こどもと森羅万象

4歳の息子との日々の中で見つけた「こどもと森羅万象」の関係性を、文章で綴ります。児童学…

こどもと森羅万象

4歳の息子との日々の中で見つけた「こどもと森羅万象」の関係性を、文章で綴ります。児童学科に編入し、幼児教育を研究中。

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    「こどもと森羅万象」をテーマにした記事を、マガジンとして纏めています。

最近の記事

#12.「五感」で食べる

こどもと食育。 幸いなことに、4歳になる我が子は、生まれた時からおっぱいはよく飲むし、離乳食も「なめこ」など乙な物も「ウフ」と食べてくれたし、今も嫌いなものは、トマトとナスビくらいである(赤ちゃんの頃は食べてくれてたのに、食感やエグみを理解できるようになったのかな)。 なので、調理法とかお腹の空き具体とか誘い文句とか、そんな部分では工夫したことないのだけど…とにかく「五感」を通して、食に興味をもって貰えるようには注力している。 例えば、視覚。 これは、離乳食始める前。

    • #11.「音楽」の入り口

      私自身は、3歳からピアノ教室に通い始めた。これが音楽に触れるきっかけだった。今でも覚えている。保育園の隣のノブコ先生の教室の、グランドピアノに座り「これ弾ける?」と楽譜を見せられたときの、あの戸惑い。ドレミファソラシドも、音符も習っておらず、まるで他言語の世界にブッ込まれたようだった。もちろん、弾けない。あれはいま思えば、私の初めての「不可能」を知る、体験だった。 ということで、4歳の息子には、特に音楽教室に通わせることはしておらず、リズム体を中心に、音楽を楽しむ機会を日常

      • #10.朝の儀式と「ハグ」

        朝、息子がトコトコ、ベッドから起きてきたら向かってくるのは、ママのトコ。つまり、朝ゴハン作ってる私の所にやってきてくれる。 そこからは、しばし家事の手を休め、ハグタイム。 ベットやソファ、フワフワとした場所で、まだ夢うつつの状態で、ほっぺをくっつけあったり、ラッコ寝したり、私の服の隙間から手を入れて肌温度を確かめてみたり(オジサンだったら逮捕されるね。こどもの特権!) 時には、「またフワフワパジャマに着替えて!」と可逆的なリクエストを。モコモコ素材のジェラート・ピケが、

        • #1.オタマジャクシの「変態」

          「2021/04/21 19:53」にnoteに初めて投稿した記事を、手違いで削除したので、再掲載します↓↓ ーーーーーーーーーーーー わたしがこどもを出産してから、4年。生きるスピードが変わった。視点も変わった。目に入ってくるもの、取捨選択する能力、危険を回避するセンサー。 いろんな能力が自分の中で開花して、嬉しいことばかりなのだけど、その中でも特に喜ばしいのが... 「自然を感じるシーン」が増えたこと。 春、夏、秋、冬。大正時代の幼年雑誌「コドモノクニ」の世界に、

        #12.「五感」で食べる

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          12本

        記事

          #9.カエルを「孵す還す」

          1か月半、家で育ててきたオタマジャクシが、いよいよカエルになり、 もう、お手製のボーロ餌では栄養が足りなくなってきたし、自然環境に触れずに一生を終えてしまうのは気の毒なので、元いた公園の池に、還すことにした。 息子に提案したところ 「いやーーーーー!」と、涙を流しながらお返事。そうだよね、今までずっと可愛がってお世話もしてきたから、愛着あるよね。 「なんでかえすの?」 と聞かれたので、「もう虫とか、生きてる餌を食べないと、お腹が減って死んじゃうんだよ」と答えると、 「

          #9.カエルを「孵す還す」

          #8.おんぶからの「景色」

          幼稚園がえり。いつもは14時に降園だが、今日は私の仕事の都合で、16時半お迎え。 朝9時半から、かれこれ7時間。遊び込んだり、集団の中で感情を起伏させながら過ごしたりで、さすがにお疲れだったようで、いつもはズンズン自ら歩く帰り道も… 「おんぶして」の一言。 まぁ、今日は一日しっかり頑張ったし、「小さい子の要求は、なるべく満たしてあげなさい」 との、児童精神科医・佐々木正美氏の教えを守るべく…坂道を手でおんぶ。丘のてっぺんにたどり着いたら、次は尾根を。 そうしたら 「

