見出し画像

相談を有意義にするコツ

この記事は1,534文字あります。個人差はありますが、2分〜4分でお読みいただけます。

今日はnoteの連続更新109日目です。

noteのほかに、Voicy(音声配信)もしておりますので、併せてご活用いただけると理解しやすいと思います。また、noteの通知をオンにしていただけると記事が更新するたびに通知がいきますので、フォロー、スキ、シェアと合わせて通知オンもしていただけると嬉しいです。

今日のテーマは「相談を有意義にするコツ」です。どうぞお付き合いください。


いや、袋破れてます。

昨日、仕事帰りにスーパーに寄り色々と買ったのですが、レジの方が新人の方でした。そこでの出来事が、これは相談や療育現場でも共通だよなと思ったので、それについて書こうと思います。

それは何かというと、おそらくレジの方は、袋が増えないように気を遣ってくれたのだと思うのですが、「これ袋破れるよな…。というかすでにちょっと破れているよな…」というくらいパンパンに詰めてくれていました。

「袋足りなかったら、追加してくださいね」と伝えていたのですが、「大丈夫です!」と頑張ってくれていました。それはそれで有難いのですが、「そこまで頑張らなくても!帰りに袋が破れるから…」と思いながら様子をみていました。

そして帰り道には、「これって、どのくらいがちょうどいいのか、あの方が学べる機会はあるんだろうか?」ということを考えていました。あたりまえですが、結構ぼくが気を遣いながら荷物を運んでいたことも、最終的には袋が破れたことも知る由はありません。

なので、これからも誰かが指摘してくれるまでは、「あのくらいなら袋に入るわ!」と思うわけです。良い悪いということではないのですが、せっかくなら「こっちの方がいいじゃん!」とより良い方法を身につけていける方が良いのでは?と思ったわけです。

で、これの何が、相談や療育現場でも共通するのかというと、「助言や対応に対して、やってみてどうだったのかを共有する場がないと、自分の助言や対応が良かったのかどうかの確認ができない」ということです。

なので、なるべく「これがうまくいくかどうかはわからない。うまくいかなければ、それも発見。だから、やってみてどうだったのか、うまくいっても、いかなくても教えてください。それによって次の作戦を一緒に考えましょう」とお伝えするようにしています。

ぼくとしては、支援者を育てるためには、こうした具体的なフィードバックが必要だと思っています。

ですから、日々の対応等については「うまくいかなかったという報告は申し訳ないかな?」とか思わずに、「やってみてどうだったのか」ということは遠慮なくお伝えしてほしいと思います。

例えば・・・
▶︎どんな状況で
▶︎どんな風に(例えば、どう声をかけたのか、どんな提示をしたのかも含めて具体的に)
▶︎どんな反応だったか
▶︎最終的にどうなったか
ということです。

もうちょっと具体的にお伝えすると、「切り替える時には、具体的に次のものを見せて提示してみましょうね」と助言があったとします。

それを受けて・・・
▶︎こどもが大好きなトミカで遊んでいる時に
▶︎「着替えだよ」と洋服を見せて誘った
▶︎一瞬は洋服を見たけれども、そのまま遊び続けた
▶︎しばらく遊び続け、最終的には少し強引に着替えに促した
としたとします。

そうすると・・・
▶︎好きなことをやっている時には、見せて伝えても切り替わりにくいので、むしろ「着替え→トミカ」の順番で取り組むように、その流れを見せて伝えられないか
という次の案が出てきやすかったりします。

人によって色々かと思いますが、少なくとも、ぼくは相談にのらせていただく立場としてはそうした情報が知りたいと思っています。

補足はVoicyの配信をお聴き頂ければと思いますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!

