津波てんでんことは?災害に必要な正しい知識を身につけよう!
【津波てんでんこ】の意味
【津波てんでんこ】とは、津波が来たら家族にもかまわず一刻も早く、ひとりひとりばらばらに逃げなさいという意味です。
【津波てんでんこ】には他にも4つの意味がある
自助原理の協調=自分の命は自分で守る
・自分が非難する行動を見せ、相手にも非難を仕向ける
・相手(親や兄弟など)が津波から逃げていると信じる
・万が一相手が犠牲になっても自分を責めないように各自の責任であることを約束する
津波に対してこのような精神を学ぶことは極めて重要なこととされています。
あなたならどうでしょう。
普段は、相手の立場になって考えることや、家族や友達を大切にするというのがあたり前で、津波が来たら自分だけ逃げるなんて考えられませんよね。
人間のそんなやさしい部分を知っていたからこそ、このような教訓がいい伝えられてきたのだと思います。
お互いがお互いを生きていると信じてとる行動が、多くの命を救うことに結びつくんですね。
【津波てんでんこ】の捉え方
【津波てんでんこ】のほかにも【命てんでんこ】という言葉もあり、同じ意味合いを持ちます。
津波が発生して、家族のことが心配になり、家に戻ったら、連絡がつかなくなってしまったが、その家族は別の避難所で確認されたという話も少なくはないです。
そうならないために、津波を想定した心構えが必要なんですね。
わたしは宮城出身で2011年3月に発生した東日本大震災を経験しました。
あの震災を経験したわたしは、家族と二度と会えないのではないかと不安な時間を過ごしました。
地震だけでも被害は大きく、家が斜めに傾いたり、道路に亀裂が入り隆起していたり、信号もなく渋滞が続く中、大きな余震が続いていました。
その夜、ようやく家族全員と合流し、心底ほっとしたのを覚えています。
しかし、避難所で過ごすなか、信じられない情報が飛び込んできました。
津波の高さが推測20メートルで区役所の屋上に達した、など耳を疑う内容だったので、車のエンジンをつけTVをつけてみると、大津波が建物を飲み込んでいる映像にびっくりして涙が止まりませんでした。
その時に、わたしの知人も津波に飲み込まれ、ようやく見つかったのは5か月後です。
ふつうに聞いたらそんなに長い時間どこかで生きているなんて考えられないと思いますが、
実際は全く希望を捨てられず、毎日今日は見つかるかもしれないと期待をしていたのを今でも覚えています。
だれしも大切な人へのおもいは簡単に片づけられるものではないですよね。
それゆえに、事前準備が必要なんですね。
沿岸部にお住まいの方はわたしの経験以上に恐怖を味わっていたとおもいます。
【津波てんでんこ】まとめ
岩手県沿岸部ではいくども津波を経験し、そのたびに【津波てんでんこ】の精神からたくさんのことを学んできたこととおもいます。
わたしも東日本大震災を経験していることを踏まえ改めて思うことは、大事なのは命の守り方。そしてあのいたましい経験から学び、備えることです。
いま、あなたは守りたい人、大切な人のためにできることはなにか、考えたことはありますか?
津波がくるとわかった時に家族とはどこで待ち合わせをしますか?
【てんでんこ】にお互いを信じて待ち合わせの場所を決めておく。
そんな会話が一番必要なのではないのでしょうか。
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