。

前職(派遣で翻訳)からかなりの月収アップとなりましたが、私のスキルがそれだけ伸びたのかというとそうではありません。ではなぜ今の状況になったのかというと、理由は単純でスキルアップの努力をしてきたことと、転職活動をしたからです。

スキルアップ

通訳者としてのスキルは半人前にも満たないですが、前職の勤務中に通訳スクールに通い始めました。通訳の人材募集は同時通訳者の募集がほとんどなのですが、簡単な逐次通訳ができればよいという会社を派遣会社が見つけてくれました(ハイレベルのスキルは求めない代わりに出張が多い仕事だった)。翻訳中心の仕事から通訳の仕事に職種変更をしたので

月収28万→50万以上になりました。

・別の派遣に転職

正社員で働いていると、一気に月収20万アップはなかなか起きません。派遣社員で3年に一度転職をするから自分の労働環境、年収を大きく変えることができるのです。派遣は1つの職場で最高3年までしか働けません。悪く言えば、安定性に欠けます。良く言えば、スキルをしっかりと磨いておけば、数年単位で年収や労働環境を大きく変えることができます。正社員で働いている人はめったに転職活動はしませんが、派遣は人生を大きく変える転機が多い雇用形態と言えます。私は実際に職場を変えたので収入がアップしました。転職という行動をとったのです!ちなみに理想の職場に出合えたら、派遣から契約社員・正社員になるのも良いと思います。私はしばらくは派遣を続けますが。

2020年4月から同一賃金同一労働制度が始まります。この制度による変化を予想すると、正社員の賃金や待遇は落ちます。非正規雇用との差をなくすためには、ほとんどの会社は非正規の待遇を上げるのではなく正規社員の待遇を下げると予想しています。逆に派遣を含む非正規労働者と正社員との待遇格差はある程度埋まりますが、派遣社員は首を切られやすくなると思います。派遣切りが増えるということです。首を切られる非正規は当然スキルのない人です

この制度により正社員と非正規の違いが薄れるのですから、正規・非正規という雇用形態の問題ではなく、個々人のスキルがものをいう時代に加速していくと思います。このように様々な働き方、生き方が認められる時代になるからこそ(現在、男性の育休も話題になっていますよね)、労働市場での自分の価値を高めておく必要があります。独立して会社を立ち上げるのも1つの選択肢ですし、才能があればユーチューバーでも良いかもしれません。仕事ではないですが資産運用のスキルを身につけるのも良いと思います。

正社員が毎日残業で時間をとられている間(会社や株主の利益のために働いている間)に、派遣社員は時間があるのですから、自分のために勉強をしてスキルアップすることをお勧めします。一番ダメなのは、定時で帰宅できる派遣なのにその良さを生かさず、スキルアップや勉強をしないで現状維持をすることです。

ここでことわざを1つ。

Heaven helps those who help themselves. (天は自らを助くる者を助く)

せっかく派遣社員をしているのなら「非正規だ」と嘆く前に派遣社員の良い部分もしっかりと見ていこうではありませんか!

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