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詰問の意味も効果も薄い?

この記事は1,760文字あります。個人差はありますが、3分〜5分でお読みいただけます。

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今日は、人材育成と支援は似ているというテーマで整理してみたいと思います。どうぞお付き合いください。


人材育成、どうする?

今週の18日(土)には、TEACCHプログラム研究会大阪支部さん主催のセミナーでお話をさせていただきます。テーマは「自閉症支援で大切なこと~理念や考え方を共有するために~」です。これまで話をしている内容とは、また少し違った切り口でのお話になるので、どんな話をしようかちょっと悩んでいます。とはいえ、もうレジュメは作ってしまったので、今更悩んでも仕方ないのですが。

今回は「人材育成」も触れてほしいとのことで、ぼくは人材育成のプロではありませんが、コンサルテーションという形でさまざまな事業所さんに関わらせて頂いているので、その中で感じたり、伝えたりしていることを共有できればと思っています。

一つは、日々の支援と人材育成は「支援はこうする」「育成はこうする」と分断されるものではないのでは?ということです。もちろん、細かいところで言えば違いはあるでしょうけれども、大きな方向性としては両者は似ているのではないか?というのが、ぼくの考えです。

例えば、支援は「個別化が大事」と言われますよね。その背景には下記のような理由があるためです。
・診断名は同じでも、その現れ方には違いがある
・障害特性だけではなくて、人としての特性もある

でも、これは支援者も同じではないでしょうか?
・支援者という立場は同じでも、それぞれの知識やキャリアには違いがある
・仕事として取り組んでいるけれども、人としての価値観は違う

支援では原則があります。その原則のもとに、それぞれの方に合わせて調整をしていきます(それを個別化とよぶのだと思います)。育成も同じです。原則はあるけれども、それぞれの方にあわせて必要な調整をすることが大切ではないでしょうか。

感情と事実をわけて

マネジメントという大げさなものではないですが、人と人をつないでチームを作っていくということは、よく意識します。そのため、他機関とも積極的に情報交換しますし、ケース会議にも可能な限り参加させて頂いています。

ぼくは結構カッとなりやすい方なので、それで失敗もしてきたのですが、「感情と事実はわけること」
「対立しないこと」
「人として否定しているように受け取られないこと」
を意識するようにしています。

色々と思うことはあっても、まずは一緒に取り組んでくださっていることに敬意を払うこと。「ちょっとその言い方はないんじゃない?」と思うことがあっても、そこでイライラするのはぼくの感情なので、それは一旦置いておいておく。なので、そうしたことは態度に出さずに、建設的な議論になるように努める。まぁ、そんなところです。

詰問はしない

ぼくらは、何か気になることがあると「なぜ?」「どうして?」と聞きたくなります。でも、これは相手は結構プレッシャーがかかるかなと思います。そして、大体「〇〇だと思います」という返答が返ってきますよね。人にとっては、「思います?なんでそう思うの?」と追加で質問がきます。そのループに入ってしまうと相手の前向きなエネルギーが削がれていきます。

それよりは、「今どうなっているのか?」などを質問していく方が、「〇〇と思います」という主観的で曖昧な返答は減るだろうと思います。なので、「〇〇で困っています」と言われても、「△△してみたらいいと思いますよ」と伝えるよりも、まずは現状整理をしていくことに時間をかけます。その上で、「教える」ではなくて「一緒に考える」ということではないでしょうか。

今日の記事は以上になりますので、参考になれば幸いです。補足はVoicyで話をしますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!それでは!

佐々木康栄

セミナー情報

佐々木が関係する研修会情報をいくらか紹介します。ぜひ一緒に学びませんか?

自閉症eサービス@とうほくー「不適応行動へのアプローチ 実践編」

2023東北支部活動

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・100名まで
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これまで、会員の皆さんには限定のコラムや動画を配信してきました。現在下記のような動画を配信中です。閲覧にはパスコードが必要です。何度かメールでご案内しておりますが、もし会員の方で「パスコードがわからない!」という方はteacch.tohoku@gmail.comまでご連絡ください。

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現在、会員限定の質問フォームを設けています。匿名にしようかとも思ったのですが、会員の方からのご質問であることを確認するためにお名前のご記入をお願いしたいと思います。ご質問については、全てにお返事できるわけではなく、会員の皆さん全体にとって有益だろうと思うものを中心に取り上げて、限定コラムなどで書いていきたいと思います。

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ここに記載した以外にも、東北支部ではさまざまな取り組みを今後もしていきます。会員の皆さんには、「今こんなことを考えています」というのもお届けしますのでお楽しみに。公式LINEもあり、会員以外の方もぜひご登録ください!定期的に情報発信していく予定ですので、「TEACCHって何だろう?」「興味はあるんだけれども、どんな活動をしているんだろう?」という方はぜひご登録ください!


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