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東北支部の実践報告を終えて

この記事は1,760文字あります。個人差はありますが、3分〜4分でお読みいただけます。

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今回は先日開催した、TEACCHプログラム研究会東北支部の実践報告会の報告も兼ねて書いていきます。お付き合いください。


そもそも実践報告会って?

オンラインが普及したこともあり、自閉症支援に関する情報は非常に増えてきました。そのため、情報そのものの価値は以前よりも下がっているかもしれません。例えば、経験のない人でも、誰かの発信をそのまま真似して発信することもできますよね。

だけれども、情報量と行動量や実践力が比例するとは限りません。その辺りは、以前の記事にもまとめました。

情報(知識)がないと実践は難しいです。でも、情報(知識)があれば実践できるかというと、それはまた別の問題です。例えば、「運動は健康にいい」というのは、ほとんどの人が知っている事実です。でも、そうした情報(知識)を持っているにも関わらずに、どれだけの人が運動しているでしょうか?

そして、どうすれば、運動をするでしょうか。毎日決まった時間にウォーキングをすることを誰かと約束をしてしまった場合には、乗り気じゃなくても、渋々でも毎日ウォーキングに行く可能性は上がります。つまり、個々のモチベーションではなくて、仕組みを作ることが大切なのかもしれません。

支援も同じです。

情報(知識)をインプットしたとしても、そこで終わると自分の力にはなりにくいかもしれません。インプットしたことをアウトプットする(つまり、実践する)ことが大事で、これが自分の支援力を積み重ねていくことにつながるのだと思います。そのためには、仕組みがあった方が便利だと思ったので、そのための実践報告会です。

ほんとによかった!

今回は3名の先生方に実践報告をしていただきました。3名とも、9月に仙台で実施したトレーニングセミナーに参加してくださった方々で、それをどう現場や日々の支援に生かしていくのかというテーマで実践報告をしていただきました。そして、コメンテーターには、ぼくの尊敬する先輩であり、仲間である宇野洋太先生(よこはま発達クリニック副院長)をお招きしました。

タイトルに書いている通り、本当によい実践報告会だったと思います。印象的だったのは、ご発表いただいた先生方全員が「発表させていただきありがとうござました」と仰ってくださっており、支部役員からも「発表させてもらえてよかったって、心から言っている人たちを初めてみたし、とてもよかった」とコメントをもらいました。

個人的には何が良かったって、当初の狙いである「知識を実践に」が達成できていると感じたことでした。こうした実践報告では「〇〇ができるようになりました!」という発表が多くなりがちです。うまくできていない点を、わざわざ報告したいという人はあまりいないためです。でも、現場の課題や現状について率直に話してくださり、その上でどんな取り組みをしているのか、そのプロセスを報告してくださったのが、めちゃめちゃ良かったです!

宇野先生のコメントも「すごく勉強になった」とご参加くださった方々より感想をいただき、全体的に満足度の高い会になったのではないかなと感じています。宇野先生からは、それぞれの方に対してたくさんのポジティブなコメントをいただきました。最後に、その中から一つだけ紹介したいと思います。

「ゴールは支援者が決めない。この人はこれでいいんだと勝手に決めない。それをしてしまうと、その人の人生がそれでストップしてしまう。人が人の人生を決めない」

いかがでしょうか。ぼくら支援に携わる者にとって大切な姿勢であり、だからこそ、目の前のことをこなすだけではなく、「これでいいんだろうか」と疑問を持ちながら、どこを、どうしたらお互いにハッピーになるのかを探していくことが大切なのだろうと思います。

今日の記事は以上になりますので、参考になれば幸いです。補足はVoicyで話をしますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!それでは!

佐々木康栄

セミナー情報

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自閉症eサービス@とうほくー「不適応行動へのアプローチ 実践編」

2023東北支部活動

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これまで、会員の皆さんには限定のコラムや動画を配信してきました。現在下記のような動画を配信中です。閲覧にはパスコードが必要です。何度かメールでご案内しておりますが、もし会員の方で「パスコードがわからない!」という方はteacch.tohoku@gmail.comまでご連絡ください。

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現在、会員限定の質問フォームを設けています。匿名にしようかとも思ったのですが、会員の方からのご質問であることを確認するためにお名前のご記入をお願いしたいと思います。ご質問については、全てにお返事できるわけではなく、会員の皆さん全体にとって有益だろうと思うものを中心に取り上げて、限定コラムなどで書いていきたいと思います。

▼その他▼

ここに記載した以外にも、東北支部ではさまざまな取り組みを今後もしていきます。会員の皆さんには、「今こんなことを考えています」というのもお届けしますのでお楽しみに。公式LINEもあり、会員以外の方もぜひご登録ください!定期的に情報発信していく予定ですので、「TEACCHって何だろう?」「興味はあるんだけれども、どんな活動をしているんだろう?」という方はぜひご登録ください!


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