佐々木康栄

災害時に役立つさまざまな情報

被災地で、発達障害児・者に対応されるみなさんへ(国立障害者リハビリテーションセンター)


防災・支援ハンドブック(日本自閉症協会)


災害時、発達障害の子どもの支援についての医療関係者へのお願い(内山登紀夫先生)


災害時の発達障害児・者支援エッセンス

#障害者を消さない (ヘラルボニー)

寄付型セミナー(TEACCHプログラム研究会東北支部)

代表を務めているTEACCHプログラム研究会東北支部で、「寄付型セミナー」を立ち上げています。ぼくの衝動的な行動であることは自覚しています。それでも、今ぼくらにできることを考え、過去に配信したオンラインセミナーを再度配信させていただき、その売上(配信や販売に関わる手数料を差し引いた全額)を能登半島地震の支援・復興に向けた寄付することに決めました。宜しければ応援してもらえると嬉しいです。

#能登の障害者に届け

能登の障害者の方々に直接支援が届くように、一般社団法人障害攻略課さん
、NPO法人石川バリアフリーツアーセンターさん、一般社団法人Smart Supply Visionさんが「#能登の障害者に届け」というプロジェクトを立ち上げてくださっています。

この短期間でこれだけの状況を整えることは、どれだけ大変だったのだろうかと思います(きっとかなり睡眠時間や休みの時間を削って急ピッチで取り組んでくださったのだと思います)。本当に感謝です。    

一緒に応援しませんか?

その他お知らせ

オンラインサロン「みんなで考える発達障害支援」

クラウドファンディング

▼9月に大阪にて講演会をさせて頂いた「一般社団法人泉大津・発達支援勉強会Lien」さんが、「大阪府泉大津市、及び、泉州地域である近隣市町村一帯が、発達障がいや多様な子どもたちにとってより過ごしやすい地域に」を目指して、クラウドファンディングをされています。特に、4月2日の世界自閉症啓発デーでは、世界中がブルーライトアップされます。これは色々な人に目を向けてもらうための活動でもある一方で、それだけ予算がかかります。

そのため、どの地域でもできるわけではありません。今回、泉大津市内のブルーライトアップをしたい!という想いを叶えるためのクラウドファンディングです。目標金額は220万円です。ちなみに、これは行政と一緒に取り組んでいるものなので、「ふるさと納税」として寄付ができます。

ぼくも応援メッセージを出させて頂いています。どうか皆さんも応援していただけないでしょうか。

皆さんの応援が力になり、その力が地域を進める行動になり、その行動が当事者やご家族の未来になります。

一緒に地域の未来を変えるお手伝いをしてくれませんか?

セミナー情報

▼TEACCHプログラム研究会 第16回実践研究大会 in 東北・東京・熊本・鹿児島 「共に学び 成長する 熱い冬」

ぼくは仙台会場にいって、一丁前にコメンテーターというのをさせて頂きます!翌日にはTEACCHプログラム研究会東北支部主催でイベント「自閉症支援の未来会議 in 仙台」も開催しますので、2月10日(土)、11日(日)はご予定の確保をお願いします!

▼会員限定動画▼

これまで、会員の皆さんには限定のコラムや動画を配信してきました。現在下記のような動画を配信中です。閲覧にはパスコードが必要です。何度かメールでご案内しておりますが、もし会員の方で「パスコードがわからない!」という方はteacch.tohoku@gmail.comまでご連絡ください。

▼会員限定コンテンツ▼

現在、会員限定の質問フォームを設けています。匿名にしようかとも思ったのですが、会員の方からのご質問であることを確認するためにお名前のご記入をお願いしたいと思います。ご質問については、全てにお返事できるわけではなく、会員の皆さん全体にとって有益だろうと思うものを中心に取り上げて、限定コラムなどで書いていきたいと思います。

▼その他▼

ここに記載した以外にも、東北支部ではさまざまな取り組みを今後もしていきます。会員の皆さんには、「今こんなことを考えています」というのもお届けしますのでお楽しみに。公式LINEもあり、会員以外の方もぜひご登録ください!定期的に情報発信していく予定ですので、「TEACCHって何だろう?」「興味はあるんだけれども、どんな活動をしているんだろう?」という方はぜひご登録ください!

SNS

▼Voicy

▼stand.fm

▼X

https://twitter.com/KoeiSasaki

▼Instagram

https://www.instagram.com/koei.sasaki/

▼Facebook

https://www.facebook.com/koei.sasaki.5


この記事が参加している募集

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?