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障害とデザインー未来に届けたい想い

この記事は2,537文字あります。個人差はありますが、4分〜6分でお読みいただけます。

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今日は更新が遅くなりました。そういう時はだいたい寝坊なのですが、今日は違います!今日はアドバイザーを務めているCROSSTEAM(クロスチーム)のワークショップに参加する予定だったので、せっかくならその様子をお届けできればと思って、ワークショップ後の更新にしようと思ったわけです。どうぞお付き合いください。


デザイナーとの共創ーワークショップ

CROSS TEAMは月に1回、チャレンジドデザイナー®️(注1)たちが集まり、久世さん(CROSS TEAMデザインディレクター)と共にワークショップを実施しています。

これは土曜日に行っていることが多いですが、土曜日は臨床業務や講演会が入ることも多いので中々参加できずでした。今日はやっと日程があって参加することができました!

「チャレンジド」とは、世界で障がい者を表す言葉です。
従来のハンディキャップ、という言葉ではなく、 障がい者が新しいことに挑戦できる、してほしい、という意味を込めて、障がい者デザイナーを チャレンジド・デザイナーと名付けています。チャレンジド・デザイナー は、クロス・カンパニーの登録商標です。

注1:チャレンジド・デザイナー®️とは(CROSS TEAMホームページより)

最近着用しているTシャツは、SHOGOさんのデザインをお借りしていますが、今日はそのSHOGOさんとご一緒できました!

SHOGOさんのデザインの一部
左から佐々木、SHOGOさん、宇野先生

他のデザインでもTシャツを作らせていただき、よく着用しています。それにはいくつか理由があって、一つは、CROSS TEAMの一員として。一つは、知ってもらうキッカケとして。一つは、純粋にファッションとして。

目をひくデザインでもあり、ぼくにとってはオシャレだなと思うので、「着たい」と思うものでもあります。こうした形でご一緒できるのも、共生の一つの在り方ではないでしょうか。

今回は宇野先生と擦り合わせたわけじゃないのですが、たまたまお揃いに。そういえば、12月3日のセミナーでも、示し合わせたわけじゃありませんがお揃いでした。きっと宇野先生が、ぼくのことを大好きな証拠なんじゃないかなと思っています。

未来に何を届けるか

今回のワークショップには企業の方々が見学に来られていました。最近は見学に来られる方も多いそうです。これってすごく意味のあることだと思うのです。

障害児者の方やご家族が暮らすのは、障害福祉に関心のある方々だけがいる世界ではありません。むしろ、そうでない方々の中で暮らす方が多いのではないでしょうか。

もちろん、特別なサポートを得る場面もあるし、それはとても大切です。でも、そうではなくて、偏見を持たずに見守ってくれることも「生活のしやすさ」を考えたら大切なことなんです。外で少し大きな声が出てしまったり、一人でジャンプしたりしている時に、「怖い」とかではなくて、「自閉症だと、そういうこともあるよね」と微笑みながら(いや、微笑まなくてもいいんですけど)見守ってくれるだけで、どれだけホッとするか。

でも、多くの場合には、何か悪いことをしたわけじゃないのに「すみません」と頭を下げたり、言いたいわけじゃないのに「ほら、静かにして」とか「落ち着きなさい」とご本人に伝えたり。こうしたことが増えると、一緒に出かけるのが不安になったり、時にしんどくなったりすることもあるかもしれません。

ある親御さんから、「申し訳ないんだけれども、(療育の間)モニター室で寝ててもいい?最近ちょっと寝不足で疲れていて。先生が対応している時には、何があっても大丈夫って思えるし、安心して見ていられる。外だとそうはいかないでしょ?」と仰っておられ、「どうぞゆっくり寝ててください。今日の様子はあとで映像をお渡しするので」とお伝えしました。

これは、自分の対応が良いとか、そういうことを言いたいわけでも、そういう意味でもありません。むしろ、自分で自分の対応が上手いと思った時も、自信を持ったこともありません。それでも、日々の生活の中で、それだけ親御さんは気をはるし、もちろんご本人だってそうです。だったら、短い時間だけれども、その時間は心身ともに休まって頂けるのであれば、それも一つの役割だと思っています。

自分にできることを

そして、そういう現状や事実を知っているのであれば、そこに対して大きなことはできなくても、自分にできることはあるかもしれないという想いでCROSS TEAMには関わらせていただいています。活動に参加させていただくことも、発信することも、Tシャツを着ることもその一つです。

ぼくが今年1年間受け持った講演やセミナーはおおよそ100回です。でも、その中で「障害福祉に携わっていない人」はゼロかもしれません。

今日のCROSS TEAMのワークショップには、企業から5名の方が見学に来られました。そして、自然にチャレンジド・デザイナー®️たちに関わってくださっていました。今日のワークショップで、知的障害や自閉症について詳しくなるわけではありません。それぞれの方がどう感じられたのかはわかりませんが、少なくともネガティブな印象は持たれなかったと思うのです。

障害福祉の分野に携わっていない人に知ってもらう。
それはぼくが1年間かけてできなかったことです。しかも、5人も。
「たった5人」と思われるかもしれません。でも、それが積み重なっていくことで、5人が10人になり、10人が100人になっていくのだと思います。

それが未来に向けて、ぼくが取り組みたいことの一つです。

今日の記事は以上になりますので、参考になれば幸いです。補足はVoicyで話をしますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!それでは!

佐々木康栄

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ぼくは仙台会場にいって、一丁前にコメンテーターというのをさせて頂きます!翌日にはTEACCHプログラム研究会東北支部主催でイベント「自閉症支援の未来会議 in 仙台」も開催しますので、2月10日(土)、11日(日)はご予定の確保をお願いします!


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