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子どもの遊びと成長。おもちゃインストラクターで元保育士がこっそり教える、おもちゃの王様は、プラステン。

王様をさがせ

プラステンという名前の木のおもちゃ

この記事を見る方は、お子さんがいらっしゃるか
子どもの遊びに興味がある方なのだと思います。

私も子どもがいます。
仕事でも沢山の子どもたちと遊んできたし、
友だちの子どもたちとも関わっています。

たくさんの子どもたちと関わる中で興味はいろいろだし、
発達も個人差が大きいことがわかってきました。
そして保育園の園長先生は、
子どもの発達を踏まえておもちゃを選べと言います。

保育園では、子どもの好きな遊びを通して発達を促します。
そこで、おもちゃの知識がいるのです。
このおもちゃの効果は?
このおもちゃが伸ばしてくれる場所はどこ?
発達が遅れている子に必要な支援ができるものは?と。

いろいろ調べました。
なんなら、育休中におもちゃインストラクターなる資格もとってみました。
そこでは、日本グッド・トイ委員会なるものが存在していることを知りました。さらに、グッド・トイを扱っているお店を調べました。

このお店のおもちゃ博士、相沢康夫さんの本を見つけました。

web版があるのでよかったら、見て見て下さい。

!?

下の方に書いてありました!
おもちゃの王様って。
確かにこのおもちゃ有名で、保育園にもありました。
なるほど、これがキングオブおもちゃ。
よし、(ちょっと高い出費だけど)買ってみます。
我が子にも試しましょう。

我が家での遊び方

我が家にプラステンが来たのは、
息子が2歳ぐらいの頃だったかと思われます。

その頃は、ごっこ遊びブームでした。
アンパンマンになりきったり、
クイックルワイパーを持ち出し、母の掃除の真似をしてみたり、
途中からそれがギターになり、アンパンマンの曲を熱唱するという行為へ。
(まぁ、これも面白い)
もちろん、ままごとも楽しんでいました。
そこに、プラステンが登場しました。
おさらにプラステンを並べて具材代わりに遊んでいましたね。
付属のひもを使って、ひも通しもします。
サイコロは2歳だとよくわかっていなかったのでしまいました。

弟が産まれて、ちょっと赤ちゃん返り気味の長男だったので
新しい風を入れました。
夫が、段ボールと新聞紙で即席のスロープを作ってくれたので、
そこをプラステンの丸を縦にして転がす遊びを楽しみました。
丸みを帯びたものが転がるのが好きなお年頃
ついでに、弟の追視の特訓に。
(モノをきちんと目で追うか黒目の動きチェック、
普通の人はこんな見方しません)

お風呂に入って「1・2・3~」と数えれるようになってきました。
数遊びで、プラステンを並べて数えてみよう!
「1・2・3・4~」
このおもちゃは名前の通りテン=10個ずつあるので、合計50個。
さすがに、この当時はすべて数えられませんでしたが、
これを数えられるようになった頃にしんみりと、
「あぁ、あの時は数えられなかったのに、大きくなったわ」と
親が思い出すためのお遊びです。

大変です!
ハイハイしていた弟が立ち上がり始めました。
これは嫌な予感です。
まさか、ドーナツと間違えて口にいれてしまうのかー。
おぉっと、すべてのプラステンをぶちまけたー!
リビングにいろとりどりのドーナツが広がっていきます。
というか、その他のおもちゃもひどい有様です。
母親が必死に探索しました。
……。
なぜか、なぜかわかりませんが
青いあの子が旅に出て行ってしまったようです。
ひっそりと1つだけ足りないプラステン。

後日、カーテンレールに挟まっていたところを救出されました。
(こういう事件が多発し、母はそっとしまう)

たまーに思い出したように、出してみると
色違いにしたり、しましまを作ってみたり、
〇を机に並べて大きな丸にする感じで遊んでいます。
ふむふむ。よしよし。

5歳ぐらいになれば、ルールがわかるようになるので、
ビー玉を導入してみます。
〇を直線に並べてすごろくのラインをつくり
ビー玉を駒にして遊びます。
付属のサイコロをつかってゲーム開始。
ようやく、サイコロの出番になりました。
(かれこれ4年も1つのおもちゃで遊べば、
高かったあのお値段も悔いはない!)

手先が器用になってきたら、〇をおもしろい形で積んでみます。
これは、大人でもちょいムズイ。

頑張れ、〇

私は、木のおもちゃが好きなので現在テレビボードに飾ってあります。
そう、インテリアとしてもかわいい

そして、現在小学生。
この記事を書くために久々に取り出してみて私が触っていると、
昔リビングで派手にやらかしてくれたあの弟が
おもしろそうに近づいてきました。
ここで提案。
「今日はどうやって遊ぶ?」
付属のもう1つのサイコロは色のサイコロです。
6つの目には、プラステンと同じ色の赤・青・黄・緑・白と、
そこにはない黒があります。
そう、プラステンは5色なのに、なぜか黒色が混じっているサイコロ。
これを小学生はどうとるのか?

「じゃあ、僕はこれの赤と青ね。お母さんは緑と黄色。
白は使わない。サイコロは2つで~」
どうやら、対戦ゲームです。
持ち駒2色、合計20個の〇を早く棒にさした方が勝ち。
サイコロを2つ振って、出た目の色と数を入れます。
相手の色が出ても、相手には入れられない。
「黒はどうする?」と聞くと、
「黒はー、何でもOK。えっとね、例えば3が出たら
黄色1つと緑2つでもいいってこと!」
なるほど。OK。
さぁ、ゲームスタート。
……。
なんと、運のよい母の圧倒的勝利!
わーい!とわざと手をあげて、
大人げなく勝ち逃げをしてあげました(笑)

彼は、「えー!!もう1回!」と文句を言っています。
母がのほほんと皿洗いに逃げたため、
1人で、「よし、次は黒を~」とルールチェンジをして
試しゲームをやっています。

こういう事ですよね。
プラステンが王様って言われるのは。

つまり、ひつまぶし

プラステンは、子どもの発達とともに遊び方が無限大。
小学生でも創意工夫をして楽しめるおもちゃ。
すごくないですか?
多分、木のおもちゃのトランプみたいな位置だと思います。
ちょっとマイナーだけど(笑)

トランプはあのカード1つで、神経衰弱もババ抜きもポーカーもできます。
1つで2度、3度おいしい。
おそらく、名古屋名物”ひつまぶし”的な魅力があります!
(いや、トランプの方が格段にアレンジ力は高い)

あぁ~。そっか。
プラステンはひつまぶしなのかもしれません。
ちょっとお高いけど、おいしくて何回も味を変えつつ、思い出に残る味。
あ、名古屋にお越しの際は熱田神宮近くの有名なこちらへどうぞ↓
(私は食べたことないので、まわしものではありません)

ひつまぶし、食べたい。


はい、問題です。
「おもちゃの王様ってなーんだ?」

「わかった!プラステン!」
「ぶっぶっー。答えはひつまぶしでした!」

「なんでやねん!」

だってね、それぞれの地域でその子にあった
ひつまぶしを探すことが大事
だから。
それは、私じゃなくて、あなたの仕事だから。
ひつまぶしを1人で食べても、2人で食べてもいいけれど、
みんなで食べるともっともっと美味しくなって、
感謝できるかもね。その方が幸せだと思うよ。
だから、プラステンは1つの答えだけど正解じゃないよ。












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