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AS SOON AS –7/5〜7/11–


5日

 待ちに待ったアジカンの「サーフ ブンガク カマクラ」の完全版がリリースされた。リリース日ということで江ノ島水族館でインスタライブが行われたり、「江ノ島エスカー」のMVが公開されたりと、スペシャルなイベントが目白押し。インスタライブでは40半ばのオジサンたちのイチャイチャが見れて微笑ましかったが、ゴッチが建さんに対して「あたり強っ!」て思う瞬間が多くてちょっと気になったりした。が、そんなことは余計なお世話なのだろう。楽しそうで何より。肝心のアルバムは素晴らしい内容で感涙。当時の名曲たちも下手にアレンジを変えずに、ストレートに再録しているのはめちゃ好感。ロケーションを歌にするというか、歌にしたくなるようなロケーションが身近にあるってのは、とても美しいことだと思う。誰か、大阪環状線なんかをモチーフにアルバム作ってくれへんかな。



6日

 アメトークの「学生時代の友達とコンビ組んでる芸人」を見る。囲碁将棋はもちろん、その他も好きな芸人ばかりで、あんまり最近言ってる人いないけど「俺得!!」って感じ。学生時代の友人と共に活動し、何かを生み出し、評価され、飯が食えるようになる。ってこんなに美しいことないよなぁ。と思う。学校、さらにはクラスなんて、宇宙規模でいくとミクロレベルで狭いコミュニティなのに、そこで運命を共にする相手と出会う。なんつーロマンティックな話なんだ。二人揃って“友達100%”にする囲碁将棋の二人が可愛すぎて悶え死んだ。



7日

 仕事終わり、フットサルへ。いつもと違うコミュニティで、いわゆる個サルと呼ばれる集まりに友人と参加したのだけれど、レベルが高すぎて終始「もう、なんか俺みたいなヤツがすいません!」って感じだった。動けない、股関節が開かない、自信がない、動き方がわからない。多分ここに参加していた彼らは、学生時代、いろんなモノを犠牲にしてサッカーに取り組んでいた人たちで、遊び半分、部室でチーズスナックを齧りながら3年間弱小公立校で球蹴りをしていた俺とは訳が違う。明らかに自分の不純物感がすごく、とにかく早く帰りたかった。と同時に真剣に何も取り組んだことのない自分の人生が、またひとつ嫌になった。「サッカーを観てる量だけは、お前らの誰にも負けへんからな!」とダサすぎるマウンティングを繰り広げ、心の均衡を保っていたゴミクズのような人間。そんなヤツはピッチから出ろ。


8日

 ちょっと体勢を変えるだけで「ぬおおおおっ!」というラスボスの散りざまみたいな声が出てしまうほど、爆裂筋肉痛を携えたまま伊丹空港へ向かい、東京へ。飛行機に慣れてなさすぎて、搭乗口で名もなきエトランジェのように狼狽えたり、同じ便に会社のちょっと苦手な先輩が乗って来てげんなりしたり、出鼻を挫かれた感はあったもののなんとか目的地へ。まずはサッカー好きの聖地「fcfa」に行く。プレチャンでもお馴染みのお店だが、ユニの取り揃えは圧巻。アーセナルの新ユニ発売に間に合わなかったのが悔やまれる。サカの可愛いフィギアを買った。そしてお目当ての等々力へ。フロンターレファンになって15年以上、念願叶って初生観戦。後半の尻すぼみ感は反省だけれど、結果としてはよかった。高井、ちょっと狙いすぎて大丈夫?ってところはあるけれど、この調子で揉まれまくって、早いこと海外に行ってほしい。次のキム・ミンジェは君だ。


9日

 ホテルを出て吉祥寺へ向かい、日本の音楽ファンなら誰しもが憧れるココナッツ・ディスクへ。店は想像の通り閑静で無駄がなく、かつ洒落てる。選盤は割とDJ向き?というか12インチとかシングル盤が多めだった。値段設定が低めだったのが意外。マンハッタンズのLPを買ったが、Tシャツを買いそびれてグヌヌ、、となる。店員さんはエゴ0でとっても優しそうな方だった。その後、埼玉に住む小学校時代からの旧友と落ち合う。彼はいつの間にか2児の父になっていて、時代の流れの速さにドン引き。会わない間に色んな経験をしていたようで、餓鬼丸出しの俺が到底届くはずのない、円熟したマインドセットで人生を歩んでいた。スゴイなと思った。その友人に付き合ってもらい、原宿のBig Love Rechordsへ。人の多さと暑さにゲンナリしそうだったが、そんな街の喧騒とは打って変わり、静かで、美しいお店だった。関東に行くたびに通いたいと思った。スクールカースト高め、人生を謳歌してるっぽい若い女の子がレコードを冷やかしに来たりしていて、東京やな〜と思ったりした。Alex GのLPを買った。空港で友人と別れ、大阪へ戻った。山下達郎が大変なことになっていた。



10日

 昼休み、ツイッター経由で京都みなみ会館が閉館するニュースを知り、心のショックバロメーターが振り切れて、一瞬頭が真っ白になった。未だに受け入れたくない。テアトル梅田がなくなって1年。次はお前もか、、。って感じ。過去作の特集上映など、素晴らしい企画を常に打ち出していて、私も何度もお世話になった。何より建物としても大好きで、訪れる度に心のカルチャーHPを満タンにできるスポットでもあったので、本当に辛い。経営難の背景には間違いなくコロナの存在があったはずで、こうして人々の“好き”をことごとく奪っていくあのウイルスがとにかく憎い。こんな悲しい実状はあるものの、扇町に新しいミニシアターを作ろうという、明るいムーヴメントも生まれており、私もクラウドファンティングに協力したいと思う。スクリーンにふさわしいのは「大作」だけではない。




11日

 祝!ALVVAYS来日!なにかとストレスが多く、荒みがちな心に吹き込んだビッグニュース。ありがとう、まだまだ生きていけそうです。しかもAlex Gと同じ週て。どうにかなってしまうかもしれない。8月Weezer &サマソニ、9月oso oso、10月ニック・ロウ、11月Alex G &ALVVAYS、1月Japanese House、3月TFC。推しの皆さま〜Welcome To Japan!!

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