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意外な映画で鳥居ユキが衣装担当していたことを知る

こんばんは。
最近「大いなる愛の彼方に」(1960)という映画を観ました。

(※未DVD化作品)


非行少女の収容施設を舞台にした物語。

オープニングに「衣装 杉山利和 」というクレジットがあったので、杉山氏が衣装提供している、他の映画を調べていたら

出てこない!

というか、映画のデータベースサイトで「大いなる〜」のスタッフ欄を見ても、杉山氏の名前がない!

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出典: https://movie.walkerplus.com/mv22754/

衣装が軽視されていた時代

60年代の映画は衣装クレジット自体がないこともありますし、衣装クレジットが表記されていても、今回のようにデータベースに載らないこともよくあります。

だから、もし杉山利和氏が衣装を担当しているほかの映画を探す方法は、片っ端から映画を観るしかない!です。

「大いなる愛の彼方に」は、そんな注目するような衣装ではありませんでしたけど 笑。

片っ端から観てると思いもよらない発見がある

前述のとおり、映画のデータベースに衣装担当者の情報が載らないことが多いので、片っ端から映画を観ていく中で

衣装に期待していない作品で思わぬ収穫があることも。

「誰かさんと誰かさんが全員集合!!」(1970)

(※未DVD化作品)

ザ・ドリフターズ主演の映画。
左に立ってる女性は岩下志麻

衣装に重きを置いていない喜劇映画なのに、岩下志麻だけ華やかな服装。

(若かりし頃の岩下志麻)


オープニングのクレジットを観ると
「岩下志麻衣装デザイン 鳥居ユキ」

※映画のデータベースサイトには載っていない情報です。

鳥居ユキと言えば、1962年から作品発表していて、今も東京コレクションなどで作品発表を続けてる大御所デザイナー。

昨年は本も出版。

70年に、映画の衣装もやっていたんですね!
他にも探せばあるはず。

事務所に電話してみた

さっそく、鳥居ユキが他にどんな映画で衣装提供しているか知りたかったので、昨年11月にユキトリヰデザイン事務所に電話しました。

事務所スタッフの方から得られた回答がこちら。

** 手元に資料のあるものだと「るにん」(2004)の松坂慶子さんの衣装、「不思議な岬の物語」(2014)の吉永小百合さんの衣装を担当しています。昔の作品のことはすぐにはわからない。**

という旨の回答を受け取りました。

メールを送るので、もしわかったら返信してもらえますか?と聞いてOKを頂いたので送りましたが、いまだに返信はありません。

でも、多忙な中、突然、わけのわからない男からの電話に対応していただいたことに深く感謝しています。

経験上、メールだと返信はないが、電話すると対応してもらえるケースのほうが多いです。

60-70年代のことは資料が残ってないことも多いので情報を獲得することが難しいですが、今後も尽力していきます!

鳥居ユキ衣装担当映画も引き続き調べていきます。

ではまた次の更新で。



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こづ堂@昭和レトロ衣装研究
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