          #8.おんぶからの「景色」

          #7.「蓄光」とヘッドライト探険

          100均で教具になりそうなオモチャは、手芸用品から文具から、ほんとうに色々あるのだけど、「蓄光モノ」もその一つ。 「光る恐竜」…なんて魅力的なんでしょう。 「夜になったら、カーテン閉めて、電気消して、試してみようね!」と誘い文句を伝えたら、返ってきた答えは… 「トイレに行ったら昼間でもできるよ!んで、コレも使うんだ!」 と、昨日使い始めたばかりのヘッドライトを持ち出してきた。たしかに、マンションのトイレは間取り的に窓がなく、真っ暗。そして、ヘッドライトでピカ〜っと照ら

          #7.「蓄光」とヘッドライト探険

          #6.「ヘッドライト」とギーク男子

          日々、息子と買い物をする中で、面白そうな教材・教具をウォッチしてる。スーパー、ホームセンター、オモチャ屋、文具屋、民藝店。 その中でも、100均の活用率は高い。巧緻性の上がりそうな小物がいっぱい。 今回は、ヘッドライトと単4電池を手に入れた。「頭に付けて、夜に、オバケ探険に行ったら楽しそうじゃない!?」という誘い文句を投げかけ、息子をその気にさせる。 帰宅してから、組み立て。スイッチONにするには、カバーを取って電池を入れなきゃいけない。プラスドライバーを使うのは、4歳

          #6.「ヘッドライト」とギーク男子

          #5.低温コンベクションオーブンと「キャラ弁」

          育児と仕事、学業をスムーズにこなすべく、 時短調理器を、我が家に迎えた。 TESCOM「低温コンベクションオーブン」 1台6役の優れモノ。 トースターはもちろん、オーブン、ノンフライヤー、発酵、フードドライヤー、低温調理、 なんでもお任せあれ。 使ってみての感想は… 「すごーく便利!」 例えば、夜、寝てる間の3時間で「ドライ蓮根や人参」が出来上がってる。 調味料なにも加えてないのに、旨味と甘味たっぷり。低温で仕上げてるから、アクも出にくい。息子もパリパリ、パクパク、

          #5.低温コンベクションオーブンと「キャラ弁」

          #4.こどもの視野と「ディスプレイ」

          キッチンを模様替えした。可動式棚を新設。ありとあらゆる「メタルラック」をネットサーフィンした挙句、我が家の狭小空間なキッチン(3畳)にマッチしたのは、コレでした↓↓ 横幅60cm〜103cmまで伸び縮み可能。デッドスペース0のデキルやつ。 パンチングとネットの素材感が、「モノづくりLABO」ぽくて、なかなかイカす。キックオフとして、息子が幼稚園でクラフトしてきた「紙のミトン」を、引っ掛けてディスプレイしてみた。 上記にあるように、我が家の住空間は、狭小である。なので上に上

          #4.こどもの視野と「ディスプレイ」

          #3.「無くし物」の対処法

          とある公園から、次の目的地へ。自転車のサドルの後ろ、こども乗せにリュックを掛け、颯爽とお目当ての場所に着いたら… 無い。あるはずのリュックが、忽然と姿を消している。貴重品は肩掛けポーチに入れ身につけていたけど、ポケットWi-Fi、ワイヤレスイヤホン、そしてもう廃版になってしまってるリュック自体、となかなかの喪失ダメージ。 「無くした」「落とした」「盗られた」 咄嗟に3つの言葉が頭に浮かぶ。 「どうしたの?」という息子の問いに、さあ、どう答えようかと頭を捻りつつ、「探し物

          #3.「無くし物」の対処法

          #2.「鹿威し」の音と水

          おたまじゃくし、に息子(4歳)と一緒に、庭園で出会った日。 「ちょっと、水汲んでくる〜」と、たまたま側にいたチビッコなお兄さん(推定6歳)が、茂みの向こうに走り出す。 聴こえるは、「カコン…」という、鹿威し(ししおどし)の音。お見合いの席で、静寂漂う中に響く、そう、あの音。 たしかに、水を補給するには、ちょうどいい水の流れかも…と、その機転に感動。そして、他の公園利用者のご迷惑になっていないか、鑑賞の邪魔になっていないかを確認しつつ、「お、すごい水場を見つけたんだね!」

          #2.「鹿威し」の音と水